「新東京水上警察」先行上映会に佐藤隆太&加藤シゲアキ登壇! トークイベントで裏話連発2025/10/19 14:30

フジテレビ系で放送中の火9ドラマ「新東京水上警察」(火曜午後9:00)の第3話先行上映会とトークイベントが開催された。主演の佐藤隆太と共演の加藤シゲアキ(NEWS)、主題歌を担当するAqua Timezが登壇。作品の魅力や撮影中の裏話、主題歌に込めた思いを語り、第3話が物語の重要な転換点となることを示唆した。熱気あふれる会場で、キャスト陣は視聴者への感謝と今後の展開への期待を述べた。
日本の連続ドラマ史上初となる「水上警察」を題材にした「新東京水上警察」の原作は、ミステリー作家・吉川英梨さんによる同名シリーズ。佐藤が演じる刑事・碇拓真と、本部から一転水上署へ異動となった上昇志向の強い刑事・日下部峻(加藤)、船の操縦を担う海技職員・有馬礼子(山下美月)ら、水上警察署のチームが、東京の海や川を警備艇で駆け巡り事件を追う、大迫力のマリン×クライムエンターテインメント。
10月7日の放送開始以来、船や海のシーンが織り成す圧倒的なスケール感、犯人の船を追いかけるシージャンプアクション、個性豊かなキャラクターたちのコミカルなやりとりが話題を集めている。
第2話では礼子がとらわれの身となり、水上警察署のイベントに湾岸ウォリアーズの田淵響(山崎裕太)の船が迫る緊迫の展開で終了し、第3話への期待が高まっていた。今回の第3話は、これまで続いてきた物語の完結編にあたる。本作最大の見どころである船と海の大迫力シーンをスクリーンで届けようと、先行上映会が実施された。上映に先立ち、キャスト陣が登壇し、作品をより深く楽しむための見どころや裏話が語られた。

佐藤は第1話、第2話の放送を終えての反響について、「一番近いところだと、家族や友人から反響がありました。SNSでも反響をいただいていてうれしいです」と視聴者から多くの好意的な反応が寄せられていることを明かした。また、「想像以上に楽しんでいる」という声に喜び、SNSでのコメントが演者たちの励みになっていると感謝を述べた。
加藤は第3話の先行上映会という異例の試みに触れ、「もう、映画化が決まったのかな? という気持ちになります」と作品への手応えを語った。一方、佐藤は、原作の第1巻がドラマ版では第1話から第3話を使って表現されているため、「ドラマ版では、第1話から第3話で、原作の第1巻を表現してるので、そこまではぜひ見ていただきたいです。海でのアクションも今までで1番多くありますし、それをこうやって、今日、スクリーンで見ていただくのはすごくうれしいです」と笑顔で語り、「皆さまにとっても、連ドラの1話を映画館見ることはまずないと思うので、思い出に残るのではないかと思います」と大スクリーンでの鑑賞について触れた。

イベントでは、第1話と第2話で大きな話題を呼んだシーンの裏話を語っていくことになるのだが、最初に映し出された写真は、皆川猿時が演じる課長の高橋宗司が椎名桔平が務める署長・玉虫肇にハンコをもらいに行くシーンだった。自分たちのシーンではなく、その現場にいなかったことから、「なんでこのシーンなの?」「このシーンにいなかったから、見ている人と一緒の感想だよ」などと2人が交互に異論を唱えると会場から笑いが起こった。それでも、加藤が「この前のシーンの『俺がハンコをもらってきてやる』と猿時さんがセリフを言うシーンが面白かったんです」と振り返り、「猿時さんは真剣にやっていらっしゃるんですけど、現場では、笑いをこらえるのが大変でした」としみじみ。そして、「このシーンは確かに名場面ですよね。餅つきみたいで」と言うと、司会のアナウンサーから「餅つきハンコ押しと言われているみたいです」と補足され、「必殺技みたい」と笑った。

また、第2話に登場した介護施設「キズナオーシャン豊洲」の入居者・福留洋子役の柴田理恵との取り調べシーンについても言及された。加藤は、柴田とのシーンについて、「施設でつかまれるシーンがあって、そこは面白くするために何度もやり直しました。どうしたら、1番インパクトがあるだろうと考えながら演じていました。その時点で僕は強烈なビジュアルはもちろん知っていたんですけど、この取り調べのシーン、すごかったですよね。監督は感動していました」と柴田の役作りと迫真の演技に感じた驚きを明かす。

佐藤も取り調べのシーンについて話し、「面白かったのは、福留(柴田)が『助けて』というシーンで、日下部(加藤)にしか行かなくて。あんな様子なのに、人を選んでいるんだ。こっちに全然来てくれない(笑)」と笑いを誘い、加藤と共に「ぜひもう一度見返してほしい」と訴えた。
加えて佐藤が、「SNSなどのコメントを見ていたら、最後に柴田さんの名前が出るまで分からなかったっていう方も結構いらっしゃって。シゲ(加藤)もそうだったんでしょ」とボケると、加藤が「そんなわけない」とツッコミ、会場が笑いに包まれた。

さらに、本作の最大の見どころである水上アクションシーンの撮影秘話も語られた。佐藤と加藤は、真夏の炎天下、6月に船の上で撮影が行われたことを明かした。10月クールの作品であるため厚着をしており、体力の消耗が激しかったようで、口々に「暑かった」と炎天下での撮影を思い返していた。海上での撮影について佐藤が、「CGじゃないかとうわさになっているそうですが、違いますからね! 本当にやっていますから。船が結構なスピードで走ってるんですよ」とアピールする。
特に、佐藤が船の上で立ち、加藤演じる日下部が「無理だ」と叫ぶシーンは、佐藤が自ら志願して行ったものだったという。船が高速で走る中、体幹が求められる危険な撮影だったようだが、佐藤は「ライフジャケットを着用していましたが、少しでも気を抜いたら放り出されるような状況で、なかなかヒリヒリする現場でした」と集中して演技に臨んだことを語る。

ほかにも、佐藤は船酔いしやすい体質であるため、酔い止めを飲んで撮影に臨んでいたのに、加藤が人生で一度も酔い止めを飲んだことがないといい、撮影の後すぐに船の中で本を読んでいたと述べた。
その後、ドラマのもう一つの顔ともいえる主題歌「if you come」を担当するAqua Timezのメンバーがスペシャルゲストとして登壇した。Aqua Timezにとって、連続ドラマの主題歌を担当するのはおよそ11年ぶり。主題歌のオファーを受けた時の思いについて、メンバーは「めちゃくちゃうれしかった」と語った。フジテレビのドラマ主題歌は作品とセットで記憶に残るとし、「新東京水上警察」と「if you come」が視聴者の思い出に残る作品になることを願って楽曲制作に臨んだという。

佐藤は、初めて主題歌を聴いた時に「涙がこみ上げるほどうれしかった」と感謝し、「曲自体が素晴らしいだけでなく、作品に非常にマッチしている」と絶賛。本作には、最近のドラマでは少なくなったしっかりとしたエンドロールがあり、主題歌と共に「そこだけ切り取っても一つの作品として見れる」とも語った。
加藤も、完成したドラマを見て初めて主題歌を聴いた瞬間、「ぴったりだ」と感じたという。Aqua Timezのメンバーは、ドラマを視聴者として「ハラハラドキドキしながら楽しく見ている」と感想を熱弁。また、第3話以降、エンディング映像も変化していくとのことで、今後の展開への期待を高めた。

最後に加藤は、「第3話で、一つの物語が完結して、そこから拍車をかけてどんどんストーリーがドライブしていき、最終回まで目が離せない展開が目まぐるしく続いていくので、ぜひぜひ楽しんでもらえたらうれしいです」と呼びかけた。佐藤は、「ドラマは撮り終わっていますが、この先まだまだ続いていきますので、第3話を見ていただいて、そのまま『東京水上警察』を愛していただいて、第4話以降もお付き合いいただきたいです」と懇願。そして、上映会に来た観客に向け「今日見たからって、明後日見ないは、なしよ。今日見た人は明後日も必ず見なきゃ駄目だからね」と念押しすると、笑いが起こった。加藤も「今日見て、オンエアを見て、TVerでももう一回見ないと」と重ねての視聴を促した後、「お気に入り登録お願いします」と付け加え、会見を締めくくった。
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