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「25時、赤坂で Season2」駒木根葵汰&新原泰佑が関係性語る「背中を預け合える存在」2025/09/24

「25時、赤坂で Season2」駒木根葵汰&新原泰佑が関係性語る「背中を預け合える存在」

 テレ東系では、10月1日より駒木根葵汰さん×新原泰佑さんのダブル主演でおくる、水ドラ25「25時、赤坂で Season2」(水曜深夜1:00)を放送。原作はon BLUEで連載中の夏野寛子さんによる人気同名作で、芸能界を舞台に俳優同士が紡ぐ甘く切ないラブストーリーの続編だ。

 今作で描かれるのは、秘めた思いを通わせ、晴れて恋人同士となった羽山麻水(駒木根)と白崎由岐(新原)のその後。2人の恋人関係に波乱を呼び起こす事件が勃発するのみならず、原作でも人気を博す“舞台編”に突入する。それに先駆け、クランクイン前の2人に撮影に向けての心境や今作の見どころ、前作で心に残っているシーンなどを聞いた。さらには、2人の関係性についても。

――前作の最終回から約1年。Season2が決定したと知った時のお気持ちはいかがでしたか?

駒木根 「“Season2ができるかもしれない、やりたいね”という話は前から出ていましたが、明確に決まった時はあらためて喜びを感じました。昨年末のイベントなどでもそうでしたが、ファンの皆さんをお待たせしてしまっていることを実感していたので、これできちんと皆さんに顔向けできるなという思いもあって。自分にできることをしっかりやらなくては、とより決意が強くなりました」

新原 「前作のお話をいただいた時点から、“Season2もやりたい”とプロデューサーさんの熱い思いを聞いていて、もちろん成果次第だと分かってはいたのですが、僕自身としてもやりたい気持ちは最初からずっとありました。前作の放送終了からSeason2を発表するまで、約1年とだいぶお待たせしてしまい、皆さん飽きてしまったのではないかと不安もあったのですが、絶えずに愛を注いでくださって、今でも“待っています”という言葉をたくさんいただいて…。僕自身、心待ちにしていましたし、この続きを早く体感したい、皆さんにもお見せしたいという気持ちでいっぱいです」

「25時、赤坂で Season2」駒木根葵汰&新原泰佑が関係性語る「背中を預け合える存在」

――Season2では両片思いの末に結ばれた羽山と白崎のその後が描かれます。撮影に向けて、どのような心構えでしょうか。

駒木根 「大変だった前作を乗り越えられたので、不安要素はあまりないかもしれません(笑)。ただ、多くの方々に愛していただいている作品なので、求められている以上のものを提示しなくては、という責任感は感じています」

新原 「そうですね。前作では両片思いのなんともじれったい状態が描かれましたが、それがある種ゴールにたどり着いて、その地点から何を膨らませていくかというのは、ドラマを作る上ではすごく難しいと思うんです。ただ、この作品は俳優としてのお仕事、キャリアを2人で駆け上がっていくところに恋愛が寄り添っているような物語なので、その軸がぶれない限り、その先もずっと描けると信じていて。Season2でもお仕事をベースに、プライベートでは距離感をどんどん縮めていく。そこは新たに楽しんでいただけるポイントじゃないかなと思っていますし、僕自身もワクワクしています」

――前作の撮影時、例えばどのような部分が大変だったのでしょうか。

駒木根 「ほぼ全部です(笑)。スケジュールも過密でしたし、Season1ということで全てが手探りの状態だったので…。その上で、羽山に関しては7~8話で過去や心情が描かれるにあたって、そこに向けて1~6話で構成していくという側面もあって、お芝居をするだけではなく、いろいろ頭を使わないとつじつまが合わなくなってしまう。それもあり、撮影が終わったと安心できたのは、実際に全話が放送された後でしたね」

新原 「葵汰くん演じる麻水さんは6話まで過去や心情を隠し続けていたわけで、本当に大変だったと思います。白崎の場合は彼の成長譚でもあったので、いかにグラデーションを作るかというのは頭を使ったポイントではあります。あとは、プライベートと劇中劇における感情の違いの演じ分けもそうですが、表情が読めない麻水さんに翻弄(ほんろう)されるのが苦しくてもどかしくて、締め付けられるような感覚があって…。そこには大変さを感じていました」

「25時、赤坂で Season2」駒木根葵汰&新原泰佑が関係性語る「背中を預け合える存在」

――続編が決まるなど、このドラマがここまで多くの皆さんに愛されるようになった理由はどのような部分にあると思われますか?

駒木根 「皆さんの気持ちは明確には知ることができませんが、僕らキャストをはじめ、スタッフの皆さん、関わってくださる全ての方々が、愛をもって丁寧に取り組んだ結果なのだと思っています」

新原 「今、葵汰くんが言ってくれた通りです。僕らがこの作品にかけた熱量を、視聴者の皆さんも感じてくださったのかなと思っています。もう一つ、作品全体のことで言うと、お仕事ドラマとしてすごく忠実に細かく描かれている、夏野先生の原作があるからこそじゃないかなと。皆さんがあまり見たことのない世界、撮影現場をのぞき見できる楽しさもあるのかなと感じていました。それを再現すべく、前作の時はカメラマンさんや音響さん、ヘアメークさんなど、実際に現場の方々がスタッフ役の方にアドバイスをされていたんです。原作にリアリティーと説得力があるからこそ、このクオリティーがたたき出せたと思っています」

――Season2において、注目してもらいたい部分、見どころはどのような部分に?

駒木根 「僕個人として、前作の質感や繊細な物語がすごく好きだったので、まずはその世界観をSeason2でも大切にしていきたいです。なおかつ羽山と白崎くんが結ばれた後のお話になってくるので、2人の幸せな姿はもちろん、恋人同士としての悩みや俳優としての生きづらさのような部分、さまざまな苦しみや葛藤も描かれていきます。そういう前作では見られなかった羽山の表情を重点的に、しっかりと表現していきたいなと思っていますし、そこは皆さんにも期待していただきたいです」

新原 「“舞台編”というのは、物語にとっても、白崎にとってもすごく大きなエピソード。ドラマではオリジナリティを交えてお届けしますが、僕自身が実際に舞台の本番期間中(※取材時)ということもありますし、舞台とは切っても切り離せない縁、運命的なものがあると感じています。そんな今の僕が白崎という役を通して舞台に立てるというのはすごく光栄ですし、自分にしか出せない何かがあるんじゃないかなと。普段から力を入れている舞台、それにかける時間がとても楽しくて。舞台には“生もの”という魅力があるので、それをどう映像化するのか、その熱量が画面越しにどう届くのかもワクワクしますし、このドラマにおける新境地の一つにもなるのかなと思っています」

「25時、赤坂で Season2」駒木根葵汰&新原泰佑が関係性語る「背中を預け合える存在」

――あらためて、羽山と白崎、お互いが演じるキャラクターのどのような部分に魅力を感じますか?

駒木根 「いろいろありますが…生きづらそうにしているところ(笑)。もちろん楽しそうにしている姿も好きなのですが、僕個人としては苦しんでいる姿こそ魅力的に感じるんです。分かっていてもうまくいかず、もがき苦しむ白崎くんの姿というのは、個人的にはすごく愛着を覚えますね」

新原 「それで言うと、麻水さんもすごく苦しんでいるんです。白崎は苦しみをストレートに表現できるタイプですが、麻水さんはそれを押し殺すといいますか、自分を制さなければならない苦しみみたいなものも相まって。器用過ぎるが故の苦しみみたいなものを抱えていて、僕もそこに魅力を感じますし、寄り添ってあげたいなと思います」

――前作でも多々の名シーンが繰り広げられましたが、特に心に残っているシーンをそれぞれ挙げていただくと?

駒木根 「僕は9話の序盤です。白崎くんから『抱いてくれませんか』と言われて、その理由を聞くと『役作り』と言われてしまうのですが、撮影から1年以上たった今も鮮明に覚えていて。羽山としても、僕自身としても苦しさを感じた、すごく印象的なシーンです。もちろん事前に台本を読み、それまでの感情の流れ、“こういう感じになるのだろう”という感覚はつかんだ上で臨んだのですが、いざ撮影に入ったらそれ以上の返しが来て…。自分の想像とは全く違うアプローチが返ってきたというのと、こんなに胸が締め付けられる状況があるのか…という点からこのシーンになるかなと思います」

新原 「僕は10話の序盤かな。麻水さんの家を出ていこうとして、扉に壁ドンされるところは絵だけ見るとキュンとするかもしれませんが(笑)、白崎としてはつらくてもどかしくて、感情がぐちゃぐちゃなんです。今はもう1年以上たっているので、視聴者的目線と演じている本人との間に起こるジレンマのようなものを楽しんでいる状況ですが。でも、苦しさで言えば、その後麻水さんの家から1人で帰るシーンの方がつらかったですね。とぼとぼ坂を登って、(おそろいの)シー太くんのキーホルダーをなくしたことに気づいて…。正直、あのシーンは本気で泣きそうになりました。僕が白崎だったらパニックになって、あの場でしゃがみ込んで大泣きしている緊急事態ですよ(笑)。この一連のくだりは本当につらかったです」

――前作の取材時、お2人の関係性について、“いい意味で気を使わなくなった”と語られていました。そこから変化はありましたか?

新原 「今まで通りで、大きくは変わっていないかなと思います。最初の頃から“真反対かもね”と話しつつ、お互い何が得意で何が苦手とか、長所や短所を理解していく中で、だんだん気を使わなくなってきたのかなと。それが今も続いているような状況ですね」

駒木根 「その通りだと思います。新原くんとはお互いを尊重する気持ちだったり、“この人はこういう人だけど、僕はこうだから”という自我の部分も同じくらい強いんです。お互いそれはそのままでいいと思っていますし、いい意味で今後もあまり大きくは変わらないのかなと感じています」

新原 「そうだね。お互いに背中を預けられる、預け合っているテンション感といいますか。この作品に対する熱量、良くしたいという思いは絶対に揺るがないので、そこは同じ方向を向きつつ、“なんかあったら頼むよ”と信頼し合える関係性かなと思います」

「25時、赤坂で Season2」駒木根葵汰&新原泰佑が関係性語る「背中を預け合える存在」

【プロフィール】
駒木根葵汰(こまぎね きいた)

2000年1月30日生まれ。茨城県出身。近作はドラマ「天狗の台所」(BS-TBSほか)シリーズ、「25時、赤坂で」(テレ東系/24年)、「伝説の頭 翔」(テレビ朝日系/24年)、「やぶさかではございません」(テレ東系/25年)など。26年1月開幕の舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」への出演を控える。

新原泰佑(にいはら たいすけ)
2000年10月7日生まれ。埼玉県出身。近作はドラマ「25時、赤坂で」(テレ東系/24年)、「御上先生」(TBS系/25年)、映画「YOUNG&FINE」(25年)、舞台「インヘリタンス-継承-」「球体の球体」(24年)、ミュージカル「梨泰院クラス」(25年)など。出演映画「ベートーヴェン捏造」が現在公開中。

【番組情報】
水ドラ25「25時、赤坂で Season2」

テレ東系
2025年10月1日スタート
水曜 深夜1:00~1:30

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【締め切り】2025年10月22日(水)正午

取材・文/TVガイドWeb編集部 ヘアメーク/(駒木根)吉村健、(新原)岩村尚人(SPIELEN) スタイリング/(駒木根)千葉良(AVGVST)、(新原)秋山貴紀(A Inc.)



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