連続ドラマW シャドウワーク2025/12/22
番組情報
キャラクター紹介
- 紀子(多部未華子)
夫・清明(森岡龍)から数年にもわたる日常的な暴力により自己喪失してしまった主婦。命からがら逃げ出した先の病院での出会いをきっかけに、江ノ島にある一軒の家へと導かれる。自分と同じ境遇の女性たちと共同生活を送るうち、本来の自分と豊かな生活を取り戻していく。 - 北川薫(桜井ユキ)
館山南署刑事課・警部補。館山で女性の遺体が見つかり、ある理由から強いこだわりを持って真相を追求しようとする。警察庁のエリートでもある北川晋一(竹財輝之助)を夫に持つ。 - 荒木悠真(川西拓実)
館山南署刑事課所属の若手刑事で、薫のバディ。マイペースで頼りないが、純粋で思いやりのある人物。ある痛みを抱えながらも、刑事として懸命に生きる薫に寄り添う。 - 路子(石田ひかり)
シェアハウスを昭江と共同で運営している。看護師であり、勤め先の病院に運び込まれた DV被害者たちに、安全な居場所を紹介している。面倒見がよく、住人たちからも慕われる存在。 - 昭江(寺島しのぶ)
DV被害者のシェルターであるシェアハウスを運営しながら、住人たちが働くパン屋も経営。この家のある“ルール”をつかさどる。
出演者
多部未華子/桜井ユキ/川西拓実/石田ひかり/寺島しのぶ ほか
スタッフ・音楽
原作:佐野広実/脚本:関久代/監督:山田篤宏/プロデューサー:植田春菜/プロデューサー:中澤元/プロデューサー:廣瀬雄/プロデューサー:田中文
多部未華子主演! 声を上げられないDV被害者たちの究極の選択を描く

江戸川乱歩賞作家・佐野広実さんによる2022年刊行の同名小説がドラマ化。DVの被害を受けるが声を上げることができない女性たちが何とか逃れ、自らの力で生きようとする姿を描く“究極のシスターフッド”を描くミステリー。WOWOW連続ドラマ初主演の多部未華子が、夫からDVを受け続け、命懸けで逃げ出した主婦・紀子を演じる。共演には、ある女性の不審死を追う刑事・北川薫役で桜井ユキ、女性たちが身を寄せるシェアハウスを運営する女性・昭江役で寺島しのぶ、薫のバディ・荒木悠真役で川西拓実(JO1)、昭江とシェアハウスを共同運営する看護師・路子役で石田ひかりが出演する。
記者会見情報

WOWOW「連続ドラマW シャドウワーク」の完成報告会が開催され、主演の多部未華子、共演の桜井ユキ、川西拓実(JO1)、石田ひかり、寺島しのぶが登壇した。多部は「台本を読んだ当初は『本当にこんなことが起こるのだろうか?』と信じられない気持ちが強かった。実際にこうした目に遭っている方がいるという現実を思うと、紀子の持つ“強い意志”、“一本筋の通った部分”だけは失わずに大切に演じたい」と語った。桜井は刑事・北川薫役について「見た目はすごく強い女性に見えるけれど、内側には抱えているものが多い人。人を救いたいという思いや正義感が誰よりも強いが、同時に誰にも見せたくない弱さも抱えている」と分析。川西は本格ミステリー初挑戦で「キャスト一覧を見た時点で自分で大丈夫かなと不安に襲われた」と明かし、桜井との撮影について「普段のお話でもお芝居でもすごく引っ張っていただいた」と感謝を述べた。
DVに限らず、困難な状況にいる方にとって、何かを救うきっかけになる作品に(多部未華子/紀子)

DVのシーンでは、不謹慎かもしれませんが『どうしたら痛々しく見えるか』をすごく考えました。痛々しくなければ、その後の展開につながらない。紀子はセリフがないシーンが本当に多いんです。シェアハウスのシーンでは、(寺島)しのぶさんと(石田)ひかりさんが会話している中で、紀子の葛藤や発見はすべて“言葉にないお芝居”でした。一瞬一瞬を見逃してはいけないと思いながら現場にいました。現場は楽しすぎて、一度その緊張を忘れてしまうくらい楽しい時間もありましたが、いざ重いシーンに入ると現場の空気は一変。さっきまで雑談していたのに、しのぶさんが急に「このシーンってさあ」と役の話に入ると、その瞬間、スタッフも監督も空気が変わる。ピリッとまではいかないけれど、ちゃんと締まる時間があって、その切り替え方が本当にすごかったです。ただエンターテインメントとして楽しんでいただきたいという思いもありますが、この物語は傷を負った女性たちが自分を信じ、周りを信じ、一筋の希望と勇気と決意を持って人生を切り開いていく物語。DVに限らず、困難な状況にいる方にとって、何かを救うきっかけになる作品になればいいなと思います。
川西くんの感情を吐露するシーンでの集中力とエネルギーに衝撃を受けました(桜井ユキ/北川薫)

撮影では、後半からシェアハウスのメンバーと合流。場の空気がガラッと変わっていくので、刑事パートとの“橋渡し”的なポジションにある薫を演じるのはとても楽しかったです。作品を通して空気が変化していく様子は大きな見どころになるはずです。川西くんは「まだお芝居の経験が全然ないんで」と話していたにもかかわらず、荒木が薫に感情を吐露するシーンで見せた集中力とエネルギーに強い衝撃を受けました。一気に行ける力がすごくて、山田篤宏監督も「素晴らしかった」とおっしゃっていました。しかし同時に、すごい時と駄目な時の差が激しい。私にカメラが向けられているシーンで、川西くんが突然セリフを忘れてしまい、『あっ、ごめんなさい』と口パクで謝りながら、どこかぶりっ子のような表情を浮かべていて、私が映ってるのに、『この人ふざけてるのかな?』と思いました(笑)。私たちの日常で起こるネガティブな出来事は、自分の身近で起こらないとなかなか知ろうとしませんが、それはすごく怖いこと。DV被害者が実際にいるということを、まず知ることですし、作品を見て知っていただくだけでも大きな一歩だと思います。
本格ミステリー初挑戦で不安も。桜井さんに引っ張ってもらいました(川西拓実/荒木悠真)

本格ミステリー初挑戦であり、社会人役も初めて。キャスト一覧を見た時点で「自分で大丈夫かな?」と不安に襲われました。めちゃくちゃビビってしまって。作品に携わる以上、全力でいつも通りやることだけを心がけました。撮影のほとんどを共にした桜井さんについては、普段のお話でも、お芝居でもすごく引っ張っていただいて、本当の先輩のように接してくださって、勉強になることばかりでした。寺島さんとは今日がお会いするのが初めて。舞台を観に行かせていただいたことがあって、「あの方と共演するんだ!」と期待していたのに、一度もシーンがなくて。安心した部分と、やってみたかったなという気持ちの両方があります。荒木は若者代表、男性代表の視点から物語を見ることができる役。視聴者の皆さんに近い立場だと思うので、一緒にDVのことを理解して、学んで、成長していってほしいです。僕のシーンはあまり重くない部分もあるので、休憩しながら見ていただけたら。本当にレベルが違う。いろんなシーンが、ここにつながってくるのか!と驚くので、一話一話大切に集中して見てほしいです。
家族に対して、家事からの卒業を宣言しました(石田ひかり/路子)

最初にプロットをいただいたんですけど、それが本当に面白くて。私の役もとてもやりがいのある役だと思いましたので、すぐに「やらせていただきます」とお返事しました。演じた路子は、自分自身も過去に被害を受けている者として、弱い立場に置かれる人たちの気持ちがよく分かる人物。“生きていくためにはこれしかない”という強い使命、“被害者たちが生き抜く道はこれしかない”という究極の葛藤を抱えながら人生を歩んでいる女性だと思い、そこを心掛けながら演じていました。自分に課しているルールは「私はもう何もしません。皆さんおのおので」。娘が2人いて、大人が4人いる家なので、「家事から卒業します」と宣言しました。この作品は本当に重いテーマではあるのですが、“人としての尊厳を踏みにじられた者”と“踏みにじる者”の両者を描いています。あらがわなければ私たちは生きていけないという究極の葛藤を抱えながら生きる人々の姿を、ぜひ見ていただければうれしいです。
強者が黙っている弱者に何をしているのか、“怖いな”と少しでも感じてほしい(寺島しのぶ/昭江)

このシェアハウスに来ている人たちは、どこかしらの傷を持っている。言い方を変えれば弱者ですよね。性被害、動物虐待、幼児虐待、ストーカー被害…。弱い立場の人間が、強いとされるものに踏みにじられてしまう。現実でも起きていることです。強者が黙っている弱者に何をしているのか、視聴者に“怖いな”と少しでも感じてほしいです。出演者たちの会話が本当に面白くて、「なんでこんなに適材適所なの?」と感心しました。キャラクターと俳優が持っている部分がすごく近い。キャスティングの方はどうやってここまで分かるんだろうと、びっくりしました。現場では、監督が考えていることをスタッフの皆さんが的確にくみ取って、テンポよく撮影してくれました。疲弊したキャラクターを演じる中で、スパッと撮ってもらえたのは本当にありがたかったですね。自分に課しているルールは「ギブアンドテイク」。もらったら何かしら返す。全部返す必要はないけれど、少しでも返すことで人間関係が豊かになり、平和な風が流れると思う。やられたらやり返すということではなく、人との交流はそういう行き来があったほうがいいと思います。
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