ひょうろくが語る「べらぼう」大河初挑戦と“恋する廣年”の胸の内2025/07/14 05:00

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)で、松前家の江戸家老・松前廣年を演じているのがひょうろく。幼少期から絵を学び、蠣崎波響として画名も持つインテリ肌の若侍だが、吉原で花魁・誰袖(福原遥)と出会い、その美しさに心を奪われてしまう。兄・道廣(えなりかずき)とは対照的に心根の優しい人物として描かれ、やがて松前家を揺るがす事態へと巻き込まれていく。自身初の大河出演を終えたひょうろくが、撮影の思い出や共演者とのエピソードを振り返った。
本作は、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHKで連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年)や、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17年)、ドラマ10「大奥」(23年)など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子氏が担当している。

7月13日放送の第27回「願わくば花の下にて春死なん」では、意知(宮沢氷魚)が誰袖を身請けする話をめぐる情勢が揺らぐ中、廣年は道廣と共に治済(生田斗真)のもとを訪れ、「田沼にだまされ、女郎が…」と語る場面で登場。兄から「黙っておれ!」と一喝されるシーンが描かれた。
――初めての大河ドラマ出演、いかがでしたか?
「本当に貴重な経験をさせていただき、すごく幸せでした。鹿児島出身なんですけど、地元の友人からも“えっ、大河!?”って連絡をもらって(笑)。大きな反響もあって、スタッフさんや共演者の皆さんにたくさん助けていただきながら、なんとかやりきれました」
――共演者の皆さんとのエピソードはありますか?
「お兄さん役のえなりかずきさんとのシーンは、倒れる場面とかあって、むち打ちみたいになったんですけど(笑)、それも含めてすごく楽しかったです。こんな経験、なかなかできないので、ありがたかったですね」

――誰袖役・福原遥さんとのシーンも印象的でした。
「最初のシーンからめちゃくちゃ緊張しました。あの距離感で向き合うのって、本当に心臓がバクバクバクバクで…。もし僕が廣年だったら、そりゃあだまされちゃうだろうなって思いながら演じていました(笑)」

――大文字屋役の伊藤淳史さんとのやりとりもあったとか?
「はい。話しかけてくださって、すごく緊張をほぐしていただきました。『越中屋』ってセリフがなかなか言えなくて…(笑)。撮影の合間に伊藤さんが『それちょっと違う』『今のは合っている!』って、丁寧に付き合ってくださって、すごくありがたかったです」
――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「僕自身も“いち視聴者”として楽しんでいる作品なので、名シーンがたくさん詰まっています。最後までぜひ、一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!」

【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
NHK総合
日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム4K
日曜 午後0:15~1:00ほか
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
日曜 午後6:00~6:45
文/TVガイドWeb編集部
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