猪狩蒼弥、山崎怜奈ら若者が80年前に思いをはせる「ザ!戦後80年の映像遺産SP」2025/08/05

フジテレビ系では8月8日に、報道特番「ザ!戦後80年の映像遺産SP 池上彰×加藤浩次の運命の転換点」(午後6:30)を放送。世界各地で戦争や紛争が起きている今だからこそ、あらためて80年前に思いをはせて平和の意味を問いかける。
1945年8月15日、4年間の戦争の末、日本がアメリカに全面降伏した終戦から今年で80年。昭和、平成、令和を経て、当時を知る“戦争経験者”が国民の1割を切った今、その記憶をいかに受け継ぎ伝えていくのか。番組ではフジテレビに残る膨大な取材テープを再発掘。市井の人々から昭和の大スター、そして歴史を変えたあの政治家まで、貴重な映像の数々を大公開。
池上彰、加藤浩次、宮司愛海アナウンサーがMCを務め、“戦争経験者”の里見浩太朗、“昭和生まれ”の柴田英嗣(アンタッチャブル)、山口もえ、“平成生まれ”の山崎怜奈、猪狩蒼弥(KEY TO LIT)ら三世代のゲストとともに、戦争と平和について考えていく。

特攻隊は第二次世界大戦中に日本軍が行った、爆弾を積んだまま敵艦に体当たりをする特別攻撃部隊で、その隊員の多くは10代の若者たちだった。番組では、特攻隊の成り立ちから「桜花」「震洋」「伏龍」など、それぞれの特攻兵器について詳しく解説。さらに、当時の海軍の人権軽視の姿勢と、それにあらがった開発者の葛藤や思い、そして開発者が、戦後復興のシンボルとなったある物を作るに至った経緯も取り上げる。20歳に満たない青年たちが次々飛び立っていく映像に、涙するゲストも…。
戦後日本を代表する俳優“世界のミフネ”こと三船敏郎は、特攻隊で教官を務めた経験を持つ。そんな三船が、多くの10代の若者を特攻隊として見送ったことをどのように感じ、語っていたのか。その真実を秘蔵映像とともに残された遺族が語る。
日本が太平洋戦争に突き進むきっかけとなった、政治家・松岡洋右の国際連盟での1時間20分に及ぶ大演説は大失敗に終わったが、松岡は何を失敗したのか? そして帰国直後に彼がとった驚きの行動とは?
また、戦時中の世論操作や“子ども向けプロパガンダ”“国防婦人会”など、国がいかに国民を戦争に熱狂させ、軍国主義を作りあげていったかも取り上げる。さらに、幼少時に戦争を体験している里見は、幼き日に見たアメリカ軍の爆撃機B29について語る。そして戦後の大女優、高峰三枝子の慰問、山口淑子や田中角栄の戦争体験など、著名人が戦争を語る、貴重な映像の数々を届ける。
終戦後も終戦を知らず、72年までグアム島のジャングルに潜伏していた横井庄一さんと、74年にフィリピン・ルバング島から帰国した小野田寛郎さんの2人が、いかに生き延びたのか。その潜伏生活や帰国後の様子を映像から読み解く。そのほか、戦後の食糧難に際し、国民が“代用食”として食べていたレシピを完全再現。ある食べ物を代用品で作ったその味に対してゲストの反応は?
そのほか、昭和天皇の玉音放送が録音されてから放送されるまでの緊迫の一部始終も大公開。池上は「戦争は始めるのは簡単だが、終わらせるのは難しい」と語る。
さらに、同局では、戦後80年特番として、8月6日と7日の2日に渡り、平日午後1:30からの「ハッピーアワー」枠で、「はだしのゲン」を前後編に分けて放送。続けて、8日に、「ゾウのはな子」を再放送する。3作とも2007年にフジテレビでドラマ化した作品。「はだしのゲン」は、原作者である漫画家の中沢啓治自身の被爆体験をもとにした自伝的作品で、07年に初めてテレビドラマ化された。
「ゾウのはな子」は、戦前の上野動物園のスター的存在だった象のはな子と、戦争のために動物たちの死を選ばざるを得なかった飼育員の苦悩を描いた物語だ。ともに太平洋戦争と命の重さを描いた作品で、次世代の子どもたちに伝えたい大切なメッセージがふんだんに盛り込まれている。

猪狩は収録を終えて、「学びがある時間になりましたね。戦争や歴史は、以前から強く関心を持っていた分野なので、改めてYouTubeなどでは見られないような映像や、当時の方々が実際に話されている内容を聞いて、データとしてしか見られていなかった戦争というものが、改めてこういうものなんだと知ることができた時間になりました」と振り返った。
そして、「特攻に行った方というのは、ほとんど僕と年が変わらないか、僕より年下が多くて、戦争経験者で、今の僕と同世代の人は、多くの方が僕と同じ年を迎えられなかったという事実に、改めて考えさせられました」としみじみ。
続けて「僕らは舞台でも反戦を訴え続けていて、反戦は僕の所属する事務所がずっと訴えていることでもあるので、反戦をモチーフにした舞台もあるし、僕自身も反戦をうたったセリフもたくさん言ったことがあるので、ファンの方々にとっても戦争というのは無条件に忌(い)み嫌うものというか、どんな事情があれ絶対赤信号は渡らないみたいな、戦争は起こさないという認識だと思うので、引き続き、戦争を決して美化しないよう努めて、認識、自分の軸を持つ必要があるということを、皆さんにはお伝えしたいですね」と、反戦を訴えた。
次いで山崎が「見ていて苦しくなる瞬間も多々あったんですけれど、目をそらさずに、過去の現実に向き合い続ける覚悟みたいなものが必要だった、そんな収録だったなと思います」と収録を回顧。印象的なエピソードを聞かれると、「選び難いのですが、1番は1960年代の、戦争が終わってまだ15年から20年ぐらいしかたっていない時に、その当時の若者に街録のインタビューで『8月15日って何の日だか知っていますか?』と聞いた時に、きょとんとしていたあの姿です。『今の世代の若者…』と、語られがちですが、終戦したすぐの頃でも、実際に体験した人と、そうでない人とでは、認識が大きく違ったんだということを、過去の映像を見て知り、結構驚きました。戦争の悲惨さとか、被爆地、現地の映像はよく目にしていましたけれど、終戦して15年、20年ぐらいたった時の街録インタビューの様子というのは、目にすることが今までなかったので、当時の空気感というのを見て言葉が出なくなりました」と感想を述べた。
最後に、「アメリカには平和の日というのがなくて、日本は原爆について考える節目の日や終戦の日があって。そういう日本だからこそ、このタイミングで改めて過去に立ち返って、しっかり濃密に、あらゆる角度から加害と被害のどちらの立場からも戦争のことをまとめている番組なので、これを機に考える、その一つの材料として受け取っていただけたらうれしいなと思います」と呼びかけた。

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