大泉洋&宮﨑あおい「ちょっとだけエスパー」“かりそめ”夫婦役に「毎日幸せです」2025/11/11 21:54

TVerは、大泉洋が主演を務め、宮﨑あおいが共演するテレビ朝日系連続ドラマ「ちょっとだけエスパー」(火曜午後9:00)を配信中。11月11日の第4話放送後に、第1~4話が一挙配信となる。このほど、“夫婦”として一緒に暮らすことになった文太役の大泉と四季役の宮﨑が、撮影秘話やTVerで繰り返し見てほしいおすすめのシーンについて語った。
「ちょっとだけエスパー」は、ヒットメーカー・野木亜紀子氏による完全オリジナル脚本のジャパニーズ・ヒーロードラマ。会社をクビになり、家族も失って、人生のどん底にいたサラリーマン・文太が「ノナマーレ」という会社の面接を受けたことをきっかけに、“ちょっとだけエスパー”になる。そして、社長の兆(岡田将生)から世界を救うよう命じられ、さらには、自分のことを本当の夫だと思い込んでいる謎の女性・四季と“夫婦”として生活することになり……。
――第1~4話の間の撮影で、思わず笑ってしまったエピソードはありますか?
大泉 「僕が最初に笑いが止まらなかったのは、第1話で宇野(祥平)さん演じる半蔵さんが真顔になるシーン。あれがダメだったなぁ(笑)」
宮﨑 「(笑)」
大泉 「『四季さん、どうですか?』と聞かれて、文太が『あの人、ちょっとおかしくないですか?』と言うんですよ。そこからストーンと真顔になってじーっと見られるんですが、テストではそこまでじゃなくて。それなのに、本番直前に監督から『もうちょっと長く見てくれ』と言われたらしく、宇野さんがちょっとどころじゃないくらい、ものすごく長く見つめてきて。『そんなに見ます!?』と、思わずNGになりました。あれは怖かったですね」
宮﨑 「私は(第2話の)車の中で、円寂(高畑淳子)さんがコップを『フンッ!』と温めるシーンです。前日にリハーサルをした時に、高畑さんが『お茶ごときに“フンッ!”はいっぱい言いたくないの』とおっしゃっていて、その“お茶ごとき”というのが本当に面白くて(笑)。とても真面目な方なので、大泉さんが『お茶ごときには1回しか言いたくないんですよ、監督!』とまとめてくださって……あのシーンはよかったですよね?」
大泉 「台本には『フンッ! フンッ!』と2回書いてあるんですよ。だから、おそらく監督も何が問題なのか分かっていなかったんじゃないかな。でも高畑さんとしては、『お茶ごときに2回も言っていたら、その後に車を温めるなんてできないでしょ』ということなんですよね」
宮﨑 「車に『フンッ! フンッ!』はとっておきたいと」
大泉 「そう。でも監督が『そこはフンッ! フンッ!でいいですよ~』と軽く言うから、高畑さんは『だから“フンッ! フンッ!”じゃないのよ』って(笑)。僕らからしたら、別に『フンッ! フンッ!』も『フンッ!』も変わらないと思うけど、高畑さんは非常にこだわられていたので、そこは座長として間に入って、バシッと『ここは1回でいきましょう』と」
宮﨑 「車の中での長いシーンだったので、みんなで劇団のように集まってセリフを合わせながら撮影に臨みました」
大泉 「テンポが大事だったので、劇団でしっかりと練習しました」

――TVerでは第1~3話を据え置きで配信しています。これから本作を見るユーザーに向けて、繰り返し見てほしいおすすめのシーンはありますか?
宮﨑 「(第1話で)ぶんちゃん(文太)が、面接の前にネクタイを締め直しているシーンがカッコいいです。それから最初のミッションでターゲットに傘を渡した後に、おうちの外壁と一体化している時の白目が好きすぎて、私はTVerで何回も見ると思います(笑)」
大泉 「外壁と一体化してなんとかやり過ごそうとしているシーンで、映像では前後がカットされているんです。だから私がなぜ白目をむいているのか、ちょっと伝わりきらないなと思いましたけどね。まあ、カットしなかったところで、なぜ白目をむいたのかは分からないかもしれませんが(笑)」
――大泉さん演じる文太は、宮﨑さん演じる四季を“愛してはいけない”という複雑な役どころです。
大泉 「人間って、たとえば『笑っちゃいけない』と言われるとどうしたって笑ってしまうもので、『愛しちゃいけない』と言われると、より盛り上がっちゃいますよね。面白いように反発してしまうんだな、という気がします。四季ちゃんにどんなことがあったのか知れば知るほど、愛さずにはいられない人ですね」
――大泉さんからご覧になっても、四季は難しい役ですか?
大泉 「難しいと思いますね。“知っていていいこと”と“知っていてはいけないこと”が非常に複雑なんですが、第4話までパーンと演じられていたので本当にすごいなと。車の中でも四季ちゃんに聞かれてはいけない会話があるけれど、どうしたって聞こえるでしょっていう(笑)。そこも宮﨑さんは自分の中で折り合いをつけて、非常にあっけらかんと演じていらしたので、すごいなと思いました」
――宮﨑さんは、“かりそめ”の夫役の大泉さんとお芝居されてみていかがですか?
宮﨑 「台本を読んでいてもぶんちゃんは大泉さんなので、最初に台本をいただいた時から『大泉さんの魅力が爆発する役だろうな』と思っていました。実際、出来上がった映像を見ても、一話一話、本当に大泉さんの良さがすごく出ていると思うんです。いち“大泉ファン”としては、いろいろな顔を見せてくれるし、ふと切ないシーンではキュンとさせられる。一緒に向き合ってお芝居をしていても、苦しくなることもいっぱいあります。とても自然に、夫婦として役に入れているかなと思いますね」
――難しい役ではあるけれど、相手が大泉さんということで助けられていると。
宮﨑 「本当にそうですね。あまり困ったり、『どうやって演じればいいのだろう』と悩むこともなく、ここまで来られたと思います。本当に相手の役者さんによって、すべてが変わってくるんですよね。素晴らしい脚本が完成しているので、ここから監督とも話し合いながら、どうやって一つ一つをいいシーンにしていくのか。でも、それが面白いです。本当にお芝居していて楽しいので、毎日幸せです」
大泉 「まだまだ先のシーンになるけれど、それまでに想像がつかないようなお芝居を四季ちゃん(宮﨑さん)がされますから。『ほぉ~、すごいなぁ』とうなるようなシーンが出てきますよ」

――第1~4話で、今後のヒントになるようなシーンはありますか?
大泉 「第3話で、四季ちゃんが“文太さんが死んでしまう”という夢を見るんです。あのあたりは、大事なシーンじゃないでしょうかね」
――では、「ノナマーレ」メンバーが持つエスパー能力の中で、一番欲しい能力も教えてください。
大泉 「やっぱり円寂さんだな。僕はどうしてもロケ弁が続くと、なるべく温かくして食べたいので、今も私物の電子レンジを現場に預けているんです。でもそんなにアツアツにしなくてもいいんですよ。“ほんのり温かい”くらいがいいので、円寂さんの力でちょうどいいと思う。ただ、温めた後に円寂さんが結構疲れていますからね。撮影の合間となると、ギリギリ僕の分はやれるだろうけど、ほかの共演者の分は勘弁してほしいです」
宮﨑 「私も円寂さんなのですが、電子レンジではなく、リモコンで電気とかを消せる能力がほしいです。ベッドで寝ようと思ったのに『あそこの電気を消していなかった!』という時に、『フンッ』とすれば消すことができるので(笑)」
大泉 「リモコンが壊れた時とか、途方に暮れるもんね。寝る前に1回、『あそこまで消しに行かなきゃいけないのかぁ』って(笑)」
――今後の見どころも含めて、TVerで本作を見るユーザーにメッセージをお願いします。
大泉 「第5話はとても派手な展開で、皆さんが見たいジャパニーズ・アクション・ヒーロードラマはこういうことだな、という展開も出てきます。まだまだ皆さんが想像もつかない展開が待っていますので、『振り落とされるなよ、しっかりつかまっていろ!』という気持ちです」
宮﨑 「私はやっとエスパーの仲間になれたので、ここから四季ちゃんがどう皆さんの役に立つのかを、ぜひ見届けていただきたいです。エスパーはそれぞれ過去に何かがあって今、その力を持っているので、その過去が分かった時にまた、いろいろと感じ方も変わってくると思います。最後には、第1話を見ていた頃には想像がつかなかった場所に連れて行ってくれるドラマだと思うので、何度でも見ていただけるとうれしいです」
【コンテンツ情報】
「ちょっとだけエスパー」
TVer
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