ラブレターズの“優勝特需”に続け!「キングオブコント」ロコディ、や団、蛙亭らが出場表明2025/05/20 18:00

毎年TBS系で決勝戦を生放送している、コント日本一決定戦「キングオブコント」。その2025年大会の開催が決定し、エントリー受付に先駆けて東京・TBSにて記者会見が開かれた。今年の会見には、昨年の優勝者で第17代キングとなったラブレターズ(塚本直毅、溜口佑太朗)に加え、ロングコートダディ(堂前透、兎)、や団(ロングサイズ伊藤、本間キッド、中嶋享)、蛙亭(イワクラ、中野周平)、レインボー(池田直人、ジャンボたかお)、オダウエダ(小田結希、植田紫帆)らが登壇。それぞれのコンビが、優勝への意気込みと共に、笑いあり、本気ありの濃密なトークを繰り広げた。
冒頭、司会から「優勝したいですか?」と問いかけられると、全員が声をそろえて「もちろんです!」と拳を突き上げる。まず話を振られたのは、昨年チャンピオンとなったラブレターズ。優勝後の反響について、溜口は「優勝した瞬間からスケジュールがパンパンになりました。ほぼ休みなし」と笑顔で語り、塚本も「ジュビロ磐田やヤクルトスワローズの開幕戦に呼ばれたんですよ」と“キング効果”の絶大さを実感していた。
優勝賞金1,000万円の使い道を尋ねられると、塚本は「家族のために戸建てに引っ越します」、溜口は「お世話になったスタッフに商品券100万円分配りました」と報告。さらに「副賞のお米一俵で食費が助かっています」と明かすと、ジャンボたかおが「米不足はあなたたちのせいだったのか!」と突っ込む場面も。
各芸人からチャンピオンへの質問では、まずは池田が「僕ら実際に合うと大きいと言われるんですが、チャンピオンと並んでみていいですか?」と検証タイムを提案。シークレットシューズを脱いだラブレターズとならんでみると、想像以上の体格差に「やっぱ小さい!」と爆笑が起きた。

続いて、堂前が「好きなご飯のお供は?」と緩い質問を投げ、本間キッドが「ほかにあるだろー!」と鋭くツッコミを入れつつも「体はどこから洗いますか?」とボケを重ねるもやや受け。小田が「何度も挑戦する中で、諦めそうになったことは?」と真面目な質問をすると、ラブレターズは「何度もあったけど、粘っていれば勝てる大会だと証明できた」と力強く返した。
さらに、兎が「優勝したことでコントへの向き合い方は?」と尋ねると、ラブレターズは「単独ライブで“ここは削ろう”と考えていた部分も、今は全部出せる。関係者の方にも“面白かった”とストレートに言ってもらえる」と、勝者の余裕をのぞかせた。
続いて、大会へ向けて向けての意気込みを語った各コンビ。昨年1点差で準優勝に終わったロングコートダディの堂前は、「正直、僕らが優勝でも良かったんじゃないですか?」と発言し、「去年のネタ、すごく好きだったので、同じネタでまた挑みたい」と本気かうそか分からない発言。兎は「今年こそはちゃんと食えるようになりたい」とふっくらした体型でにわかに信じられないコメント。堂前が「(兎は)ずっと食べているのに、最近“腹減った”って感覚がないと言っている」と暴露するなど、コンビの掛け合いも健在だった。
や団も「昨年は史上最も優勝に近い“4位”だった」と悔しさをにじませつつ、「1点差を埋めるために頑張った1年だった」と本間が語る。ラブレターズに対しては「決勝5回目で優勝した姿に勇気をもらった。スペイン語で“エスペランサ(希望)”です!」と気合十分。
中嶋は「僕ら第1回から出ているんですけど、たぶん1回だけエントリーフィー払ってないんですよね」と告白。なんで「今、言うんだ」と2人からツッコまれる中、本間が伊藤の衣装について、「3人で無地の白Tシャツで合わせようって約束したのに、伊藤だけ忘れてきて柄物着てきて…それを裏返してごまかしてます」と暴露してごまかした。

そんなや団について溜口は、「ネタは今、本当にピカイチだと言われていますし、特に中嶋さんの決断力が今、すごい。あと、『水曜日のダウンタウン』(水曜午後10:00/同系)(※)でMCもやるので、これがきっと追い風になるんじゃないでしょうか」と太鼓判。
(※「水曜日のダウンタウン」では、浜田雅功の代役を選ぶというドッキリ企画で、8人の芸人にオファーがかけられ、受諾を決めるまでのスピードが最も早かった中嶋が、正式にMCに就任。電話口で「やります!」と19秒で即答した決断力が話題を呼んだ)
溜口の称賛に、すかさず「優勝しよう!」と口にした中嶋に「はや!」と声があがる中、ジャンボが「あとで5万円貸して!」と絡み、中嶋が「OK!」と即答。すると中野が「肩もんでもらっていいですか」と冗談めかすも、そこは「いやです!」と中嶋はすぐさま拒否。「お金は払えるけど、プライドは譲れないんですね」と中野が返し、会場は笑いに包まれた。
昨年は準決勝で涙をのんだ蛙亭。イワクラは「ありがたいことに仕事はたくさんいただいてますが、やっぱり一番目指してるのはキングオブコント」ときっぱり。中野とのコンビについては「去年のネタ、正直めっちゃ良かった。芸人仲間から“面白かった”と言ってもらえてうれしかった」と手応えを語るも、「でもやっぱり芸人に面白いって言われるだけじゃダメ。決勝に行って、優勝しなきゃ意味がない」と真剣なまなざし。
さらにイワクラは、「去年は準々決勝前に“こいつ(中野)を殺してしまうかもしれない”と思うほどストレスが溜まっていた」と衝撃告白。「でも、今は“蛙亭を見てください”って胸を張って言えます」と語る姿からは、コンビとしての信頼と覚悟がにじんでいた。

個々の活動でも注目を集めるレインボー。司会から池田の“コスメ資格”や“港区男子”の話題が出ると、「いやいや、港区男子なんてないですから!」と即座に否定。するとジャンボが「俺らだけ紹介の毛色が違うんだよ!」と怒りのリアクション。「ネタ、死ぬほどやっていますから!」と語気を強め、スタッフが手にしていた台本のカンペを奪って「ふざけんなよ!」とガチギレ(風)のやりとりを展開し、会場をどよめかせた。
その勢いのままジャンボは「2年前に初めて準決勝に行ったとき、“絶対いける”って思ってた。ある先輩芸人から“お前らは絶対大丈夫”って言われたし、だからもう、なめられたくない!」と熱弁。ただ、名前を出した“ある先輩”が元ジャングルポケットの斉藤慎二だったため、会場は少し微妙な空気に。池田はその場を黙って見守りつつ、「ジャンボが変にかかってしまってて…」と、あきらめたような笑顔。
レインボーもYouTubeで毎日ネタを公開し、4都市でライブを開催するなど、地道な努力を重ねている。「ほんと、なめんなよ」と口にするジャンボの目は真剣そのものだった。
オダウエダのターンでは、小田が昨年準々決勝で落ちた理由を振り返る。「配信で植田のお尻が映ってしまったんです! 肌着をちゃんと用意してって言ってたのに…」と語ると、植田は「完全に映ってました。でも、『キングオブコント』さんが丁寧にモザイクをかけてくれたせいで、逆に全裸に見えたっていう(笑)」と補足。小田は「ネタが受けなかったなら納得できるけど、“受けたのにお尻が出たから落ちた”のは悔しすぎる」とリベンジへの思いをにじませた。
そして「女性コンビが決勝に進出していないこの状況、どうなんですか!」と声を上げた植田。「私たち、一度優勝しています。だからもう一度優勝できます」と力強く宣言し、後ろから小田が「やーっ!」と声を上げて士気を高めた。

続く「アピールポイント」では、や団が「これまで東京でしかやってこなかった単独ライブを、“ザ・ファースト・ワールドツアー”として展開中。北は東京、南は大阪まで」と紹介。周囲から「せまっ!」と一斉にいじられる一幕も。
蛙亭も「毎月新ネタライブを開催しています」とアピール。イワクラが「奥さんがライブを見に来たときだけめっちゃボケるんですよ」と暴露すると、中野は「そのとき、奥さんが見たことない顔で笑ってくれたから、かわいかった」と照れながら語り、場を和ませた。
話題は「ライバル」へと移る。「絶対に負けたくないコンビは?」と問われ、堂前は「しずるですね」と即答。兎も「しずるさんとは方向性が似ているから、ずっと意識してます」と真顔で語りつつ、「個人的には同期のダイタクのタクにも負けたくない。なんか、ずっと“こいつだけには”って思ってるんですよ」と、“同期”を強調。周囲から、「しずるさんも、ダイタクも似ていない気がするけどな」と言われながらも、なぜかその2組の名前を挙げた。
伊藤は「似ていると言われるインスタントジョンソンさんです」と答えたあと、「ダウ90000の女ども……いや、言い方間違えました、女性陣」と言い直し、植田を指して「ここにもいる! 紫帆、おまえだー!」と唐突に名指し。植田は「急に指ささんといて!」と全力で反撃し、会場を笑わせた。ややスベり気味だった空気に伊藤が「この話やめよう!」と自ら幕引きを図る場面も。そんな伊藤の発言に巻き込まれた植田は、「やっかいなやつに絡まれた」とぼやきつつも、まんざらでもない様子。
さらに本間が「バーで知らない女性に“元カレの友達とコンビ組んで出るから決勝で会いましょう”って言われた。もうナメられているんですよ!」と声を荒げて訴えると、「マイク・タイソンにけんか売ります? そういう人たちがビビるくらい面白いコントをやって、今年は勝ちにいきます!」と力強く宣言した。
イワクラが名前を挙げたのは同期のファイヤーサンダー・藤田こてつ。「ネタがすごく面白いからライバル意識を持ってるんですが…個人的に腹が立ったことがあって」と切り出し、「女友達2人(彼氏持ち)と4人で飲んでいた時に、藤田がそのうちの1人にやたらグイグイいってて……なんというか、あれが気に入らなかった」と素直な本音を告白。「普段は面白いけど、人柄は微妙」と辛辣(しんらつ)な評価に、笑いに包まれた。
池田は「おばた(のお兄さん)です」と即答。「ひょっこりはんと知らん俳優とトリオで出ていた」と毒舌。ジャンボが「やめろって」と止めるそぶりをしつつも、「面白俳優の勝矢さんね。まさかの勝矢さんが“大ボケ”で。『今年優勝する』って言っていて芸人たちはみんな怒っていたんです」と回想した。

さらに話題は「ゲン担ぎ」へ。池田は「元日に神社で『グルテン断ちをするので、チャンスをください』とお願いをして、麺も揚げ物もご飯も断ちました」と語るも、「カメラの前では許してくださいとしているんですが、昨日久々に小麦粉と揚げ物を食べたら鼻の下にニキビ2個できました」と苦笑い。ジャンボは「池田とコンビを組んだ時に寅さん神社(小野照崎神社)で一番大好きな“パチンコやめます”って誓ったのに、毎日行ってました」とあっけらかん。
イワクラは「大事な舞台の前には中野にめちゃくちゃ飯を食わせる」と明かす。食べた方が中野のパフォーマンスが上がると感じているそうで、「去年の決勝ではうなぎ。みんな4,000円のうなぎ頼んでるのに、こいつ“8,000円のやつで”って(笑)」「で、食べたあと“ごちそうさま”も“ありがとう”も言わないんですよ」と怒り混じりに語り、「マジで殺すかもしれんと思った」とぶっちゃけた。
堂前は「今年はポルノ作品禁止にしてます」と告白。「ネタに集中するため」としながらも、「どうしようもないときは、夜な夜な五反田の街を走ってます。“品川区男子”って呼ばれてるんですよ」と語るが、周囲は「そんなやついない。聞いたことない」と即指摘。どこまでも絶妙な緩さで存在感を感じさせた。

そんな中、印象的だったのはラブレターズの溜口が「『女芸人 No.1決定戦THE W』(日本テレビ系)で優勝した阿佐ヶ谷姉妹さんからもらったミカンの断面がキングオブコントのロゴみたいだった」と語った場面。「今でも乾燥させて持っています」とお守りのように取り出すも、会場からは「あんまり似ていない」と微妙な反応。「あなたに差し上げます」と兎に手渡そうとするも「ごめんなさい」と拒否され、静かにしまい直していた。
会見後半には、報道陣からの質疑応答も行われた。まず飛び出したのは「もし優勝したら、どんな仕事がしてみたいですか?」という質問。堂前は迷いなく「ヤクルトスワローズの8番打者として試合に出たいです」と回答。まさかの選手志望に、会場は一瞬静まり返るも、笑いが広がる。イワクラは「ずっと昔からファミレスのジョイフルが好きで。ヒカルさんとコラボしてましたけど、そんなに好きそうじゃなかったですよね?(笑)」とチクリ。「私は子どもの頃から、ツインハンバーグとネギトロ丼がご褒美セットだったので、優勝してコラボさせていただけたら!」と夢を語った。
中嶋は「僕はラーメンが大好きなので、天下一品さんとコラボしたいです」と食への愛を語りつつ、「東京に3店舗ある直営店が特にうまいので、そこを押していきたいですね」とアピールした。

次の質問は、「漫才もされている方が多い中で、コントにかける思いを聞かせてください」という深掘り質問。兎が「漫才はお遊び、コントは本気です」と断言し、「だから僕らは『ダブルインパクト』がちょうどいいですね。本気のネタも遊びのネタもどっちもやれるので」と堂前ものっかり、会場をざわつかせる。
その流れに植田も便乗。「漫才は牢獄(ろうごく)、コントは自由です。漫才は義務……」と表現をすると、小田が「植田はプラン9の久馬さんにガチ恋だったんですよ~~」と突然の暴露。「今の質問と全く関係ない」と怒りつつも、植田は「ほかは全部カットして、ここだけは絶対書いてください!」と妙な主張を添えて笑わせた。
続いての質問は「決勝で結果が出ない時期、どう自分を奮い立たせてきましたか?」というもの。イワクラは、「『キングオブコント』で優勝することを目標にしてきたけど、正直“その先”を見据えているのかな? と思うこともあります。私たち、チャンピオンたちに対して『甘えてんじゃないぞ』って思ってるところもあるんです」と、熱のこもった言葉が飛び出す。「もちろん結果が全ての世界だし、結果を出せていない私たちが悪いのも分かっています。でも、面白いと言ってくれる先輩芸人の言葉が支えになってました。自分たちのネタは毎年ちゃんと進化してる。ブレずにやっているつもりです」と真摯(しんし)な思いを吐露。

隣の中野が「とがっているな! やめて!」と制止を試みるも、イワクラは「ネタが受けずに今年の客、重かったな〜とか言ってる芸人とは違います。そういう人たちはそのままでいい。私は先に行きます」と言い切ったあと、「ラブレターズさんは最高です」とほほ笑んだ。
そんな空気を受けて「中野さん、イワクラさんから解散話があった時、どんな気持ちでしたか?」と質問が及ぶと、ジャンボが「これは答え方間違えたらイワクラさんに怒られるやつ」と茶化し、イワクラがすかさず「その時の中野の顔はこれ」と口を尖らせ舌を出す表情を再現。中野は「反省して、僕ラーメンをやめたんですよ。それ以来ずっと。僕からしたら、これは本当にすごいこと」と打ち明けた。
「でも…10kg痩せてって言ったのに、まだ97.2kgなんですよ」とイワクラがあきれ顔。加えて「最近、浅いデブボケし始めていて。“(ママタルトの)大鶴肥満”とか知らんの?」と指摘しつつ、「でも、もう解散はしません。最強の相方です」と真っすぐな目で語った。
最後は、ラブレターズが出場者たちに向けてエール。溜口が「今年も猛者だらけ。誰がチャンピオンになってもおかしくない大会になると思います」と語りつつ、トロフィーを高く掲げて一言。「すみません…脇がくさーい!」とボケるも会場は静まりかえり、ややスベり気味に終わったが、最後はトロフィーに刻まれた自分たちの名前を指さしながら「ぜひ、ここに皆さんの名前を刻んでください!」と締めくくった。

なお、「キングオブコント2025」のエントリー期間は、本日~6月30日まで。詳細は大会公式サイトで公開中。
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