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独自の営業マニュアルが大反響!“営業芸人”サバンナ八木が語る、衝撃の営業秘話とは?2025/06/28 17:00

独自の営業マニュアルが大反響!“営業芸人”サバンナ八木が語る、衝撃の営業秘話とは?

 7月6日にBSよしもとにて放送される「営業-1グランプリ2025 上半期SP」(午後1:00)にサバンナ・八木真澄が出演する。

 「営業-1グランプリ」は、営業の現場で活躍する芸人が集うBSよしもとの人気番組。番組内で放送される、オリジナルの「営業マニュアル」が話題の八木に、営業先でのハプニングや今後の展望などを語ってもらった。

犬との漫才がきっかけで腹が据わりました

――営業には月にどれくらい行かれているのですか?

「スポーツのイベントもあればお笑いのイベントもあるのですが、5月でいえば10本くらい。ゴールデンウィークがあったので普段より多いですね。毎月、いろんなところへ行かせてもらっています。あと、ファイナンシャルプランナー1級を取得した今は、お金や勉強の仕方、営業マニュアル、健康系、未確認生物など5種類の講演会もやらせてもらっています」

――2023年放送の「営業-1グランプリ」で披露されていた、かつて競馬場で犬と漫才をしたエピソードは衝撃的でした。

「今でこそ笑い話にできますが、当時の僕は営業スキルがなかったので必死でした。スケジュールには『犬と漫才』とだけ書いてあって。犬のゆるキャラと漫才やるんかなと思いながら現場に行ったら本物の犬がいて、あると思っていた台本もない。吉本の社員さんも付いてきていない営業やったんで、現場の関係者の方に何をするのか聞いたら『ネタはお任せします』と言われて。怖いですよ? 20分後には400~500人くらいが待っていましたからね。腹が据わったのは、この時でした」

――犬との漫才は昨年、10年ぶりにまた実現したとか。

「『営業-1グランプリ』や別の番組で話したのを面白がってもらえたんでしょうね。昨年、淡路島で開催されたドッグフェスに呼んでもらって、キャバリアのエニちゃんと漫才をやらせてもらいました。ただ、いざ舞台に上がると客席は2列目まで全部、エニちゃんのお友達のキャバリアで。お客さんが犬なんで、ウケてるのかウケてへんのか分からんなと不安に思っていたんですけど、今年も和歌山であったドッグフェスに呼んでもらえたんです。うれしかったですね」

――縁がつながっていますね。

「その時は60kgの犬との漫才で、僕が引っ張られて強制的に(舞台袖へ)はけさせられたりしながら漫才をやりました。仕事が無事終わってホッとしていたら、現場に来てくれていた吉本の営業部の方が急に焦り出したんです。話を聞くと、同じ和歌山で講演会を開くチュートリアルの福田(充徳)くんが乗っていた特急が止まって間に合わないと。『それなら、僕行きますよ』って会場まで向かって場をつないで、到着した福田くんと少しだけ絡んでから帰りました。これは吉本のファインプレーでしたね。後日、福田くんもラジオで話してくれたりして」

――ハプニングもみんなでフォローし合うことで、笑いへと昇華できたと。

「そうなんです。犬との漫才もシリーズ化されてきて、この間、神奈川・海老名であった犬博というイベントにも呼んでもらいました。10匹のワンちゃんが出てきて投票でグランプリを決めるコーナーで、当日よかったワンちゃんに八木賞を贈る…というものやったんです。で、舞台で『飛び入りで誰か参加しませんか?』と呼びかけたら、『やります!』と手が挙がって。その子がやった真剣白刃取りがドーンとウケて、優秀賞をもらっていました」

オリジナルの営業マニュアルで反響が大きかったのは「三島計画」

――今回で4回目を迎える「営業-1グランプリ」。その中で披露される「営業マニュアル」が人気ですが、これまでに反響が大きかったものは?

「三島計画ですね。詳細はYouTubeにアップされているものを見てもらえたらと思いますが、ファイナンシャルプランナー的に見ても東京の家賃というのは異常に高い。狭い関東平野に、日本の人口の3分の1が集まっているんです。営業に行くと(地方の)立派な小学校が廃校になっていたり、立派な施設がガラガラやったりする。それならば、もっと散らばろうやということです。ただ、地方には雇用がない。人が東京に集まってくるのは、会社の本社が東京にあって雇用があるからなんですよね。だったら、吉本のような知名度のある会社が三島へ会社を作って、雇用を生み出せばいいんです」

――移転先の目星も付けているんですよね?

「『営業-1グランプリ』で三島の土地を見つけてきたのですが、東京より安いです。ただ、うわものを建てるのはお金がかかるし、吉本がそこにお金をかけるとも思えないので、広告費を出してくれるアプリ系の会社にネーミングライツを取得してもらう。芸人たちがYouTubeを収録する場所に、広告を出せば宣伝効果ありますよ。それに、三島に作った会社で収録すれば、あまり見たことがない画が撮れるメリットが、芸人や制作サイドにもあるんです。あとね、吉本の東京本社にある社員食堂のカレーがめちゃくちゃおいしいんです。カレー店の支店を三島の支社に出して、一般の人も食べられるようにしたら人も集まるんじゃないかな。僕が考える理想のかたちはこれです」

――そのほか、今後力を入れていきたいことはありますか?

「僕が考えて、レイザーラモンHGにイラストを書いてもらった『未確認生物カード』ですね。個展をやった時に1個4万円かけて作ったパネル100個を買い取って家に置いてあるのですが、このパネルで『未確認生物展』をやりたいんです。例えば、公民館とか住宅展示場の空きスペースで10日間展示して、来場者が考えた未確認生物を入れてもらうボックスを用意しておく。最終日に僕とHGで、皆さんの考えた未確認生物を発表するイベントをするんです。場所代はかかりますが、僕らの出演料は1日だけですし、パネルは私物なので送料を負担してもらうだけでいい。良心的なお値段でイベントがやれるんじゃないかなと思っているので、もし興味がある方がいたら吉本まで連絡ください! 未確認生物カードも面白いので、手に取って遊んでもらえたらうれしいですね」


【プロフィール】
八木真澄(やぎ ますみ)
1974年8月4日生まれ。京都府出身。O型。
1993年に高橋茂雄とお笑いコンビ・サバンナを結成。昨年、国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。書籍の出版や講演会などを行うほか、レイザーラモンHGと共に手掛ける「未確認生物図鑑」がグッズ展開中。


【番組情報】
営業-1グランプリ2025上半期スペシャル
BSよしもと
7月6日 午後1:00~3:00

BSよしもとYouTube動画シリーズ総視聴回数480万回を誇る大人気コンテンツ「営業-1グランプリ」。4度目の放送となる今回も、「営業」に懸ける営業芸人の熱いトークが繰り広げられる。独自の「営業マニュアル」が人気の八木によるプレゼンも必見だ。


取材・文/高本亜紀 撮影/藤本和典



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