櫻井翔「うそだろ…」連発の猛暑ロケ、戸次重幸はまさかのNG発言!?「放送局占拠」会見2025/07/03 05:00

日本テレビ系で7月12日スタートの連続ドラマ「放送局占拠」(土曜午後10:00)の制作発表会見が開催され、主演の櫻井翔をはじめ、比嘉愛未、ソニン、瀧内公美、ぐんぴぃ(春とヒコーキ)、戸次重幸らキャスト陣が登壇。会場は終始笑いと驚きに包まれ、現場の裏話から撮影秘話まで、キャスト陣の暴露合戦が繰り広げられた。
「放送局占拠」は、「大病院占拠」(2023年)、「新空港占拠」(24年/ともに同系)に続く、占拠シリーズ第3弾。面で顔を隠した武装集団が再び襲来し、500人の人質をとって新たな場所を占拠。そして、櫻井演じる刑事・武蔵三郎が立ち上がり、新たな敵の正体やその目的に迫る。武装集団が突き付けてくる要求、次々に明らかになる犯人の素顔と背景、そして予想を裏切るどんでん返しが連続し、謎が謎を呼ぶ“タイムリミット・バトル・サスペンス”が展開される。
衣装が汚れ、顔に傷がついた状態で登場した櫻井は、「皆さん真っさらな状態で登壇されているのに、なぜか僕だけ衣装を汚され、しかも顔に傷がついている状態でここに来ています。『僕は一体何があったんだ?』と思いながらの登壇ですが、それだけ最初からスリリングな展開が始まる、スピード感のある作品になっています」と、過酷なアクションシーンが今回も健在であることをアピールした。シリーズの人気ぶりについても触れ、「特に、小さいお子さんからの反響も多く、現場でもとてもモチベーション高く、毎日撮影に励んでいます」と、幅広い世代からの支持がキャスト陣の励みになっていることを明かした。

今回は初の7月期放送となることについて、櫻井は撮影の過酷さを赤裸々に語った。「暑さとの戦いでもありまして、毎日天気予報を見ながら『うそだろ…、うそだろ』と言いながら撮影しています」と、すでに30度を超える日が続く中での撮影に四苦八苦している様子。
さらに、「僕の役・武蔵って、めちゃくちゃ汚れるんですよ。衣装も顔も髪も。だから現場で僕が座る場所には、全部ビニールシートが敷いてあるんです。まるで『指定席』みたいになっていて、イスが保護されている。僕もTシャツが白いのは着て行けないので、黒いTシャツを新たに買い足しました」と、“武蔵”用の対策を明かした。
武蔵の妻・裕子を演じる比嘉は、シリーズにおける“定番ポジション”に言及。「三郎の妻であり、えみりの母であり、そして――3年連続で人質になるという役どころですね」と自嘲気味に語り、「毎年人質になるって、なかなか聞いたことないですよね。今後もそうそうないと思います」と笑った。「もしこの流れが続いて4年・5年と続いたら……ちょっと良くないですよね。人質慣れしてきちゃいそうで」と、シリーズ愛とユーモアたっぷりに“人質のプロ”としての自覚(?)をのぞかせた。

比嘉は、撮影環境については意外な本音も。「私は逆に、とても快適に過ごさせていただいてます。女性陣なら共感してくれると思うんですが、今回の舞台となる放送局は、メーク部屋がしっかり管理されていて、広くて涼しくて明るい。やっぱりロケ地だと、ちょっと狭かったり暗かったりするので…放送局の中っていうのは、本当に環境が整っていて助かっています」と、“人質業”も環境次第で快適になることを実感している様子だった。
和泉さくら役で3度目の出演となるソニンは、「『また占拠シリーズをやる』と聞いた時に、まず思ったのが『またあの髪型やるのか!』って。いわゆる(ボブスタイルの)『さくらカット』ですね。髪を切ると『あ、いよいよ占拠シリーズが始まるな』って感じがします」と、髪型でシリーズの始まりを実感する独特の“占拠あるある”を明かす。
今作の見どころについて、ソニンは意味深な発言を連発。「今回は警察側が、今まで見ている方からするとこれまでと少し違うパターンになっています。ここまでしか言えないんですけど、警察側がちょっとね…新しい視点があるんです。そもそも私たちが神奈川県警から警視庁に変わったという点もそうですが、そういった『構造の違い』というのは、今回の見どころの一つだと思います」と、新たな展開を示唆。さらに視聴者に向け、「個人的には、1話を絶対に見逃してほしくないです。おそらく、視聴者の皆さんも武蔵と一緒に、テレビの前で『うそだろ!?』って言うことになると思いますので、ぜひ1話から、リアルタイムで、SNSでもつぶやきながら観戦していただければと思います」と、第1話の重要性を強調した。
シリーズ初参加となる戸次は、番組プロデューサー・奄美大智役として登場。現場での“洗礼”を受けたエピソードを明かし、会場を笑いで包んだ。「まずね、武装集団の方々がいらっしゃるじゃないですか。あの方たちって、オンエアでお面が外れるまで、誰が演じているのかを現場でも極秘にしてるんですよ。そこがすごく徹底されていて」と説明しつつ、「でも、僕はそういう“ルール”を知らなくて。普通に『このお面の方、○○さんですよね?』って言っちゃったんです(笑)」と、初参加ならではの“うっかり発言”を振り返る。

初めての現場で軽口をたたいてしまった戸次は、その後演出部から注意を受けることに。「エキストラさんもいらっしゃるので、そういう発言はちょっと控えてください」って怒られました。そういうこと、先に言ってほしかったですね!『占拠シリーズのルール』っていうのを」と、苦笑いを浮かべながら語った。
シリーズ3作目となる今作でも、撮影現場でも徹底した情報管理が行われており、キャスト陣も戸惑いを隠せない様子。櫻井は、「登壇前の前室からずっと『え、それ知らないんだけど…』『え、言っちゃ駄目だったの?』みたいな、情報の濃淡が結構あるんです。この作品、セクションごとに分かれて撮影しているんですよね。例えば“人質セクション”とか、“お面の集団セクション”とか、“指揮本部セクション”とか。それぞれで一体感がある反面、知っている情報に差があって、『そっちの班ではそれ知っているの!?』みたいな。ちょっとした“情報戦”になっているんです」と、現場の独特な緊張感について触れた。
また、この“情報戦”は劇中だけでなく、現場でも展開されているようだ。櫻井は「お面をかぶった方と2人でやりとりするシーンがあったんですけど、『○○さんですよね?』なんて話しかけたら、『櫻井さん、知っているんですか?』って雰囲気になって(笑)。ご本人も『どこまで知っているの?』みたいな顔をされていて」と苦笑い。「実際、お面の中の人が誰なのか、誰がどこまで把握してるのか分からない。そういう“探り合い”は、現場でもよくあることなんです」と、撮影中の“謎かけ合戦”を振り返っていた。
一方、シリーズ経験者のソニンは、“お面”との距離感について、シリーズを重ねる中での変化を明かす。「『大病院占拠』の時は、私たちも結構センシティブになっていて、『どう呼びかけたらいいんだろう?』と悩んでいました。でも3作目ともなると、さすがにもう普通にお面の中の人と話していますね(笑)」と笑顔。とはいえ、今作から参加した“あやかし”のメンバーに対しては、まだ戸惑いもあるようで、「こちらは『一緒にあのシーン撮影しましたよね?』と話しかけるんですけど、『何のことでしょう?』と返されて…。たぶんどう接していいのか悩まれているんでしょうね」と、思わぬ壁がある現状に触れた。

前作から参加している本庄杏役の瀧内は、今作での自身の役どころについて意味深な発言を連発。「前回、私は初めてこのシリーズに参加させていただいたんですが、もう先輩たちに甘えて甘えて、現場で助けられてばかりでした。でも今回は、恐ろしい展開が待ち受けております。それは、ぜひ放送でお楽しみいただければと思います」と、不穏な空気を漂わせる。
前作では櫻井演じる武蔵とバディとして活動していた本庄だが、今回は立ち位置が変わるようで、「前作では櫻井さん演じる武蔵と一緒にバディとして現場を駆け回っていましたが、今回の私の立ち回りというか、役どころは…また少し違います。そこも楽しみにしていただけたらうれしいです」と、新たな展開への期待を込めた。
また、シリーズ恒例の“決めゼリフ”についても言及。「今回の登壇者の中でそれぞれ『決めゼリフ』があるんですよね。武蔵さんは『うそだろ』、さくらさんは『あり得ない』。そして、私の決めゼリフも入れさせていただきました。『あれがそうだったんだ』と思ってもらえたらうれしいです」と、視聴者への宿題を残した。
「大空港占拠」がドラマ初出演だったぐんぴぃは、シリーズの人気ぶりを今さら実感していることを告白。今作でも続投となる情報分析官・志摩蓮司役を演じるが、「『大空港占拠』がドラマ初出演だったんで、そもそもドラマのことをそんなに知らなくて。だから今回『3作目やるよ』と言われても、『え、3作目?』ぐらいの感覚で。『人気なんだよ』といろんな人に言われて…すごいシリーズなんですね、これ!“結構大きな船に乗っているんだな”って、今さら実感しています」と、人気シリーズへの参加を改めてかみ締めている様子だった。

演じる志摩には恋模様もあるらしく、「志摩って、情報分析班で働いているんですが、毎回、その隣にいる女性とちょっと恋のような雰囲気になるんですよね。それがひそかな見どころでして。ただ、まあ…全部駄目になっているんです、今のところ。2作目の時も何かこう、お面かぶっていたり、うまくいかなくて。今回はどうなるのか? この“志摩の恋模様”も、ストーリーの進行と一緒にぜひ楽しんでいただけたら」と、キャラクターの成長(?)に期待を込めた。
人質役として登場する戸次は、夏の撮影について“意外なメリット”を口にする「さっき櫻井くんもおっしゃっていましたけど、夏はやっぱり大変ですよね。暑いし。でもね、私、人質なんですよ。つまり、外に出ない。エアコンの効いた環境で人質。最高です(笑)」と、快適な屋内撮影の恩恵を強調。「外で事件解決に奔走してる櫻井くんたちと比べたら、私なんか全然楽ですよ。毎年、夏に刑事役の撮影が多くて、“ネクタイ締めて、逃げ場がない…”って大変だなと思っていたんですけど、今回は室内で人質。演技的ポジションとして、今年の夏はちょっと過ごしやすくてうれしいなと思っています」と、笑いを交えながら語っていた。
今回の舞台となる放送局は、出演者たちにとってもなじみのある場所。櫻井は「最初の頃は、ちょっとやりづらさも感じましたね」と明かす。「というのも、撮影が行われるのは実際の放送局の中なので、僕らがスタンバイしている場所も、まさに局内なんです。僕、普段スポーツの仕事もさせてもらっているので、知っているスタッフが結構いるんですよ。たまたまスポーツ局のフロアで撮影があった時、歩いていたら『あれ? 櫻井くん?』って声を掛けられたりして。でも、なんとなくバレちゃいけないような気がして、軽くスルーしちゃったり(笑)。そんな気まずさもありましたね」と、思わぬ“身内バレ”のエピソードを披露して笑いを誘った。

戸次もリアルなセットに驚きを隠せない。「リアリティーがすごいんですよ。たとえば劇中の番組『NEWS FACT』のメインMCが、実際のアナウンサー・福澤朗さんなんです。で、その福澤さんのポスターがセットの中に貼ってあるんですけど、それがもう“本物の報道番組”にしか見えないんですよ! ポスター一枚とっても、すごく作り込まれていて、それが、本物の放送局を舞台にしているという説得力になっている」と、制作陣のこだわりに対し、感嘆を隠せない様子だった。
さらに話題は、今作で登場する新たな武装集団“あやかし”について。櫻井は、「『あ、またお面あったんだな』って思いましたね。最初に“鬼”があって、“獣”があって、で『もう次はないだろう』と思っていたので。だから、“あやかし”って聞いた時は『うわ、やられたな』って思いました」と、制作陣のアイデアに完全に脱帽した様子。「勝手に想像していたんですよ。『次は星座かな?』『てんびん座ってどうやってやるんだろう? 射手座とかできないだろう』みたいな。それくらい、予想外だったというか、絶妙だなと思いました」と、シリーズならではの仕掛けにも期待をにじませた。
会見では、「もし自分たちが放送局を占拠するとしたら、どんな番組をつくりたいか?」というユニークな質問も飛び出した。比嘉が真っ先に手を挙げ、「カラオケ大会! 楽しそうじゃないですか、みんなで延々カラオケをやる」と笑顔で提案。これに戸次が「『占拠』してまでやること? そういう番組に出ればいいんじゃない?」と冷静にツッコミを入れる場面も。比嘉は「それは普通にあるので、生放送で“ゆる〜く”やるカラオケ大会を」と引かずに構想を語る。
さらに櫻井は、「このドラマの世界観になぞらえるなら、最下位の人には“とんでもない罰ゲーム”が待っているみたいな(笑)」と提案。「これまでもシリーズを通して、人質になった人がいろんな目に遭ってきました。今回もテレビ局ならではの“恐ろしいこと”が起こっています。そこに“ウィット”や“懐かしさ”も混ざって、テレビの“あるある”が感じられるところも楽しみにしてほしいです」と、ドラマの内容にもリンクさせたユーモアたっぷりの企画案で盛り上げた。
そして、終盤には、櫻井が「戸次さんにちょっと個人的な話なんですけど、してもいいですか?」と切り出す場面も。思わぬ展開に戸次が「なんですか? なんか怖いんですけど(笑)」と返すと、櫻井は笑いを交えながら「実は、2009年に『ザ・クイズショウ』(同系)という作品も、この生田スタジオで撮影していたんですが、それ以来の共演なんです。こういった形で“プロデューサーの戸次さん”とご一緒できて、本当にうれしかったという話をしたかったんです」とコメント。
続けて「今回また“放送局を舞台にした作品”でご一緒できることもあって、今日どうしてもその気持ちをお伝えしたかった」と真摯(しんし)に話す櫻井に、戸次は「絶対使われない話だと思うんですけど(笑)。光栄ですね」と照れながら応じ、会場は温かな空気に包まれた。

会見の最後に櫻井は、「『占拠』シリーズ第3弾、『放送局占拠』。今まさに、真夏の暑さの中で撮影しております。見どころは何といっても、スピーディーで先の読めない展開。これは本当に、毎話『うそだろ!?』と思うような連続です。実際、僕自身もまだ第5話までしか知らされていなくて、先の展開を視聴者の皆さんと一緒に追いかけていけるのが、すごく楽しみなんです。この夏、皆さんにハラハラした作品をお届けできたらと思っております」と、作品への熱い思いを言葉に込めた。
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