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シェイクスピア喜劇の名作「十二夜」正門良規が女性主人公・ヴァイオラ役で主演!2025/07/13 04:00

シェイクスピア喜劇の名作「十二夜」正門良規が女性主人公・ヴァイオラ役で主演!

 正門良規Aぇ! group)がシェイクスピア喜劇の最高作と言われる「十二夜」で主演を務めることが分かった。上演は2025年10月〜11月・東京グローブ座、11月に大阪・森ノ宮ピロティホール。

 演出は古典から現代劇、ミュージカルまでと幅広い作品を手掛け、2019年には菊池風磨timelesz)を主演に迎えた「HAMLET ―ハムレット―」を担当した森新太郎氏。正門とは、舞台「ヴィンセント・イン・ブリクストン」(2022年)以来、2回目のタッグとなる。

 翻訳を手がけるのは1995年からシェイクスピア劇の翻訳に取り組み、彩の国さいたま芸術劇場の故蜷川幸雄芸術監督のもと彩の国シェイクスピア・シリーズで翻訳を行った松岡和子氏。松岡氏は21年に全戯曲の個人訳による「シェイクスピア全集」を完成させている。作編曲・音楽監督は、舞台・ミュージカル作品での生演奏をはじめ、連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合ほか/23年)、「虎に翼」(NHK総合ほか/24年)といった映像作品の録音にも参加しているBUN Imai氏。強力な布陣を迎え、自由な発想で描く新たな「十二夜」の世界が広がる。

 今回の「十二夜」は、性別にとらわれず、自由な発想で選ばれた俳優が演じるプランで臨む演出で、女性のヴァイオラ役を正門が演じる。本日の情報解禁のために撮り下ろされた正門のイメージビジュアルは、その斬新な世界観への想像をかき立てる美しい1枚だ。

 森氏は、「十二夜とは、クリスマスから数えて12日目の夜のこと、長い祝祭シーズンの最後の夜にあたります。人々のどんちゃん騒ぎはピークに達し、かなりの無礼講が許されたそうです。この時ばかりは社会に引かれたさまざまな境界線が忘れられ、そこはつかの間、混乱に満ちた解放区となりました」と“十二夜”とはなんたるかを説明した上で、本作を「一言で言って、混乱の喜劇です」と断言。

 「思うにシェイクスピアがすごいのは、自分が自分でなくなることの不安だけでなく恍惚感も描いたところです」とシェイクスピア作品の真髄を語った上で、「正門良規にはシェイクスピアをやらせたいとずっと思ってきました。心優しく、たまに天然な正門良規にぴったりな役は――ヴァイオラしかありません」と今回のキャスティングをずっと温めていたことを明かす。そして「彼に限らず他の俳優の何人かにも性別が逆の役を演じてもらいます。グローブ座という自由空間に、これまで以上にカオスな解放区を出現させたい。混乱をたくましく笑い飛ばしていきたい。ヴァイオラのセリフを借りるなら『時、ところ、運命のすべてがぴたりと決まった』このたびの公演です。どうぞお楽しみに」と期待をかき立てるコメントをつづる。

シェイクスピア喜劇の名作「十二夜」正門良規が女性主人公・ヴァイオラ役で主演!

 対する正門は、「シェイクスピアの作品はいつか演じてみたいと思っていましたが、まさか女性の役とは思っておらず、出演が決まりびっくりしました」と、森氏の発想に驚く。同時に「今までそうそうたる俳優の方々がヴァイオラを演じてきて、そこに急に男性の僕が入るという驚きの連続ですが、舞台だからこそできるマジックがあると思っています」と期待を膨らませ、「今から演じることにワクワクドキドキしていて、このチャレンジングな配役だけでも好奇心が刺激されます。ちゃんときれい、かっこいいと思われたいです(笑)」と展望を語る。

 また、森氏の印象を「役者やお芝居に対して愛情深い方で、またご一緒できることがすごくうれしいし、今から稽古に入るのが非常に楽しみです」といい、「3年前の同じく東京グローブ座の作品での稽古も忘れられないくらい濃密で、舞台欲や芝居欲に火がついて学ばせてもらいました。そこからさらに舞台も経験しているので、成長して面白くなっているところを見てほしいです」と自身の成長ぶりを見てもらいたいと喜ぶ。そして「ファンを増やし続けている作品の喜劇ですので、お客さまに笑って楽しんでいただけるような、新しい『十二夜』をお届けしたいと思います」と結び、本作への意欲を明かした。

 森氏と正門のタッグで贈る、祝祭的なにぎやかさと、それが終わりを迎える瞬間の切なさ──それらが繊細に織り交ぜられた喜劇の開幕が楽しみだ。

あらすじ

 船が嵐に遭遇し、双子の兄と生き別れた妹・ヴァイオラ(正門)。イリリアに流れ着いた彼女は、生き延びるために男装し、「シザーリオ」と名乗って公爵オーシーノに仕えることに。ひそかにオーシーノに恋心を抱いているヴァイオラだが、男のふりをしているため、思いを告げられずにいる。一方のオーシーノは伯爵令嬢オリヴィアに夢中。冷たくあしらわれても情熱は冷めず、お気に入りのヴァイオラを使者に立てて、自らの思いを伝えさせようとする。因果な務めに葛藤しながら、オーシーノの思いをオリヴィアに届けるヴァイオラ。だがオリヴィアは、男装したヴァイオラに一目ぼれしてしまい……。ヴァイオラの男装から始まる、もつれにもつれた恋の三角関係。果たしてその結末は。



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