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岡村靖幸が「ベストヒットUSA」のファンイベントに登場 小林克也らと80年代の音楽を振り返る2025/05/26

岡村靖幸が「ベストヒットUSA」のファンイベントに登場 小林克也らと80年代の音楽を振り返る

 BS朝日では6月5日・12日・19日に、小林克也がVJ(ビデオジョッキー)を務める伝説の洋楽番組「ベストヒットUSA」(木曜午後11:30)が初めて開催したファンイベント「ベストヒットUSA ポップ・サミット・パーティー!」(午後11:30)の模様を3週にわたって放送する。小林が、ゲストの湯川れい子、岡村靖幸、ピーター・バラカンとともに、1980年代ミュージックの魅力に迫る。

 81年、テレビ朝日で放送が始まった「ベストヒットUSA」は、2003年よりBS朝日にて放送を継続し、今年で45周年を迎える。24年4月には、80年当時の小林をAIでよみがえらせた“AI小林克也”を発表するなど、進化し続ける洋楽老舗番組が、4月8日に東京国際フォーラム(東京都)で、初のファンイベント「ベストヒットUSA ポップ・サミット・パーティー!」を開催。

 本イベント開催の発表がされると、わずか3日でチケットが完売するほど、初の番組イベントにファンは歓喜。その反響の多さに、機材席を解放して用意された当日券も即完売となった。会場では、この日限定のオリジナルグッズの販売ブースにも長蛇の列ができるほど、この日を待ちに待ったファンが大勢駆け付けて盛り上がった。

 イベントがスタートする直前には、スクリーンに映し出された“AI小林克也”が、会場に向けて本イベントの注意事項を伝えると、会場は一気に80年代にタイムスリップ! “本物”の小林が「ベストヒットUSA」のコールとともに登場すると大歓声が起こり、ゲストに作詞家・音楽評論家として活躍中の湯川、音楽家の岡村、音楽評論家のピーター・バラカンを迎えて、鮮明に記憶に残る80年代のヒット曲を振り返りながら、当時の音楽が現代のミュージックシーンにどのような影響を与えているのかについて語り合った。

 さまざまな洋楽が日本でも流行した80年代。ネットのない時代に、洋楽情報を入手できる貴重な番組「ベストヒットUSA」は、流ちょうな英語でリズミカルにヒット曲をランキング形式で紹介していく小林の姿に多くの若者が憧れた。ゲストの岡村もこの番組を見て育った一人で、「情報を見逃すものかと、夢中で見ていました。『ベストヒットUSA』は、洋楽を紹介するだけではなく、この楽曲にはこういう意味があるとか、小林さんが解説してくれていろいろなことを教えてもらいました」と打ち明けた。

 「湯川れい子が選ぶ80年代ソング」のコーナーでは、湯川がオススメする80年代を象徴する10曲を紹介。中でもマイケル・ジャクソンの「スリラー」は絶対外せないと話す湯川が、その理由を熱く語った。さらに、湯川は、シンディ・ローパーの「Girls Just Want To Have Fun」や、ザ・ポリスの「Every Breath You Take」について解説。そこから、東日本大震災後にシンディと一緒に東北を回った際の思い出を回想し、イベントの後半では、大阪公演で宿泊したホテルで同じになったプリンスが、コンサートの後にも関わらず、一晩中歌い踊り明かしたのを3日間繰り返したという貴重なエピソードを披露した。その話の流れで、ピーターがプリンスのライブやアルバム制作秘話などを明かす場面も…。

 また、80年代を総評すると「マイケル、マドンナ、プリンスの時代だったと思います」と湯川が語ったのをきっかけに、会場でもこの3人の中で誰が一番好きだったかをアンケート。「ベストヒットUSA」で育った大人たちが、当時熱狂したアーティストとは?

 80年代のMV(ミュージックビデオ)は「とてつもなくポジティブで明るい映像が多かった」と語る岡村が、「どうして90年代にグランジロックが出てくると、一気に『自分たちは病んでいるんだ』とアピールするような音楽がはやったのか?」と、小林らに問いかける一幕も。その後、岡村がセレクトしたのは、元10ccのメンバー2人によるユニット・ゴドレイ&クレイムの「Cry」。ポリスやデュラン・デュランなどのMVを手がけ、たくさんの賞を受賞した2人の作品の見どころについて盛り上がった。

 また、“和製プリンス”と称されることの多い岡村に、小林が「プリンスみたいと言われているけど全然違うよね」と水を向けると、実は今回、プリンスの「Batdance」もセレクトしていたと言う岡村。当時、「ベストヒットUSA」で「Batdance」がチャート1位を獲得した際、小林が「『Batdance』が1位になったけれど、とっても変わった曲だよ」と紹介したことを鮮明に覚えていると、その頃のことを振り返った。

 80年代、細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一によるイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の所属事務所の社員だったピーターは、トーキング・ヘッズの「Remain In Light」を聴いた時、80年代(新たな時代)が幕開けたと感じ、「70年代にはなかった画期的な音楽だった」と回顧すると、小林も「素晴らしかったですよね」と絶賛。

 そして、ピーターが今回選んだ曲は、スクリッティ・ポリッティの「Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)」。これについては「理屈抜きでかっこいい。映像も個性的」と説明し、岡村も「本当にスクリッティ・ポリッティから影響を受けました」と話し、彼らのアルバム「Cupid & Psyche 85」は全曲良いと力説した。

 ピーターは、さまざまなアーティストにリスペクトされている、トム・ウェイツの「Downtown Train」も挙げ、「80年代の半ばに、古いけど新しい。斬新な感じのするMVがめちゃくちゃかっこいい!」と語ると、小林が70年代にトムが初めて来日した時のエピソードを紹介した。

 ゲストの3人が、自分がのめり込んだ音楽や、どう影響を受けたのかなどのエピソードを披露した後は、現代音楽についてのトークコーナーへ。岡村は、2000年以降くらいから、「この曲はどうやって作っているのか?」とか「なんて複雑な音楽なんだろう」と興味がわくことが少なくなったことで、音楽が単純化してきたような気がすると告白。それは、ヒップホップが台頭してきたことと関係があるのかという話になり、小林はヒップホップがはやった経緯について説明し始める。その流れから、湯川がテイラー・スウィフトの「The Tortured Poets Department」について疑問を投げかけた。「世界的に売れているけれど、一生懸命歌詞を訳して理解しようと思っても難しすぎる」と話す湯川に、そのことで感じていることをピーターが吐露。

 さらに、今の日本のミュージックシーンについての印象を3人それぞれが語り、湯川は「藤井風の存在が光っていると思う」と大絶賛。「スターとは光っている人。そういう意味では藤井風は盛大に発光している」と付け加えた。

 最後に、本番組をまだまだ続けていくことを小林が約束すると、ピーターが「毎日、音楽に救われて生きています」と話し、岡村は「この番組に影響を受けたので、今日はその恩返しみたいなものを感じて来させていただきました」と感謝の気持ちを表した。さらに、湯川が「絶対とは言い切れないかもしれないけれど、音楽だけは絶対になくならないと思います」と、希望も込めて呼びかけると、会場から同意の拍手が送られ、イベントは大盛況のまま終演した。

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