藤木直人&白石麻衣「最後の鑑定人」第1話はラストに注目!? 「最後にポロッと……」2025/07/09 23:09

TVerでは、藤木直人が主演し、白石麻衣が共演するフジテレビ系連続ドラマ「最後の鑑定人」(水曜午後10:00。第2話は午後11:20)の第1話の配信がスタート。バディとなる2人が、作品の魅力や第1話の見どころを語った。
「最後の鑑定人」は、かつて科捜研のエースとして活躍し“最後の鑑定人”と呼ばれていた主人公・土門誠(藤木)が、科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていくサイエンス×ミステリー。孤高で人に興味がない奇人鑑定人・土門と、“変人”研究員・高倉柊子(白石)という“クセ強”な男女バディが、事件のわずかな痕跡を基に、真実を暴き出す。

――お二人が思う“土門×高倉”の魅力を聞かせてください。
藤木 「“かみ合っていない感”みたいなものがうまく出るといいな、とは思いますね。それぞれに専門知識があって、どこかではリスペクトし合っている。そんなところも見えたらいいなと。いざ撮影がスタートしたら、時間もかかるし大変だと思いますけど(笑)、今はワクワクしています」
白石 「バディには“あうんの呼吸で息ぴったり”みたいなイメージがありますが、土門と高倉は逆にズレていて、かみ合わずにすれ違ってしまう。そこがこの作品ならではのバディ感であり、面白さだと思うので、これから楽しく作っていけたらいいなと思います」
――藤木さんが演じる土門は徹底した合理主義者。ご自身と重なる部分はありますか?
藤木 「自分も理系人間なので、理屈で物を捉えるところはありますね。とはいえ、土門は科学のことばかり考えていて相手の感情は考えないので、そこは『人としてどうなんだろう』とは思います(笑)」
――ご自身の中で納得できないキャラクターをどう演じていくのでしょうか?
藤木 「でも、すべての人が100%なわけではないじゃないですか。誰しもグラデーションがあって、自分の中で理屈が通っていても、相手にとっては不快だったり、傷つけたりすることもあるわけで。相手を優先するのか自分を優先するのか、(自分と土門の違いも)その“グラデーション度合いの差”くらいなのかなと思います」

――一方、白石さんが演じる高倉はうそを見抜けるキャラクターですが、ご自身はいかがでしょうか?
白石 「私は人の心を読み取ったり、『きっとこっちに動くだろうな』という予測はできないんですが、良くも悪くも『この人、うそついてるだろうな』『今、違うことを考えてるだろうな』といった変な勘が働くことは多いです(笑)。そこはちょっと高倉さんにも近いところがあるのかなと思いつつ、まだまだ分からないことばかりなので、これから(心理学について)勉強していけたらいいなと思います」
――「相手がうそをついている」と感じた時には、どう対処しますか?
白石 「そこを深く掘り下げても、きっと何もいいことがないので『今はそういう時じゃないのかな』と思うようにしています(笑)」
藤木 「でも確かめなかったら、こちらが勝手にうそだと思っているだけで、実は違うかもしれないよ?」
白石 「そうなんですよね……でも、『絶対にこの理由で断らないだろう!』みたいなことがあるんですよ(笑)」
藤木 「あははは(笑)。まあ、確かめられないよね」
白石 「本当は確かめたくても、ちょっと言えないです(笑)。もちろん、皆さん事情があるので、それが悪いということでは全くないんですけどね」
――科学×心理学という異なる専門分野の2人がタッグを組む、本作ならではの見どころは?
藤木 「人間は自由に生きているようで、実は行動に出てしまう。それは科学に近くて、そんな小さな現象から謎を読み解くのが土門という鑑定人なんです。そう考えると、やっぱり“確かなもの”で謎を読み解いていくところが、この作品の面白さなんじゃないかなとは思いますね」
――それこそ、“うそのないもの”で真実に迫るわけですね。
藤木 「一般の人は知らないような専門知識を使うことで、『そんなことまで分かってしまうの!?』と驚いてもらえる……そのバランスが難しいですよね。『いやいや、そんなのみんな知ってるよ』と思うような当たり前のことではなくて、みんなが『ああ、そんなことができるんだ』と感じるような題材を原作の岩井(圭也)先生が物語にされているので、それをさらに僕たちが膨らませて、エンターテインメントにしなければいけない。土門と高倉のやりとりの面白さだけではなく、サイエンスの部分についても『新たなことが知れる』という楽しみもある作品にしたいなと思います」
白石 「今、藤木さんのお話を『深いな』と思いながら聞いていました。本当に小さな証拠で事件を解決していく。その一つ一つがつながっていくところが魅力だなと」
――藤木さんが完璧なお答えだったので、コメントが難しいですよね(笑)。
白石 「すみません、もう本当に藤木さんのおっしゃる通りだと思います(笑)」
藤木 「(笑)」

――それでは、TVerで繰り返し見てほしい第1話の注目ポイントも教えてください。
藤木 「かみ合っていないと思っている土門と高倉ですが、実は土門の本当の思いが最後にポロッと出るんです。その言葉を意識しながら、もう1回最初から見てほしいですね。まぁ、見え方はそんなに変わらないかもしれませんが(笑)」
白石 「(笑)。私も第1話のラストで『こういう終わり方をするんだ』と台本を読んで驚きました。それまでは視聴者の皆さんも、きっと『この2人、全然かみ合ってないな』と感じると思うんです。土門先生の言いたいことが分かりにくくて、高倉が『こういうことだと思いますよ』とサポートしたりもするけれど、それでもかみ合わない。でも、実はお互いを信頼していて、思っているより近い存在なんだということが意外と早く分かるので、そこはTVerで何回も見返してほしいなと思います」

【コンテンツ情報】
「最後の鑑定人」
TVer
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