水上恒司×山田杏奈が明かす「シナントロープ」渾身のアクションシーン2025/10/06

TVerは、水上恒司が主演を務めるテレ東系連続ドラマ「シナントロープ」(月曜午後11:06)の第1話を、放送終了後から配信開始。配信に合わせて、第1話の撮影リポートが到着した。
「シナントロープ」は、メディアミックスされた漫画「セトウツミ」や、アニメ「オッドタクシー」などで知られる此元和津也氏が書き下ろしたオリジナルストーリー。テンポのよい会話劇と、繰り返し見たくなるほど張り巡らされた伏線、そして主演の水上をはじめ、共演の山田杏奈、坂東龍汰、影山優佳らキャスト陣の卓越した演技力が掛け合わさった、男女8人の青春群像ミステリーだ。
舞台は、街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」。そこで働く8人の若者たちの中で、大学生・都成剣之介(水上)は、アルバイトの同僚・水町ことみ(山田)に、ひそかに思いを寄せていた。そんなある日、店で不可解な強盗事件が発生。静かだった日常は、少しずつゆがみ始める。恋愛と友情、絆と裏切り、運命と選択――揺らぎ出した関係と感情が、次々と事件を引き寄せていく。何が本当で、何がうそなのか? 都成の思いの先に待つのは、恋か、それとも……。
バーガーショップ「シナントロープ」での撮影2日目。この日は、店員の都成と木場幹太(坂東)が、突然やって来た目出し帽の客におびえるが、水町が気にすることなく注文を受け付ける。その後、店内に目出し帽をかぶった別の強盗(アフロ)が来るという冒頭のシーンを撮っていた。店はセットではなく、現存する空き店舗を使用している。緑と赤を基調とした広々とした空間を生かしつつ、本編にたびたび登場する鳥の名前にちなみ、鳥モチーフのアイテムが随所にちりばめられている。
キャストの休憩所(楽屋)やスタッフの待機場所、監督が映像をチェックするモニターも店内に設置されていて、キャストたちはスタッフと共に丁寧に物語を作っていた。
特に印象的だったのが、目出し帽の男を恐れない水町に、都成と木場が戸惑うシーン。リハーサルを重ねるごとに異なる動きを加える水上に対し、受け手の坂東や山田が柔軟に対応していく。演者たちのあうんの呼吸で生み出される演技によって、会話劇が重要となる此元脚本のドラマが形成されていると感じられた場面に。
そして、同日の目玉である、SNSでも話題となった強盗とのアクションシーンの撮影がスタート。数分間のシーンではあるが、79カットで構成されており、山岸聖太監督とスタッフたちが1時間以上かけて念入りに打ち合わせをした後、キャストたちにも段取りを共有していく。

ストーリーとしては、目出し帽の強盗がレジの志沢匠(萩原護)に拳銃を突きつけ、それを止めようと水町が強盗に飛びつくが投げ飛ばされてしまう。続いて都成が加勢。羽交い締めにするも反対に押し倒されてしまう。その後も、都成と水町は必死に強盗に立ち向かい、強盗の隙をついて、水町が里見奈々(影山)から受け取った洗剤を男にかけて撃退する……というもの。この日はすでに長時間の撮影をしていたが、このアクションシーンは物語の始まりとなる大事なシーンとあって、現場にはより一層の緊張感が漂い、チーム全体が大切に集中している様子がひしひしと伝わってきた。
そのアクションシーンの撮影を終えて、水上は「その日は朝からずっと撮影をしていて、あのアクションシーンは『鬼の79カット』と告げられて……。まさに『しびれる』という言葉がにあう撮影でした。また強盗役のアフロさんを押さえ込もうとしても、力が強くて『全然動かない!』みたいな。とにかく頑張ったシーンなので、われわれの魂の79カットをぜひTVerでご覧ください!」と渾身(こんしん)のアクションを振り返った。
一方、山田は「撮影が始まった時は遅い時間帯で、洗剤のシーンは失敗したら衣装や目出し帽などをこの遅い時間にまるごと変えなきゃいけない、というプレッシャーと戦いながら演じました。でも洗剤が思ったよりもあまり飛ばなくて、洗剤を変えていただいたんです。『都成にもかけたい』とか『強盗の目に洗剤をかけたい』とか、いろいろとやりたいこともあったので、2回目も挑戦させていただきました。2回のうちどちらが使われたのかはぜひTVerでご覧ください!」と語っている。

さらに、番食いを手掛けるテレビ東京・前田知樹プロデューサーは「起承転結がはっきりとした典型的な日本のドラマとは全く異なり、先の展開が全く読めない。青春群像劇でありサスペンスであり恋愛物語でありヒューマンドラマでもあり、ファンタジーでもあるような。『一体何が起こっているのか?』と展開を追いかけているうちに、いつの間にか『シナントロープ』の世界に引きずり込まれていく。そんな不思議な魅力を放つ話だと思います」と世界観を語りつつ、「シーン同士のつながりなどの細かいギミックも見どころではあるのですが、何よりキャラクターが非常に魅力的です。此元さんの脚本に実力派キャストの皆さんの力が加わり、唯一無二の世界が構築されていると思います。そんな登場人物たちの、何度も見返したくなるような笑いとスリルがちりばめられた会話劇が、この作品の最大の魅力です」と作品の魅力について解説。
加えて「何げない会話、気にも留めない行動、そんな一つ一つが後々のストーリーに大きな影響を与えていき、物語は予想もつかない方向へと進んで行きます。話数が進むごとに謎が謎を呼ぶ目の離せない展開が待っていますので、感想を発信したりや考察を存分に楽しんでいただきながら、『シナントロープ』の世界にどっぷり浸かっていただけるとうれしいです!」と楽しむためのポイントも伝えている。
【コンテンツ情報】
「シナントロープ」
TVer
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