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大西流星&原嘉孝「横浜ネイバーズ」でW主演。モットーは「のんき」と「寝不足」!?2025/11/20 08:00

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W主演の大西流星&原嘉孝が意気込みを語る/東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1

 大西流星なにわ男子)と原嘉孝timelesz)が、フジテレビ系で2026年1月10日スタートの、「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1」(土曜午後11:40)でダブル主演を務めることが発表された。

 本作は、ミステリーと人間ドラマの名手・岩井圭也さんの小説「横浜ネイバーズ」シリーズ(ハルキ文庫)が原作。ある事故で父親を亡くし心に深い影を背負った青年・小柳龍一/ロン(大西)と、そんな彼を見守り続けてきた年の離れた幼なじみの刑事・岩清水欽太/欽ちゃん(原)、そして、友人や新たに出会う仲間たち“ネイバーズ”による、“未来への希望”を描いたヒューマンミステリーだ。

 令和版“IWGP(池袋ウエストゲートパーク)”と名高い本作の舞台である横浜で、ほぼ全編を撮影。Season1では、社会問題を背景にした1話完結型エピソードと、13年前の“父の事故”の真相をめぐる縦軸ストーリーが交錯していく。なお、2026年3月より、Season2がWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで放送・配信予定となっている。

 大西が演じる龍一は、中華街で中華料理屋を経営する祖父と暮らしているが、大学に行かず、仕事にも就かず怠惰な日々を過ごしている。頭の回転が速く、困っている人を放っておけない性格で、高校時代に同級生の心中未遂事件を解決したことがあることから「山下町の名探偵」と呼ばれている。亡き父の教え「親仁善隣」を胸に、周囲の“隣人(ネイバーズ)”の悩みや事件に巻き込まれていく。

 原が扮(ふん)する欽太は、神奈川県警・捜査一課の刑事。両親が早くに他界し、中華街近くの施設で育った。交番勤務の警官との、とある思い出から警官を目指し、新人警官の頃、ロンの父親の事故現場に臨場。その時ロンが自分の手を握ったことが忘れられず、それ以降ロンの人生を見守りながら真相を追い続けている。ロンとは一回り以上離れており、熱くも不器用な兄貴分として、ロンや“ネイバーズ”たちを支える存在だ。この度、主演の2人が、本作にかける意気込みや見どころを語った。

──本作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。

大西 「最初、ダブル主演のもう一人が原くんということは聞かされずに、作品の内容だけ教えていただきました。舞台が横浜と聞いて、自分が横浜の中華街に行ったことがなかったので、ワクワクしました。僕が演じる主人公が事件を解決していくヒューマンミステリーなので、新しい役柄に挑戦できる面白さがあります。しかも、無職で高卒という役どころが、自分とも違うし、今まで経験したことのない役柄で、そのギャップが面白くて、早く演じてみたいと思いました」

 「僕は最初から、りゅちぇ(大西)の名前を聞いていました。ただ、現場で一緒になることがゼロに近かったので、僕の人見知り部分が出るんじゃないかと不安がありました。でも実際会うと、すごく優しかったので安心しました。りゅちぇは中華街が初めてということでしたが、僕は学生時代に横浜へ通っていて土地勘もあるので、ホームで撮影ができる喜びを感じています。欽ちゃんも中華街で育った設定なので、ありがたいし楽しみだなという思いがあります」

──役作りで意識されていることは?

大西 「ロンは、幼少期に亡くなったお父さんの言葉を大事にしていて、人助けをしたり、隣人を大切にする気持ちを受け継いでいるので、ロンらしさを忘れないようにしたいです。事件を解決している時は、人助けのために真っすぐだけど、欽ちゃんと一緒にいる時はちょっと甘えるなど、チャーミングさを大切にしたいです。普段の自分より、もっとふわふわしているお調子者の感じも入れつつ、メリハリをつけられたらいいですね」

 「欽ちゃんは、人に助けられた過去があって、そこから人助けをしたいという気持ちが常にある。だから、ロンの過去を知る者としてなんとかしてあげたいとか、助けたいという思いが根本にあると思っています。警察官である欽ちゃんは、ロンたちネイバーズの兄貴分みたいな立場なのですが、彼らの中にいるとすごくリラックスした表情になる。心を許した仲間たちといる時と、警察官でいる時との二面性を表現できたらいいなと意識しています」

──原作を読んだ時、どのように感じましたか。

大西 「ヒューマンミステリーなので、難しい言葉が出てくると思っていましたが、ロンたちが解決する事件が身近に起こり得るなと共感できる、現代ならではの事件が多く、物語に入り込みやすかったです。ロンは、ただ事件を解決するだけじゃなくて、親から引き継いだ言葉があって、それを胸に人助けをしていく。毎話事件が異なるのですが、ロンの気持ちや仲間の思いは一貫して変わらないので、そういうところはステキだなと思いました」

 「僕はもともと、いろいろと考えさせてくれる作品が好きなので面白かったです。発生する問題は身近に感じるものばかりで、原作を読んでいる人もドラマの視聴者も、『身近な人にこんな一面があるのか』とか、『この人の裏はこんな感じなんだ』と考えさせられると思います。裏がある人の言葉は、すごくマイナスな面で捉えられがちですが、僕はそうではないと思っています。誰にでも裏があるのが当たり前で、それを人に見せるか見せないかの違いなのかなと、そんな深いことを考えちゃいました。裏があっていいし、むしろ裏を見れたことによってその人に一歩近づけたんだなとうれしくなります」

──撮影を進めていくうちにお互いの印象で変わった部分は?

小柳龍一(ロン)役を演じる大西流星/東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1

大西 「原くんと初めてお会いしたのは、本読みのタイミングでした。その時に原くんから話しかけてくださって、timeleszの中でもお兄さん的立ち位置の原くんは、すごく気さくな方だなと思っていたので想像通りでした。ご一緒するのは今回が初めてですが、お芝居をする時の表情や熱量がしっかり伝わってきて、刺激をもらいながら撮影できています」

 「優しくてしっかりしている子だなと思いました。もちろん芝居や役作りもそうですけど、撮影中に誕生日プレゼントを買ってきてくれて、そこにまずびっくりしました。スタッフさんに対する礼儀作法もそうですが、この事務所の伝統を受け継ぎながら、いろいろな苦労をしてきた背景が垣間見えた気がします」

──大西さんは探偵としてどんなところが向いていると思いますか?

大西 「僕は探偵に向いていないと思っています。探偵って、こそこそ情報を集めるイメージがありますが、集めた情報をすぐ忘れちゃいそうで(笑)。今作の欽ちゃんみたいな信頼できるバディが横にいれば探偵っぽく動けるのかな。人とお話しすることは好きなので、そういった面では情報を引き出すというより、仲良くなって関係を構築してバディを増やしていくのは得意かもしれないです、単独行動の探偵は大失敗に終わりそうです(笑)」

──原さんはご自身のどんなところが刑事に向いていると感じますか?

 「粘り強さですね。ドラマで、本当の真相は分からないけど、捜査が打ち切られて解決されていることがあるじゃないですか。そういう時に、上司の意見を押し切って捜査したいと思っちゃうタイプです。すごく正義感が強くて、困っている人を見たら放っておけない。僕にぴったりな役です」

──お互いに知りたいことを教えてください。

大西 「さっき、僕の呼び方が『りゅちぇ』って決まったんですけど、僕はまだ『原さん』とか『原くん』なので呼び名を決めたいです」

 「原くんは言いにくい? 原さんになっちゃう?」

大西 「原くんって距離感があるというか。なにわ男子のメンバーの藤原丈一郎は『原ちゃん、原ちゃん』と呼んでいるんですよ。でも、僕は『原ちゃん』ではないと思うんですよね…」

 「僕も最初は大西くんとか流星だった気がする」

大西 「なのに今りゅちぇって呼んでくれているの愛らしいですよね。僕は『原つぁん』にしようかな。『原つぁん』にしまーす!」

──解決しましたね。原さんが大西さんの知りたいことは?

 「りゅちぇは、このドラマでは弟分みたいで甘えたり、弟気質の役どころで、グループの中でもそうなのかと思うけど、プライベートで自分が兄貴分になる瞬間はある?」

大西 「あります。旅行するのが好きで、友達とかメンバーと行く時は飛行機やホテルを予約したり、旅の計画を立てて引っ張るタイプ。旅が好きなのもあるけど、計画を立てるのが好きなので『俺についてこい』って感じ」

 「そうなんだ」

大西 「あと、グループとしては関わる機会が減っているんですけど、個人的に後輩と絡むことがあったら『流星くん、流星くん』と言ってくれる後輩の子たちを大事にしていて、使っていないコスメとかをあげたりしています。原つぁんは後輩との絡みあります?」

 「あるよ。猪狩蒼弥KEY TO LIT)とか」

大西 「そうなんですね! 今度3人でご飯行きましょう」

 「俺がおごるんでしょ」

大西 「兄貴、お願いします」

 「任せとけ」

──ロンのお父さんが残した言葉が物語の軸になるように、お二人が大切にしている言葉や価値観のようなものがあったら教えていただけますか?

大西 「僕は、“のんき”という言葉が好きです。プライベートでも、いつものほほんと生きているのもそうですし、お仕事をするなかでスイッチ入れなきゃって時に、逆にスイッチが入りすぎて空回りした時が何度かあったので、緊張する大舞台の前とかに『楽しみ~』と“のんき”に過ごすことにしています。そうすることによって、意外と自分の力が発揮できることもあるので、背中に乗っていた重たい荷物を一旦下ろしてスキップするぐらいの感覚で過ごしています。『のんき、のんき』と思いながら生活していると気持ちも楽になります」

 「僕は、言葉ではなくて、寝不足とか疲れて頭がショートする寸前とかの状態が好きです。何かに追い込まれている感じが心地いいと思っていて…。もちろん、もう少し寝ていたいなと思う時もあるんだけど、寝る時間がないくらい考えることがあるって幸せなことだなと。そうなりたくて今までやってきたので、今、あの頃こうなりたいと思った自分がいるなと感じています」

大西 「じゃ、好きな言葉は“寝不足”?」

 「そういうことかもしれないね(笑)」

大西 「新しい視点(笑)。確かに、このために頑張ってきたっていうね。でも、分かります。忙しい時って『忙しいな…』ってネガティブに考えないでワクワクする気持ちを楽しみたいですよね」

──お互いに解決してほしいプチ悩みがあったらここで解決しませんか。

幼なじみの刑事・岩清水欽太(欽ちゃん)役の原嘉孝/東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1

 「お風呂でシャンプーした後、トリートメントをしたら、5~10分くらい時間を置きたいですよね。湯船につかる時はそれができるんだけどそうじゃない日もある。早く寝なきゃいけないけど、トリートメントをしたいから体を洗っている時間の30秒くらいしか放置できなくて、すごくもったいないなと悩んでいるんだけど…」

大西 「解決法としては…お風呂でも使える洗顔パックみたいなのをやれば、ある程度時間使えるかも。ペースト状で洗顔にもなるやつはちょっと置いておけるんですよ。そういうのをプラスするのはどうですか。僕は、お風呂でもシャワーの時も携帯を持って入るタイプなので、YouTubeを見ちゃって、トリートメントの時間を置き過ぎちゃう感じ」

 「なるほどなー。歯磨きとかもすればいいんだ。すごい解決したよ。びっくりした!」

──大西さんはプチ悩みありますか?

大西 「ドラマの撮影って朝早いことが多いのですが、車の中で何をしていますか。僕は爆睡する時もあるんですけど、爆睡していたら寝起きの状態で現場に入るから、支度に30分とかあっても頭が働かないなと思っていて。原つぁんは何をされているのかなと」

 「僕は台本を読む時もあるし、車の中で美顔器とかもしちゃう。寝起きで1時間~1時間半後にカメラの前でお芝居するっていっても寝起き顔だから、メーク中に顔を起こすんじゃなくて車の中でストレッチして、全身の血流を流して顔を起こすとかかな」

──最後に、本作にかける意気込みをお願いします。

大西 「原つぁんと一緒に作品をできるということと、しっかりとした兄貴についていけるワクワク感を感じています。ドラマは、いろいろな世代の方に届くストーリーで、現代に寄り添った仕上がりになっていると思います。横浜の皆さんが協力してくださって、きれいな場所でリアルなシーンをお届けできるので横浜の魅力もお伝えできたらいいなと思います。あと、飯テロのシーンもあります。実際にある店舗で作ってくださった中華料理をいただいているので、中華街の温かみも感じられると思います。そして、事件を解決するミステリー特有のスッキリ感も味わっていただけるので、すごく欲張りなドラマになっていると思います。ぜひご覧ください!」

 「ネイバーズは『隣人を助ける』という仲間との関わりや絆がテーマになっているんですけど、ドラマを見て、仲間っていいなということをあらためて意識してもらえる作品になっているので楽しんでほしいです。ネイバーズのメンバーとかも、同世代のキャストが集まって仲良く撮影していくので、そういう仲の良い雰囲気も作品の中でリアルに出てくると思います。そんな場面を通して、“仲間”がいることの良さを感じていただけたらなと思います」

【プロフィール】
大西流星(おおにし りゅうせい)
2001年8月7日生まれ。兵庫県出身。なにわ男子のメンバー。2021年に「初心LOVE(うぶらぶ)」でCDデビュー。ドラマ「夢中さ、きみに。」(MBS/21年)、「彼女、お借りします」(ABCテレビ・テレビ朝日系/22年)、「紅さすライフ」(日本テレビ系/23年)で主演を務める。25年は、ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系)、「能面検事」(テレ東系)に出演。

原嘉孝(はら よしたか)
1995年9月25日生まれ。神奈川県出身。timeleszのメンバー。舞台を中心にキャリアを積み、2019年「THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦~」で舞台初主演。「timelesz project -AUDITION-」に参加し、timeleszのメンバーに選ばれた。25年は、映画「劇場版 トリリオンゲーム」などに出演。

【番組情報】
「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1」
2026年1月10日スタート
フジテレビ系
土曜 午後11:40~深夜0:35

取材・文/松下光恵

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