横山裕、チャリティーマラソンを前に見せた“絆”と“覚悟”。SUPER EIGHTと家族への思い2025/08/27 05:00

SUPER EIGHTの横山裕が、8月31日・9月1日に放送される日本テレビ系「24時間テレビ48~愛は地球を救う~」(時間未定)でチャリティーマラソンランナーを務めることが7月31日に発表されてから約3週間。トレーニングや施設訪問を重ねてきた横山が、あらためて囲み取材に応じた。
チャリティーランナー就任を受け、これまでいくつもの福祉施設を訪れたという横山。「いろんな施設にロケで行かせてもらったんですが、実際に“生の声”、“生の状況”を見たことで、支援を必要としている場所がこんなにもたくさんあるんだなと、初めて知りました」と率直な思いを語る。「貧困とされているご家庭も多くて、正直、自分が知らなかったこともたくさんあって、衝撃を受けました」と、現場での出会いが心に深く刻まれたようだった。
走る練習については、「この前、合宿みたいな形でフルマラソンを超える44kmを走らせてもらったんです。これは“ウルトラマラソン”って呼ばれるらしくて、“ここさえ乗り切れば100kmも大丈夫”って言われたんですけど、何度か“心が折れる音”が聞こえましたね(笑)。“ポキッ”て音、2~3回は確実に鳴っていました」と苦笑しながら振り返り、壮絶なトレーニングの一端を明かした。
そして、 「とにかく“完走しきるぞ”という気持ちですね。練習自体は楽しいんですけど、合宿でのコースは本当にキツかったです。坂道ばっかりで。でも“ここを走り切れたら大丈夫”って言ってもらえて。寛平さんも走ったらしいんですけど……マジでヤバかったです(笑)。でも、いい経験になりました」と手応えを伝えた。
暑さへの耐性については、「皆さん心配してくださってますけど、僕は全然平気なんですよ。何度も言ってるんですけど、サウナめっちゃ好きなんで。100度超えてる中に普通に入ってるんで、30度台後半ぐらいなら全然いけますし、汗かくのが好きなんで気にならないですね」と、自身の“サウナ体質”を頼もしく語った。
挑戦の中で、横山の胸に浮かんだのは歴代ランナーへの敬意だった。「100kmって本当にすごい距離。歴代のランナーの皆さんは、本当にすごいことをやっていたんやなって、改めて思いました」と感嘆の声をもらす。
目標とするのは、2014年に101kmを完走した城島茂。ランナー就任発表時には、当時自らも番組のメインパーソナリティーを務めていた横山が、「TOKIOさんのゴールにめちゃくちゃ感動した」とその瞬間を強く記憶していること、さらに当時の城島の年齢と今の自身の年齢が近いことに「勝手ながらご縁を感じている」と語っていた。そんな思いを背負いながら、今回の取材でも「言ってしまった以上、やるしかないです(笑)」と決意を新たにしていた。
先日、番組内で城島と顔を合わせた際には、「頑張ってよ」と声を掛けてもらったという。実はその時点で、まだ直接“リーダー超え”の意志は伝えていなかったそうで、「いろんな媒体で『リーダーを超えたい』って発信してきていたので、今回あらためて直接、『リーダーを超えます』って伝えさせてもらいました」と打ち明けた。「でも…知ってたんか、知らんかったんか、よう分からんような反応で(笑)。でも、それがリーダーらしい優しさなんやと思いました」と、先輩へのリスペクトをにじませた。

印象的なエピソードとして語られたのが、弟との関係だ。「実は、弟がかつてお世話になっていた施設にロケで訪問させてもらったんです。僕の知らない弟の一面に出会ったような感覚でした」としみじみ語る。訪問前にランナー就任を報告した際、「兄ちゃんすごいな」って言ってくれたのが、何よりもうれしかったとも振り返った。
その施設には、昨年やす子が走った際の支援金で寄贈されたテレビが設置されており、子どもたちがその前で楽しそうに過ごしていたという。「“ああ、支援ってこうやって届くんやな”って実感しました。弟が育った場所に、今度は自分が支援を届ける側になれるかもしれない。そう思えたことで、“自分が走る意味”を改めて感じられました」と目を細める。
発表前、SUPER EIGHTのメンバーにはチャリティーランナー決定を伝えていなかったという横山。囲み取材を控えた合宿前に、ついにLINEで報告した。「“今から42km走ってきます。チャリティーマラソン決まりました”って送ったら、すぐに“頑張ってね”とか“体調気を付けてね”って、すごい返信が来て。“みんな、めっちゃええヤツやん”って思いました(笑)。僕らもう20年一緒にいて、村上(信五)なんかとは30年近い付き合いですし…。そうなると、逆に言うタイミングを見失ってしまっていて。でもこういう節目でちゃんと報告するのもいいなって、ちょっと思いました」と照れくさそうに語りながらも、グループへの深い絆を感じさせた。
普段からジム通いで日常的に走っていたという横山にとって、ランニングは決して未知のものではなかった。「週に5〜6日、8〜10kmは走ってました。でもハーフ以上は走ったことなかったので、外で走ってみて“あ、こんなに気持ちいいんや!”って思いました。もちろんしんどいですけどね」と話し、“走る自分”とも自然に向き合っているようだった。
“心が折れる”合宿を経てもなお、「101kmは超えたい」という目標は揺らがない。走っている最中、一番つらくなったときに思い浮かぶものは? と聞かれると、「やっぱり、おかんや家族の顔が浮かぶと思います」と即答。さらに、「劇団ひとりさんが“つらくなったら俺のことを思い出して”って言ってくれて(笑)。一回、思い出してみようかなと思ってます」と、ちゃめっ気を込めた。
走る時に頭の中で流れる音楽についても言及。SUPER BEAVERの「人として」が好きだと語り、現在のソロツアーでも披露されている自身の楽曲「ど真ん中」にも触れた。「“ど真ん中に生きて”“失敗があるから成功”、“感動で動くから感情”っていう歌詞を書いていて、きっと走ってる時に流れると思います」と話した。
さらに、渋谷すばると安田章大と共にユニットを組み、歌っていた楽曲「オニギシ」も挙げた横山。作詞を担当した彼が、女手ひとつで育ててくれた母親との思い出をつづった一曲であり、「やっぱりおかんの顔が浮かぶ」と語っていた心情とも重なる、彼にとって特別な楽曲だ。
「痩せました?」という問いには、「よく言われるんですけど、皆さん絶対“マラソンフィルター”かかっていますよ(笑)」と即答。「合宿のあと一時的に痩せましたけど、今は完全にプラマイゼロです。毎日体重計に乗っていますから。日焼けも『ザ!鉄腕!DASH!!』(日曜午後7:00)のロケのせいです(笑)」と笑わせながらも、「でもサウナでもご飯屋さんでも、めちゃくちゃ声を掛けてもらえるようになった。こんなにも反響があるんやなって実感しています」と、広がる関心の輪に驚いていた。

取材の最後には、「それだけ、世間の関心も高いんだと思うし、少しでも、子どもたちやシングルマザーの方々、そして貧困で困っているご家庭がこれだけいるということを知ってもらうきっかけになれば」とあらためて思いを言葉にした横山。「そのためにも、自分が走る意味って、確かにあるんやなって感じています」と、静かに、けれど力強い覚悟をにじませた。
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