朝ドラ「風、薫る」北村一輝が見上愛演じるりんの父親役に。三浦貴大、原田泰造らも出演決定2025/08/08 16:06

三浦貴大、根岸季衣、大島美幸、義達祐未、ザ・たっち(たくや、かずや)、原田泰造(ネプチューン)、北村一輝が、NHK総合ほかで、2026年度前期に放送される連続テレビ小説「風、薫る」(時間未定)に出演することが分かった。大島、ザ・たっちは連続テレビ小説初出演となる。
見上愛と上坂樹里がダブル主演を務める“朝ドラ”第114作「風、薫る」は、大関和氏と鈴木雅氏という2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)がモチーフ。明治という激動の時代を舞台に、看護の世界に飛び込んだそれぞれに生きづらさを抱えた2人の女性の冒険物語だ。
文明開化が急速に進む中、まだ女性の職業が確立されていない時代に、西洋式の看護学を学んだトレインドナースたちが医療看護の世界に新たな風を起こした。考え方もやり方もまるで違う2人の主人公・一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがて”最強のバディ”となって未知の世界を切り拓いていく物語だ。脚本を手がけるのは、「あなたのことはそれほど」(17年)、「初めて恋をした日に読む話」(19年/ともにTBS系)などで知られる吉澤智子氏。

三浦は、りんが住む村の隣町で明治時代になって運送業を始め、一代で財を成した奥田亀吉役に挑戦。老舗の店主たちからは冷ややかな目で見られている人物となる。
三浦は、「亀吉役で参加させていただくことになり、大変うれしく思います。物語の序盤からりんを取り巻く1人として重要な役ですのでプレッシャーも感じています。それと同時に、亀吉という人物の内面を、脚本にない部分まで作り演じていくことは楽しみでもあります。現代から見れば、時代設定的に価値観がかなり違うので苦労するとは思いますが、視聴者の皆さまに楽しんでいただけるように、全力で演じていきます」と役への取り組み方を説明。
過去の連続テレビ小説出演に関しては、「連続テレビ小説は、『エール』(20年)以来の出演となります。応援団の団長を演じさせていただきました。朝ドラのチーム感、全員で作品を作っていくことの心地よさを感じながら撮影をしていたことを覚えています」と朝ドラ現場の特別な雰囲気を回想した。
看護に関する思い出として、「学生時代、医療関係の勉強をしていたので、病院での実習などで看護師と関わることもありました。ほんの少しの時間しか共にしていませんが、確かな技術や思いを感じました。『病気の症状だけに気を取られず、しっかりとその人の性格や気持ちを見ることが大切だ』と、当時看護師の方が言っていたのが印象に残っています」と学生時代の経験を通じた看護への理解を示した。

根岸は亀吉の母・奥田貞を演じる。亀吉と二人三脚で奥田屋を大きくしてきた自負があり、周囲からの成金扱いに嫌気がさして家柄を手に入れたいと一ノ瀬家に縁談を申し入れる役柄だ。
根岸は95歳の母親のエピソードを交えながら、「私の母は現在95歳で健在で、自分の身の回りだけでなく週末には2世帯住宅の孫夫婦の昼食を作ったりと、元気いっぱいに過ごしてくれています。週1回通っているケアセンターではいくつか並んでいるテレビが一斉に朝ドラを放送しているらしく、私が『今度、朝ドラ出るよ』と伝えたら、『今から放送を楽しみにしています。これ以上の親孝行はない』と私も出演できるのが、ありがたくうれしいです」と出演への感謝の気持ちを表現した。
豊富な朝ドラ出演歴を持つ根岸は、「『ハイカラさん』(1982年)では「まだ収録がとてものんびりとした時代で、スタッフ、キャストども、家族のように過ごしました」と初期の朝ドラの雰囲気を振り返り、「澪つくし」(85年)に関しては「ヒロインの沢口靖子さんを厳しくしつけるきつい役でした。後半には店のために自分の恋心を犠牲にする献身的な役でもあったのですが、どうもイジメ役の印象が強かったようで、切ないシーンを覚えていてくださっている方が少ないのが残念です」と複雑な心境を告白した。
加えて、看護に関する体験として「看護師さんではないのですが、出産の時、偶然2度とも同じ助産師さんでわがままとパニックで大変な状況に根気良く付き合ってくださる助産師さんの仕事に本当に感謝と尊敬の気持ちで一杯でした。30年前、前夫がガンで亡くなった時には担当の看護師さんから心のこもったお手紙を頂戴しました」と人生の重要な場面での看護職への感謝を語った。

大島はウナギ店の女将役で出演。物語の舞台の一つとなる栃木・大田原市出身で「大田原ふるさと大使」も務める。「小さい頃から、家族で夢中になって見ていた朝ドラに出演させていただけるなんて、夢のようです。天国のじいちゃん、ばあちゃんが泣いて喜びます。しかも生まれ育った、『大田原』が舞台。大田原の『ふるさと大使』でもあるので、全力でやらせていただきますし、全力で宣伝させていただきます。大田原市民の皆さんの喜ぶ顔が見られるのが、今から楽しみです」と地元愛あふれるコメントを寄せる。
朝ドラへの思いに関しては、「高校生の時に、朝ドラを見て、見終わったらバイク通学で出発するという日々を送っていました! 『ふたりっ子』(96年)、『あぐり』(97年)が大好きでした。『まんぷく』(18年)、『とと姉ちゃん』(16年)、『あさが来た』『まれ』(ともに15年)、『あまちゃん』(13年)、『てるてる家族』(03年)、『ちゅらさん』(01年)、『君の名は』(91年)、『おしん』(83年)たくさん見させてもらっています」と朝ドラファンとしての歴史を紹介し、「母が大田原(旧黒羽町)の病院で看護師をしていまして、患者さんとの関わりなど近くで見てきました。仕事だけでは収まらないホスピタリティがないと務まらないすごい仕事だと思いました」と看護への理解も披露した。

義達は和菓子店の女将を担当する。義達は「出演のオファーをいただいた時、人生とはなんと予想外なのだろうと思いました。10年ぶりの朝ドラ出演、戸惑いながらもワクワクしています。時代や運命に振り回されながらも目の前のことに真剣に対峙(たいじ)して、そこから目指すべき道を見いだしていく。この題材は、今を生きる私たちにも多くを語りかけるものでしょう。今回は、疫病の時代を生き抜く主人公の人生の分岐点、大切な1シーンに立ち会わせていただきます。感謝しながら精いっぱい向き合いたいと思います」と10年ぶりの朝ドラ出演への思いをつづった。
過去の出演については「以前『花子とアン』(14年)で主人公・安東はな(吉高由里子)さんの同級生である松平幸子役で出演し、初恋がテーマの週を楽しく演じさせていただきました。当時のTwitter(現在のX)で、『○○みたいな方』という私のセリフを視聴者の皆さまが面白がってくださり、たくさんポストされていたのを見て、朝ドラの影響力を感じました」と朝ドラの反響の大きさを実感していた。
看護に関する考えとして義達は、「私は看護師ではないのですが、保育士資格を持っています。ジャンルとして介護・福祉・看護・保育…と並べられることも多いですが、やはり共通するのは『目の前の生命に向き合っている』ということだと思います。そのために、小さな違和感に気付けるようにしたり、丁寧に対話や観察をしたり、常にあらゆる可能性を考えて動きます。看護は、心身のケアや苦痛の緩和などのサポートだけでなく、医療チームの一員として、さまざまな専門職と協力しあうことができる。まさに医療と民間のマグネット的存在で、その難しさを感じ取れるからこそ、強い尊敬の念を抱いています」と保育士としての経験を踏まえた看護への理解をのぞかせた。

ザ・たっちのたくやとかずやは柴田屋・松永屋をそれぞれ演じる。たくやは「『え? 本当ですか? 双子の登場人物いるんですか?』最初にこの出演依頼をいただいた時のリアクションです! 完全に見る専門だと思っていた連続テレビ小説に出ることができるなんて! しかも地元栃木県が舞台のドラマに出演できることへの驚きと緊張とうれしさで胸がいっぱいです。とりあえず、父や祖父の話し方を思い浮かべて、栃木なまりを完璧にするところから役作りをしていこうと思います」と驚きと共に地元への思いを表現。
朝ドラに関しては、「僕らにとって朝ドラは、母との共通の趣味です。実家に帰る度に放送中の朝ドラの今週どうだった? や、泣けたよね〜。なんて話で盛り上がっております。子どもの頃に見ていた作品もあり、幅広い世代で楽しめるものだと思ってます」と家族との絆を語り、看護に関しては「僕は小さい時に1週間ほど入院をしていたことがありまして、検査入院だったため、注射など多かったのですが、看護師さんが優しくて、怖がらせない工夫などをしてくれていたことを覚えてます」と幼い頃の体験を振り返った。
かずやも、「まさか僕たちが連続テレビ小説に出演できるなんて、ちょっと! ちょっとちょっと!! ビックリです。朝ドラ大好き双子の僕たちは仕事に向かいながらその日の朝ドラの会話で盛り上がっています。今回の『風、薫る』は主人公が栃木出身で僕たちと同郷なので大注目していました! 演技経験は少ないですが、自分たちの個性を出しながら舞台となる明治時代の風景になじめるようにがんばります」と同郷への特別な思いを述べ、「朝ドラは毎作品没入して見ています。毎朝物語が進んでいくのを長い期間見ていると、勝手に一緒に苦難を乗り越えてきた気持ちになり感動が入れ食い状態になってしまいます。感動のシーンじゃないのに成長を感じて泣いたりします(笑)」と朝ドラ愛を話した。
看護における体験としてかずやは、「少し前に病気して入院したことがあり、その時に看護師さんが丁寧に説明してくれたり優しく声かけてくれました。点滴の針を刺し変えるのも難なくこなす確かな技術に感心しました。安心して身を任せられるのも原点にはトレイドナースの存在があるのかなと今になって実感しています」と入院体験を通じた看護への感謝を述べた。

原田は、主人公・大家直美を見守る牧師・吉江善作役に扮(ふん)する。キリスト教の牧師で4年前に直美を引き取って以来、直美をそっと見守ってきた人物だ。
原田は、「まさか自分に牧師の役が来るなんて想像したこともありませんでした。吉江は、誠実ながらも少し頼りがいのない真面目な印象で、無償の愛を持っている人だと思います。そんな吉江を演じられるのが今からすごく楽しみです。吉江のセリフを通して、誰かの心が軽くなる瞬間があったらなぁと思います。直美役の上坂さんとは前に親子役で共演したことがあるので、今回また一緒にできてうれしいです。朝のひととき、ぜひ一緒に温まりましょう!」と役への期待と共演者との縁を説明した。
過去の朝ドラ出演に関して「『ごちそうさん』(13年)は食が一つのテーマだったので、食事シーンが毎回楽しみでした。食事シーンを撮影した後、撮影中に食べきれなかったものをみんなで食べるのも楽しかったです」と撮影現場の温かい雰囲気を回想している。

北村は、りんの父・一ノ瀬信右衛門役を担う。那須地域にあった小藩の元家老で、明治維新前に家老職を辞して農家になり、役人への誘いがあっても断り続けている穏やかな性格の人物。りんと安に「自分で考えること」を教えてきた父親を演じる。
北村は、「親という存在、その価値観や考え方は、想像以上に子どもの人生に大きな影響を与えるものだと、日々感じております。りんという素晴らしい娘が、明治の激動の時代を強く生き抜いていけるよう、セリフを超えた何かを届けられたらと思っております。そして本作が皆さまの心に深く届くよう、誠実に作品と向き合ってまいります」と父親役への深い思いを込めてコメント。
過去の朝ドラ出演に関して「2019年度後期の朝ドラ『スカーレット』で戸田恵梨香さん演じる川原喜美子の父親・川原常治役。スカーレットではかなり破天荒な父親役を演じさせていただきましたが、今回はその対極とも言える、芯のあるしっかりとした父親像に挑戦したいと考えております」と前作との違いを説明し、「朝ドラは日本国内にとどまらず、海外で暮らす多くの日本人にとっても、日本の日常や温かさを思い出させてくれる存在であり、まさに『日本の朝の顔』と呼ぶにふさわしい番組だと思っています」と朝ドラの意義を説明した。
そして、看護に関する体験として北村は、「以前、数日間ほど入院した経験がありますが、振り返ってみると、不思議なことに医師の皆さまへの感謝はもちろんのこと、日常的かつ精神的な面での寄り添い、支えてくださった看護師の方々の存在が強く印象に残っています。本当に心の支えとなっていただきました。精神的なサポートというのは、医療の現場において非常に大切な要素だと、あらためて実感しました」と入院時の看護師への感謝を込めて語った。
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