「ラスボスおばあちゃん」初回放送。梅沢富美男が人情味あふれるババアの魅力を語る!2025/07/05 17:00

フジテレビ系では本日7月5日より、梅沢富美男が浅草の人情味あふれるおばあちゃん役で主演を務める、土ドラ「浅草ラスボスおばあちゃん」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)がスタート。
浅草が舞台の「浅草ラスボスおばあちゃん」は、75歳で職を失った日向松子(梅沢)が便利屋「ラスボスおばあちゃん」を起業し、クセの強い若者だらけのシェアハウスで第二の青春に挑む痛快リスタート物語。型破りで自由奔放なおばあちゃん・松子が、困っている人からの依頼を、時に奇抜に、時に破天荒に見える言動で驚かせながら、いつも相手と同じ目線に立って失敗や空回りを繰り返しながらも、全力、キュート、ハートフルに解決。笑って泣けて元気になれる、完全オリジナル脚本の人情味あふれるヒューマンドラマだ。
この度、梅沢がクランクインした際の現場リポートが届いた。

東京近郊の市役所を借りて行われた、御江戸区役所「まちづくり課」のシーンで、午前は、堀田茜、阿部亮平、石川翔鈴らが演じる「まちづくり課」の職員たちが、松子の話を交わすシーンなどの撮影が行われた。そして、午後3時を過ぎた頃、現場に緊張感が漂い始める。そこへ、かわいらしいピンクのハットとストール、紫のワンピース、赤い靴を身につけた梅沢が、ちょこちょこ歩きで登場。自身が座長を務める「梅沢劇団」では、妖艶な女性を演じる女形役者としても知られる梅沢だが、おばあちゃん役は初挑戦。そこは、さすがの梅沢。本人と気付かないほど自然なおばあちゃん姿で、完成度の高さが際立ち、現場からも歓声が上がった。

しばらく、監督と簡単な打ち合わせをした梅沢は、「便利屋ラスボスおばあちゃん」を起業した松子が、相談のため市役所の産業振興課に訪れるシーンでクランクインした。ハキハキした口調、テンポのよい掛け合い、的確で素早いツッコミなど、浅草の空気をまとった自然な芝居が「あぁ、こんな下町のおばあちゃん、いるよなぁ」と胸に響き、梅沢の豊かな表現力にあらためて驚かされる。そして、NGなしの一発OKを受けて、リアルで最強の下町人情おばあちゃんが誕生した。
梅沢の圧巻の演技で幕を開けた「浅草ラスボスおばあちゃん」。作品全体を通して楽しめる人情味あふれる松子節が、世の中のもやもやも猛暑も一緒に吹き飛ばしてくれそうだ。「いい歳して」なんて言わせない。ラスボスおばあちゃん・松子の痛快リスタート物語が、いよいよ始まる。

浅草で便利屋を立ち上げ、さまざまな問題を人情で解決していく、日向松子役で、意外にも、全国放送の連続ドラマで主演を務めるのは初めてという梅沢が、このドラマにかける思いと見どころを語った。
本作のオファーを受けた時の感想を聞かれると「これまで単発ドラマの主演を務めたことは何本かありましたが、連続ドラマで、しかも全国放送というお話をいただいた時は、それはうれしかったです。この年齢になってついに来たかと」と喜んでいる様子。加えて「役柄を聞いてみると、今の年齢で下町のおばあちゃんという役を演じられるのは、意外と俺ぐらいしかいないだろうなと思って、気持ちよく受けさせていただきました」と、快諾したことを明かした。

人情味のある下町のおばあちゃんについて「おばあちゃんたちは、若い世代を見ると、つい一言、二言、声をかけたくなるもの。そこが、若い世代からすると『うるさい』と感じてしまう。でも、おばあちゃんたちは、自身の人生で培ってきた知恵を無料で伝えようとしているだけ。学校で学ぶことにはお金がかかるけど、人生経験から得た知識は、無料で受け取ることができる。こうしたやりとりこそが“人情”だと思うんだよね。豊かな人生経験があるからこそ、若い人たちを引っ張っていける。だから、今のおじいちゃんやおばあちゃんたちには、もっと元気を出してもらいたいと思うよね」と、持論を述べた。
演じる松子との共通点を聞かれると「今、俺に松子さんが乗り移っているような気がする(笑)。というのも、亡くなった俺の義理の母、つまり女房の母がとても松子さんに似ているんだよね。彼女は元々、下町の芸者で、まあ~、元気なばあさん(笑)。テレビで犯罪のニュースを見ていると、『バカヤロー!』と声を張り上げることもよくありました。俺は『ジジイとババアというのは、このくらい元気じゃなきゃ駄目だな』と思っていたのが、今この役をいただいて、いい勉強になっている。だから、役作りの際は、女房の亡き母の姿をイメージしていますね」と、笑いを交えて答えた。
「松子のようなおばあさんが今の世の中に増えたら?」という質問に対して「少しうるさいかもしれない(笑)。でも、きっと良い世の中になりますよ。間違いなく治安は良くなる。自分が小さい頃、ジジイやババアが町角からよく辺りを見張っていて、朝帰りした子どもがいると『こんな時間まで何をしているんだ!』と、他人の子どもでも怒ってくれたりしたんだよね。そういう意味では、彼らの存在はお巡りさん以上の役割を果たしていたんじゃないかな」と、昔を懐かしんだ。

若い共演者との芝居について「芝居には“間”というものがあって、俺たちがこれまで身につけてきたものと、今の若い役者たちとは少し違うんだよね。面白いことに、“間”というものは、単純に教えたり説明したりできるものではなく、相手がセリフをうまく渡してくれないと、自分のセリフの“間”も狂ってしまう。互いのリズムが何よりも大事。若い役者たちの中には、“間”が短いこともある。そうした表現もその役者自身の個性だから、尊重しながら、こちらもそのリズムに合わせていかないといけない。役者同士には通じ合うものが必ずあると俺は信じているし、だからこそ、若い世代と一緒に芝居ができることを、とても楽しみにしていますね」と笑顔。
最後に「この作品の一番の見どころは“人情”ですね。昔から“向こう三軒両隣”や“遠くの親戚より近くの他人”という言葉があります。みんなが手を取り合い、互いを思いやり、困っている人がいれば助ける。自分が困った時には、今度はその相手が助けてくれるというのが、まさに“人情”ですね。そうした意味で、久しぶりにこうした“人情芝居”に挑めることが、とてもうれしいです。世の中というのは、決して1人では生きていけません。相手の話に耳を傾け、受け止めるだけでも意味がある。そうした姿勢を大事にできる人生を多くの人が送ってほしいと思います。また『お年寄りが世の中で役に立たない』なんてとんでもない。多様な人生経験を重ねてきた人生の大先輩です。このドラマは、『こんなお話があってよかったな』と、心だけでなく頭の中までも癒やされる作品となっています。ぜひ、楽しみにご覧いただければうれしく思います」とメッセージを寄せた。
第1話あらすじ(7月5日放送)

東京・浅草の古びたアパートに住む75歳のおばあちゃん・松子は、長年働いてきた定食屋が、若者向けのカフェにリニューアルするのを機に引退を決意する。心を沈ませる松子だったが、友達の水谷竹子(浅丘ルリ子)と土井梅子(研ナオコ)に励まされ、「便利屋ラスボスおばあちゃん」を始めることに。そんな時、上司の無茶振りに悩む区役所職員の森野礼(堀田)と出会い、便利屋として最初の依頼を受ける松子だが…。
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