林裕太、坂東彌十郎、内田慈、小倉史也が「風、薫る」に出演決定! 明治の商家を彩る2025/09/13 12:31

林裕太、坂東彌十郎、内田慈、小倉史也が、NHK総合ほかで、2026年度前期に放送される連続テレビ小説「風、薫る」(時間未定)に出演する。
見上愛と上坂樹里がダブル主演を務める「連続テレビ小説」第114作「風、薫る」は、大関和氏と鈴木雅氏という2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)がモチーフ。明治という激動の時代を舞台に、看護の世界に飛び込んだそれぞれに生きづらさを抱えた2人の女性の冒険物語だ。
文明開化が急速に進む中、まだ女性の職業が確立されていない時代に、西洋式の看護学を学んだトレインドナースたちが医療看護の世界に新たな風を起こした。考え方もやり方もまるで違う2人の主人公・一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがて”最強のバディ”となって未知の世界を切り開いていく物語だ。脚本を手がけるのは、「あなたのことはそれほど」(17年)、「初めて恋をした日に読む話」(19年/ともにTBS系)などで知られる吉澤智子氏。

林が扮(ふん)するのは、島田健次郎の親友で書生の槇村太一。連続テレビ小説「虎に翼」(24年)に続く「連続テレビ小説」出演となる。
林は、「『風、薫る』というタイトルがすごく好きです。生命や時代の動き、人々の営みから感じる温度や匂いを想像させられます。そんな感覚を大切に皆さんとすてきな物語を紡いでいけたらと思っております。私の演じる槇村太一はしがない書生であり、島田健次郎(佐野晶哉/Aぇ! group)、通称シマケンの気の置けない友人です。この物語の人々は、明治という目まぐるしく変化していく時代のなかで、どのような歩みを残していくのか、これからの撮影が楽しみです」と作品タイトルへの愛着と役への期待を込めた。
前回の「連続テレビ小説」出演については、「『虎に翼』にて、寅子さん(伊藤沙莉)が初めて担当した刑事裁判の被告人、水上守という青年を演じさせていただきました。短い期間でしたが、法律によって生まれる悩みを皆さんと考えながら撮影できたのがうれしかったです。撮影外では和やかな雰囲気で現場を楽しむことができました」と振り返った。
さらに「風、薫る」は看護も大きなテーマの一つ。林は幼い頃に小さな病気で2度入院した経験があり、「初めての家族のいない日々に寂しくて夜中に泣いてしまうことも多かったのですが、その度に看護師さんに支えていただきました。温かい手と優しい声に、幼い私が勇気をもらったのを覚えています」と看護にまつわる思い出を明かした。

坂東が担うのは、日本橋で舶来品などを手広く扱う「瑞穂屋」を営む清水卯三郎。りん(見上)、直美(上坂)と深く関わりを持つようになる。坂東は「連続テレビ小説」初出演となる。
坂東は、「脚本を読ませていただき、明治を生きた清水卯三郎という人物にとても興味を持ちました。時代の移り変わりを読みながら独自の考えを持ち、主人公たちに独特な表現で伝えていく。今からワクワクしております」とキャラクターの魅力に心を奪われたことを明かす。
「連続テレビ小説」については、「朝ドラは初出演です。家族と朝食をとりながら見ることが多いのですが、毎日明日が待ち遠しい思いでした」と、家族との日常に根ざした思いを語った。さらに看護にまつわるテーマに関しては、「年齢的なこともあり病院に行く機会も増えましたし、入院も何度か経験しました。その度に看護に携わる方々の仕事ぶりや優しさに感動を覚えます。入院が長く心細かった時にいただいた励ましには、本当に感謝しています」と実体験を重ねて感謝の気持ちを示した。

内田が演じるのは、瑞穂屋の店員・柳川文。店の商品を誰よりも知り尽くしていて、外国人の接客もこなす人物だ。
内田は、「私、飛び上がりました、うれしくて。文さんは、現段階ではちょっとミステリアスなところがあります。彼女の真ん中に何があるのか丁寧に寄り添い、優しくひもといていきたいと思います。勉強したいことがたくさんあっていくら時間があっても足りないと感じるほどですが、この準備の時間がとても好きです。見てくださる皆さまにとって、『風、薫る』の放送が楽しみで早起きしちゃう、そんな作品にできたらな」と、謎めいた役柄への好奇心と視聴者への思いを表現した。
前回の「連続テレビ小説」については、「『まれ』(15年)に京極ミズハ役で出演してから、時を経て2回目の朝ドラ出演になります。ミズハは石川県輪島市の架空の村・外浦村に移住してきて、輪島市役所に勤めていた土屋太鳳さん演じる希(まれ)を困らせるクセモノの音楽家。能登半島でのライブシーンを演じるためにシンガーソングライターのミナクマリさんに楽曲提供&ご指導いただき、『I am here』を1か月半練習し、インドの楽器シタールを演奏しながら歌いました。その練習した時間とドキドキだったライブシーン撮影は、今でもとても心に残っています」と、特別な思い出を詳細に語る。
さらに「風、薫る」が看護を大きなテーマの一つとしていることに触れ、「NHKのドラマ『お別れホスピタル』で療養病棟の看護主任・赤根涼子役を演じたこと、また家族の最期を見届けた経験もあったことから、看護する側と看護される側(そしてそのご家族)がどんな関係でいられたら互いに幸せなのだろうと、よく考えます。『不安』という共通の敵に力を合わせて立ち向かえる同士のような関係になれたらすてきなのかな、と今は思っています」と作品テーマへの自身の実感を重ねた。

小倉史也が挑むのは、瑞穂屋の手代でありながら、番頭の役割も任されている松原喜介。
小倉は、「この度『風、薫る』に出演させていただけることになり、本当に夢のような気持ちで、ワクワクがとまりません。松原喜介は瑞穂屋の手代という、中間管理職の立場を担う人物です。責任と覚悟を背負いつつ器用に立ち回っている彼を通じて、自分自身も成長していければと思います」と役柄の立場への理解を深める。
「連続テレビ小説」の思い出については、「子役の頃『天花』(04年)に出演させていただきました。ただ夢中で楽しんでいた思い出があります。撮影現場でパタパタ鶴の折り方を教わって今でも折れることがちょっとした自慢です」とほほ笑ましいエピソードを披露した。
また、看護をテーマとする作品について、「3年前に父が亡くなりました。父の闘病中、病院の先生方、在宅で支えてくださった看護師、介護職の方々の姿を目の当たりにしましたし、自分自身も父の介護に携わりました。患者さんと深く向き合い、命と寄り添う姿に触れ、自分もその経験を経て成長できたと思います。日本の看護のルーツにもなっている『風、薫る』の物語。その世界に参加できることを光栄に思います」と個人的な体験を通じた深い思いを述べた。
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