「恋に至る病」長尾謙杜、劇中のあるシーンでひそかに感激「あっちゃんに取り調べを…」2025/10/07

長尾謙杜(なにわ男子)と山田杏奈がダブル主演を務める映画「恋に至る病」が10月24日に公開。それに先駆け、10月7日に完成披露舞台あいさつが行われ、長尾と山田、前田敦子、主題歌を務める石原慎也(Saucy Dog)、廣木隆一監督が登壇した。
斜線堂有紀による小説「恋に至る病」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)を長尾と山田のダブル主演で実写化した本作。2020年3月末に発売されるや否や、TikTokの書籍系アカウントによる紹介動画の再生回数が200万回を超える大反響を記録、30回を超える重版を繰り返している話題作だ。興行収入13億円の大ヒット作「月の満ち欠け」で第46回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した廣木隆一監督がメガホンをとり、この秋、最もピュアで刺激的なラブストーリーをおくる。
本作が3年ぶりの共演となる長尾と山田。久々に共に過ごした時間を振り返り、長尾は「変わっている部分もあれば、いい意味で変わっていない部分もあって。基本的に落ち着いていらっしゃるんですけど、ふとした時に無邪気に笑う姿であったりだとか、少女の部分が残っているのがすてきだなと思いました」と。なお、3年前の山田は「僕が10代だったのもあり、“姉さん”という感じが強かった」といい、「当時、撮影初日に“よろしくお願いします”とあいさつをしたら“タメ語でいいよ!”と言っていただいて…“あっ、姉さんだ”と(笑)。堂々とされていますし、頼りがいがあるというところで姉さんのように感じて」と笑った。

そんな山田は、長尾に対して「あまり大きく変わってはいない」と感じたそうで、「3年前にご一緒した時はまだなにわ男子としてデビューをする前で。なので、そこからテレビなどで見るたびに“長尾くん頑張っていらっしゃるな”と思っていました」と語る。そして、「今回、長尾くんに“おじさんが中に住んでいるね”と言われたんですよ(笑)。でも、そのフランクさもうれしかったです」と再共演を経ての長尾の変化を喜んだ。
長尾演じる宮嶺、山田演じる景の周囲で起こる事件を取り調べる刑事・入見を演じる前田は、「2人と共演するシーンはあったのですが、すごく(撮影が)大変そうで、簡単に話しかけちゃいけないなと。2人はいろいろ心境が変わっていくタイミングで、どう話しかけたらいいんだろうと、遠慮してしまって全然関わることができなかった」と告白。それに対し、長尾は驚きを見せ「いやいやいや! 話しかけてください!」と声を上げる。
続けて「前田さんとご一緒させていただくシーンはすごく重いシーンが多かったので、楽しく会話するという感じではなくて。でも、それこそ取り調べをされている時、撮っている時は何も思わなかったのですが、あらためて完成した作品を見ると“俺、あっちゃんに取り調べされている!”って(笑)。小さい頃からテレビで見させていただいていたので、あっちゃんに取り調べされる時が来たんだ…とドキドキしました」と初々しく明かし、前田も「かわいい~」と目を細めた。

そして、主題歌「奇跡を待ってたって」を手がける石原は「僕がこの映画を見させてもらって感じたことというのは、ちょっと重くなっちゃうかもしれないんですけど、人の愛し方って人それぞれだなって思って。自分の育ってきた環境がちょっとでも違えば、僕も景のような行動をしていたかもしれないなっていう。僕には子どもはいませんが、もし自分の子どもがいじめられていたり、危険な目にあっていたら、愛する人を守るために何でもできそうだなと思うんですよね。そういうのを含めて、人の愛、愛し方は人それぞれというのを歌いたいなと思って作りました」と楽曲に込めた思いを述べた。
実は廣木監督はSaucy Dogの「いつか」が作品に合うとずっと聞きながら撮影していたそうで、その経緯から彼らに主題歌を依頼したという。石原は「“いつか”を作ってくれ、と言われて(笑)。でも、もう1回作った曲は作られへんし…と(笑)。でも、“いつか”を超える曲を作らないといけないな、と自分のいいハードルになったので、すごくありがたかったですね」と制作裏話も披露した。

続けて、本作のコピーである“もしかして君は、僕のために人を殺したの?”にちなみ、“まさか自分のためにしてくれたの?”と最近一同が驚いたことを発表していくコーナーに。長尾は「カフェに行った時に、カップにメッセージを書いてくださることがあるじゃないですか。“今日も1日頑張ってください”みたいなことを。それでたまに“応援しています”みたいなことを書いてくださる方がいて。多分ファンの方だと思うんですけど、そうやって気付いてくれて、メッセージを書いてくださるのはすごくうれしい気持ちになりますね。それで1日が始まると、”頑張ろう”って思えます」と笑みを浮かべる。
対して、山田は「実家に帰省していた時に、家に帰るのが寂しくなっちゃったんです。もう少し長い時間いたいけど、明日も仕事だから帰らなきゃいけないなと思っていたら、母と弟が一緒に電車に乗って東京の家まで送ってくれて。そのまま2人は地元の埼玉に帰っていって、すごく愛を感じました」と、家族との愛あふれるエピソードを披露した。

続くテーマは、物語にちなんで“何よりも愛してやまないこと”。すると、長尾からは「今、なにわ男子でライブツアーを回っているんですけど、静岡に行ってきまして。ケータリングでお茶を用意してくださっていたのですが、それがすごくおいしくて同じものを買って帰ってきました! そもそもこの1年ぐらいすごく緑茶にハマっていて、自動販売機とかでもいろんなジュースがある中で緑茶を選んじゃうんですよ。心の中で“日本人は緑茶だ”と言いながらいつも買っています(笑)」と意外なアイテムへの愛が飛び出す。
続けて「ペットボトルの緑茶をこれまで買い続けていたんですけど、初めて静岡でパックのお茶を買って。そこから冷蔵庫で冷やせるボトルを買って、それでいつもお茶を作って飲んでいます」と熱弁すると、司会から「冷たい方が好きなんですね」という問いかけが。それに対する「はい! 温かいよりもまだ冷たい方が年齢的にも好きで」というユニークな回答に笑いが起こり、長尾は「すみません、変なこと言っちゃったかもしれないんですけど…」と大焦り。「年齢を重ねていくと温かいものが好きになるイメージがあって、なので、僕はまだキンキンに冷えている方が好きです!」と“冷たい”派であることをアピールした。

最後は、山田から「いろんな見方をしていただける作品だと思いますし、“これはこう”と決めることのできない、いろんなことが世の中にはあると思っていて。この映画を見て、その気持ちだったり感覚に触れてもらえたらすごくうれしいなと思います。皆さんに楽しんでもらえることを願っています」とあいさつを。
長尾も「今日初めて見ていただくということで、すごくドキドキな気持ちでいっぱいです。この映画はシーンがコロコロと変わっていくのが特徴的で、それも全て宮嶺と景が出会うことによって変わっていくものなのかなと。人と人との出会いというのは、周囲にもすごく大きな影響を与えるんだなとこの映画で学びました。今日こうやって皆さんと出会えたこともすてきなことで、この映画に出合っていただいた皆さんにもすてきなことが訪れたらいいなと思っています。ぜひこの映画を見て、“恋に至る病”にかかってください」と観客に呼びかけ、イベントを締めくくった。

関連リンク
この記事をシェアする
ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season
【2025年秋】TVドラマガイド

2025年の秋(10月・11月・12月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
髙石あかり主演の朝ドラ「ばけばけ」、夜ドラ「いつか、無重力の宙で」、妻夫木聡主演の日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」、駒木根葵汰&新原泰佑W主演でおくる深夜ドラマの続編「25時、赤坂で Season2」やBS放送の新ドラマを含め、出演キャスト、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなど、最新情報を随時追加&更新します☆
【2025年夏】TVドラマガイド

2025年7月・8月・9月に放送された“夏ドラマ”を見やすい一覧で曜日別にまとめて紹介!
松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」、木村文乃×ラウール「愛の、がっこう。」、「僕達はまだその星の校則を知らない」のほか、戸塚祥太×紺野彩夏「極道上司に愛されたら」、風間俊介主演「40までにしたい10のこと」などの話題の深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなども掲載☆