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高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」2025/09/28

高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」

 “一歩一会(いっぽいちえ)”をテーマに、“散歩人”高田純次さんがさまざまな街を自由気ままに散歩し、老若男女と交流する「じゅん散歩」。今年で10周年を迎えることを記念し、7月28日より12月31日までを「じゅん散歩祝 10周年」特別期間に設定、楽しい企画を届けている。

 TVガイドWebでは、テレビ朝日系で10月5日に放送する、じゅん散歩「ロサンゼルスSP」(午後1:55、一部地域を除く)のロケから帰ってきた高田純次さんを直撃、これまでの思い出や今後の展望、SP放送の見どころなどを伺いました。9月29・30日放送の「柄本明さんと銀座を散歩」の裏話も…。

──「じゅん散歩」での10年は高田さんにとってどんな年月でしたか?

「東京スカイツリーがオープンして3年目に番組が始まったんだよね。それからコロナ禍もあって…あっという間の10年でしたね。コロナ禍の時は、番組は2、3か月先まで撮っていたから、なるべく休まないでやろうと放送を続けてね。思えば、ロケ番組ではうちが最初にフェイスガードを付けたんじゃないかな。最初のうちは、フェイスガードがあるのを忘れて、ものを食べる時にぶつけちゃったりね。そんなこともありました。おかげさまで、この10年の間に病気らしい病気もしなかったので、ロケを休んだことはなかったです」

高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」

──番組スタート当初のエピソードを教えてください。

「地井武男さんの『ちい散歩』、加山雄三さんの『若大将のゆうゆう散歩』と大物の方が担当されていた枠なので、僕でいいのかなとは思いましたよ。実は10年前って、腰椎椎間板ヘルニアと脊椎管狭窄(きょうさく)症の手術をした頃だったんです。『しばらくの間、歩いてリハビリしてください』と先生に言われた時にいただいたお話だったから、『歩きながら仕事ができるならいいな』とうれしくなって色よい返事をしたら、『絵を描けますか』と聞かれましてね。僕、グラフィックをやってはいても、絵はほとんど描いてこなかったんですが、ここで『描けません』と言ったら話が終わってしまうので、ちょっとはったりをこいて『描けます』と。泣きながら描いた生き物や風景の絵を4、5枚持って行ったら、『なんとかいけそう』という判断になって番組が始まったんです」

──その絵が今では番組の看板に。高田さんと街の人々の交流も番組の魅力ですが、思い出深いエピソードはありますか?

「柏の葉キャンパスだったかな。上下スウェットを着た坊主頭の子がいて、スポーツをやっているのかなと思って声をかけたら東大生でね。何かの研究をしてて、卒業したらスイスに行くという話をしてたんだけど、先入観を持ってはいけないと思いました。坊主だからスポーツ系だと思ってはいけないです。でもね、一目で人は見抜けないんですよ。話しやすい人、面白い人とか、狙って声を掛けてはいるんですけども、そう思っても意外と面白くなかったりする。逆に、つまらなそうな人がすごく面白かったりする」

高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」

──人選はなかなか難しいのですね。

「ロケはだいたい午前8時過ぎくらいからやるんだけど、会社員や学生はほとんど外にいないでしょ。いるとなると、おじいちゃんやおばあちゃん。おばあちゃんは水を向けると意外とよく話してくれるんです。でも、おじいちゃんはね…。10人中9人がほとんど下ネタなので、放送でほとんど使えないの。だから、おじいちゃんとはなるべく目を合わせないようにしています(笑)」

──9月29・30日には旧友の柄本明さんと銀座でお散歩をされますね。

「えもっちゃんは昔でいう木挽町、歌舞伎座のあたりの生まれの江戸っ子。なのでその辺りを歩かせていただきました。彼はわき目も振らずにずっと演劇に携わってきて、ものすごく敬服します。逆に、『高田さんはタレントなんですか』と聞かれた時には『カッコイイので、とりあえず舞台俳優です』と答えたんだけど、舞台はほとんどやっていませんねぇ(笑)」

高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」

──10月5日には「台湾スペシャル」(7、8月放送)に続く海外企画でロサンゼルス散歩が放送されますが、ロケはいかがでしたか?

「8月27日だったかな? 大谷(翔平)選手が登板して勝った試合を見ることができましてね。アメリカってサービス精神が非常に旺盛な国だから、合間にいろいろなものを配ったり、ちょっとしたゲームみたいなのをやったりして。お金を還元してくれるような面があるんだなと思いました。ほかにもいろいろなところに行きましたよ。『来て来て来て来て〜♪』はサンタモニカか。あと、ハリウッド。スパイダーマンやキングコングなど、いろんな格好をしている人がいるんですが、『高田さん、ああいう人たちとは絶対絡まないでください。お金取られるから』と注意されまして。なので、なるべくその人たちとも目を合わせないように歩きました(笑)。それと、ブランド品のお店が並ぶロデオドライブね。あそこは、現地の女性たちがすごく美しい格好で歩いているわけです。夏だからそりゃもう薄着で。コンプライアンスのこともあるし、じっと見ちゃいけないなと思いながら、サングラスかけちゃえばいいやと思って見ていました(笑)」

高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」

──10周年の先の今後の展望はいかがですか?

「始めた頃はおそるおそる歩いてたんですけど、散歩って楽しいということが徐々に分かってきて、5年目ぐらいからすごく楽しくなってきましてね。僕もいい年なんですけど…今年でもう88か…(注:うそです)。でも、番組を通して足腰も強くなりましたし、あと30年は無理でも歩ける限りは続けたいなと思いますね」

──今後、行ってみたい街は?

「都内に関しては、この10年でどんどん街がきれいになっている印象です。なんとかヒルズとか、新しいビルがどんどんできて。逆にいうと、きれいなところが当たり前になっちゃって、小汚い…っていうと語弊があるけど(笑)、昭和な雰囲気が残っている街が少なくなってきて。僕としてはそういった、ちょっと怪しいところを探し当てていきたいという気持ちもあるけど、午前中の番組だからね。でも、行かせていただきたいですね、昭和の怪しい場所。えっ? 一緒に歩いてみたい人? そうね、トップクラスのかわいい女性でお願いします(笑)」

高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」
高田純次が「じゅん散歩」の10年と今後の展望を大いに語る「すっかり足腰が強くなりました!」

【プロフィール】
高田純次(たかだ じゅんじ)

1947年1月21日生まれ。東京都出身。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」に1985年から11年間レギュラー出演して人気を博し、数々のバラエティー番組に出演。“テキトー男”のキャラクターで多くの人々に愛され、高田のスタイルに憧れる後輩芸能人も多い。テレビ朝日系の不定期特番「徹子&順次&良純の世界衝撃映像の会」にも出演。

【番組情報】
「じゅん散歩」

テレビ朝日系
月〜金曜 午前9:55~10:25(※一部地域を除く)

10月5日
「ロサンゼルスSP」
午後1:55~3:20 (※一部地域を除く)

取材・文・撮影/TVガイドWeb編集部



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