「六月のタイムマシン」志賀李玖×八神遼介×松本大輝が人生で“巻き戻したい”こととは…?2025/05/18 12:00

ICExの志賀李玖が主演を務め、BS12 トゥエルビで放送中の連続ドラマ「六月のタイムマシン」。推理型体験ゲーム“マーダーミステリー”の人気作である「八月のタイムマシン」から設定やキャラクターを大胆に変更して実写ドラマ化した本作は、“これから起きる幼なじみの死”を防ぐため、2人の兄弟と4人の仲間がタイムリープを繰り返し事件の真相へと迫る、90年代が舞台の青春SFミステリーだ。
素朴で真っすぐ、みんなから愛される主人公の柏木蒼役で、連ドラ初主演を果たす志賀。蒼の同級生で、生徒会⻑を務める秀才・富永一茶役に抜てきされたICExの八神遼介。そして、お調子者ながらしっかりと仲間を引っ張っていく蒼の兄・琉青役を担う松本大輝。現場でも仲良しだったという3人に、撮影中の秘話や作品の見どころなどを聞いた。
――脚本を読んだ印象と演じる上で意識したことは?
志賀 「幼なじみたちの仲の良さに青春や懐かしさを感じました。そして、仲間を救うために、タイムマシンを使って何回もタイムリープを繰り返し、試行錯誤する姿がすてきだなと。何回もリープを繰り返す中で、仲間たちとの絆も深まっていく展開が面白いなと思いました。蒼を演じるにあたっては、時系列が分からなくなってしまう瞬間があったので、メモを取って理解を深めたり、蒼と自分の共通点を重ね合わせながら臨んでいました」
八神 「“青春SFミステリー”とうたっている通り、ミステリーだけではなくいろいろな要素が詰まっている作品だなと。展開が早く場面もコロコロと変わっていくので、純粋に面白いなと思いながら読み進めていました。僕が演じた一茶は冷静で知的で淡々としたキャラクターなので、話す時のトーンや抑揚の付け方を意識しています」
松本 「僕はまずセリフ量の多さに驚いて、実際の撮影はどうなるのだろうと少し不安もありました。さらにはタイムリープを繰り返すので、現場全体で理解しながら進めていくのは大変だろうなと思っていましたが、監督が毎回『今回は何回目のリープです』と説明してくださったので、安心して撮影に挑むことができました。琉青に関しては、監督から『結構オーバーに演じて』と。人の死というテーマはありますが、暗くなり過ぎないようにしたいという話があったので、琉青のお調子者な一面を意識し、どういう場面でも明るくいようと演じていました」
――本作は90年代が舞台ということで、完成した映像をご覧になられた印象を教えてください。
志賀 「僕はまだ自分が演じる姿を見ることに慣れていなくて、新鮮さもあり、恥ずかしさも感じました。そして、90年代が舞台ということで、レトロな雰囲気や懐かしさも感じることができて、どの世代の方にも楽しんでいただけるのかなと。僕自身は90年代を経験していないのですが、お父さんの世代でダボっとしたファッションがはやっていたことは知っていて、蒼の衣装がそんなスタイルだったのでうれしかったです」
八神 「僕はノスタルジックな映像がいいなと思いました。みんなで喫茶店で会話するシーンが多いのですが、美術さんが作ったレトロなセットにギターやレコードが置いてあって、映像で見てもすごく雰囲気が良くて。そこに居る僕たちの画(え)もすてきでした。僕も90年代を経験していなくて憧れがあったので、今回その世界に入れてすごく幸せです」
松本 「監督が『リープするごとに撮影のアングルを変えている』とおっしゃっていたので、そこが今後も楽しみですね。そして、僕は1999年生まれなので、生まれたばかりですがギリギリ90年代を体験していて(笑)。当然全く覚えていないのですが、母親から『あなたが生まれた年は“地球滅亡”の年だったんだよ』と聞いていたので、僕はもしかしたら生まれていなかったのかもしれない、とずっと思っていました」

――皆さんそれぞれ、ご自身の役と共通する点をお伺いできますか?
志賀 「僕は福島の田舎の出身なので、まず蒼との共通点は田舎に住んでいるということ。そして、思ったことをすぐ言葉にする、蒼の純粋で素直な感じも重なるかもしれないなと思いました。当初は蒼の人物像をなかなか読めず、クールなセリフが多いのでちょっと冷たい子なのかなと思っていたのですが、監督から『蒼は感情を前に出す子で、元気で周りを引っ張る力がある』ということをお聞きして。自分が想像していた蒼とは真逆だったのですが、その言葉のおかげで蒼という人物を理解することができました」
八神 「一茶は冷静で淡々としているキャラクターなので、普段の僕とは共通点がないと思っています。なので、自分を出すとキャラクターを崩してしまうと思ったので、無理に寄せることはしていません。一茶の知的な雰囲気を出すため、特に話し方や声のトーンはいろいろ考えたのですが、監督から『淡々としていてほしい』とアドバイスをいただいて。普段よりも抑揚を減らして話すことを意識しています」
松本 「僕と琉青の共通点はお調子者なところ。僕自身、楽しいことが大好きなので、そういう琉青の性格は僕自身とも通じていると思います」
――今回、松本さんは志賀さんと八神さんと初共演されていかがでしたか?
松本 「2人の年齢を聞いた時は驚きましたね。遼介が16歳というのは理解できたのですが、李玖から20歳だと言われた時は『うそでしょ』と思って。本当に李玖が20歳だと判明してからは『えっ、お酒飲めるの?』と、より戸惑いました(笑)。というのも、見た目が若いので、李玖も遼介と同じくらいの年齢なのかなと思っていたんです。2人とは撮影の合間にご飯に行ったりもして、よく話したのですが、年齢を逆に感じることもあって。李玖が16歳、遼介が20歳ですね(笑)。遼介はすごく落ち着いていて、16歳にしては大人っぽい感じのことを言ったりするんです」
――松本さんがこうおっしゃっていますが…。
志賀 「確かに、若いと言っていただくことは多いです。18歳くらいに見られることが多いかも…。そして、僕から見ても、八神は16歳には見えない落ち着きがあるなと思います。ふざける時はひたすらふざけるので、そういう時は子どもっぽさを感じるのですが、本当に16歳なのかなと思うことも多いです」
八神 「りっくん(志賀)は、僕から見ても子どもっぽくてかわいいなと感じる瞬間があって(笑)。でも、きちんとやらなきゃいけない時は決めてくれます。年齢を知っている僕から見ても、いまだに年齢不詳です(笑)」

――対して、志賀さんと八神さんが感じた松本さんの印象は?
志賀 「大輝くんとは顔合わせの時から少し似たものを感じて、気が合いそうだなと思っていました。劇中で大輝くんとは兄弟役ですが、本当のお兄ちゃんのように優しくしてくださって。ご飯にも何度も連れて行ってくださって、お兄ちゃん的存在です」
八神 「僕も、初めてお会いした時から見るからに好青年な方だなと思いました。しかも、僕より10歳年上で大先輩なのに、気さくに話しかけてくださって…。現場にメンバー(志賀)がいる安心感があったのですが、プラスで大輝くんが優しく接してくださって、すごく居心地が良かったです」
――志賀さんは、座長としてどういうことを意識していたのでしょうか。
志賀 「初主演ということで、うれしかったのと同時にプレッシャーや責任感も感じていました。でも、共演者の皆さんの演技が素晴らしかったので、迷惑をかけないようにしっかりやらなくてはと気合が入って。周りの皆さんが支えてくださったおかげで、最後まで走り抜けることができました」
――八神さん、松本さんから見て、志賀さんは座長としていかがでしたか?
八神 「いつもはICExのメンバーとして一緒にいますが、今回は俳優“志賀李玖”と初めて接することができて。撮影時はきちんと蒼になっているのですが、カットがかかった瞬間にいつものりっくんに戻っていたので、切り替えがすごいなと思いました。これまでメンバーとしての姿しか知らなかったので新鮮でしたし、メンバーと一緒にお芝居をする機会はあまりないと思うので、すごくいい経験になりました」
松本 「座長というのはその現場の象徴になるポジションなので、きっと大変だったはず。でも、現場に入る時に『おはようございます!』と誰よりも元気にあいさつしていたり、撮影が止まった時に自分がミスしたわけではなくても、明るく大きな声で『もう一回お願いします!』とフォローしていて、すごいなと思いました。僕自身、早朝の撮影でテンションが上がらない時も、李玖がこんなに頑張っているのだから、とモチベーションを上げてもらっていて。そういう部分で、現場を盛り上げて引っ張っていってくれる存在でした」
――本作はキャスト皆さん同年代ですが、現場ではどんな雰囲気だったのでしょうか。
志賀 「僕は幼なじみの6人がメインのドラマということで、まず皆さんと関係性を深めたいなと思っていて。人見知りなので不安もあったのですが、皆さん話しかけてくださって、すごく楽しかったです。琉青の同級生・小林みどり役の佐藤京さんが演技について基本的なことから教えてくださったりして、徐々に皆さんと打ち解けることができました」
八神 「僕が一番年下だったのですが、フラットに優しく接していただいて、すぐ現場になじむことができました。僕も人見知りなのですが、皆さんのおかげで毎日が楽しくて。役や演技の話はもちろんですが、他にもいろいろなことを話し合えたのがうれしかったです。最初は現場でりっくんと2人だけになってしまうかも…と心配していたのですが、そんなことも全くなくて。りっくんに対しても、いい意味でメンバーという感覚は薄れていって、だんだん俳優仲間のような感覚になっていきました」
松本 「僕と遼介は10歳差なのですが、その年の差を感じないぐらい仲良くなれました。皆さん話しやすい方で、そろって性格が良かったです(笑)。撮影中にキャストの誰かが苦しくなった時には全員で支えて、時にはご飯に行ったりもして。撮影を通して、俳優同士の関係性も深まったかなと思います」

――志賀さんと八神さんが所属するICExの「青と白」が本作の主題歌に選ばれた感想は?
志賀 「夢のようです。僕らが主題歌を務めるとお聞きしてすごくうれしかったですし、フレッシュで爽やかなメロディーなので、このドラマに合っているなと思いました」
八神 「ICExの新曲を選んでいただけてすごくうれしいです。今までの僕らの曲にはなかった曲調で、ドラマのコンセプトに合わせた楽曲になっているので、照らし合わせて聴いていただけたらうれしいです」
――第1話で、蒼のセリフに「巻き戻してなかったことにしたい」というフレーズがありましたが、皆さんにもそういう過去はありますか?
八神 「僕は中学1年生の時に、自分で前髪を切ったことがあって。いい感じのアシンメトリーにしたくて斜めに切ったのですが、三角形のような感じになってしまって、結局スポーツ刈りにした時に戻ってやり直したいです(笑)。当時髪形に迷っていて、カッコ良くしたいと夜に思い立って切って。その時はイケているなと思ったのですが、翌朝髪をセットしている時に、おかしさに気付いて泣いちゃったんですよ(笑)。これで学校に行きたくないと思って…。なので、自分で髪の毛を切るのはお薦めしないです。特に夜は気を付けてください!」
松本 「雨の日にちょっと急いでいたのですが、駅の階段で思いっきり滑って転んで落ちてしまって…。その時の光景を思い出すだけで恥ずかしくなります(笑)。たぶん真っ赤な顔をしていたと思うのですが、パッパッとズボンをはたいて、何事もなかったかのように風を切ってまた歩いていきました(笑)。階段は急ぐな、落ち着いて降りろと、巻き戻してあの時の自分に伝えたいです。特に雨の日は危ないので!」
志賀 「実は僕、右手の中指がちょっと曲がっているんです。昔、弟とバスケをしていて至近距離でパスを受けた時、思っていたよりボールが強くて指がグキっとなったのですが、ただの突き指だと思って放置していて…。本当は骨折していたんですよね。あの時、放置していなかったらきれいに治っていたと思うので、その現場に戻って、すぐ病院に行きたいです」
松本 「本当に? 実は僕も昔骨折して、小指がちょっと曲がっていて。つい放置しちゃう癖があって、ちょっとおかしくなっちゃった」
志賀 「ずっとバスケをやっていてよく突き指をしていたので、先輩に指摘されるまで病院に行こうと思わなかったんです。なので、ピースをする時も自然と左手になっちゃう。無意識に右手を隠してしまう癖が付いてしまいました」
――最後に、本作の見どころや考察のポイント、ここだけは見逃さないでほしい、というシーンについて教えてください。
松本 「一人一人のセリフに注目していただきたいです。意外と聞き逃してしまいそうな会話もポイントになるかもしれません。その中にヒントがあったりするので、みんなで推理するシーンは特によく聞いていただきたいです。それを踏まえて、最初から最後までもう一度見返すと、『あの時こんなことを言っていたんだ』という発見があると思うので、全話見た後にも、何度でも見返して楽しんでください」
八神 「大輝くんが言っていたように、6人で会話している時の何げない発言や、その時の表情も見逃さないでいただきたいです。特に喫茶店でのシーンは、僕だけではなく、一人一人の言動に注目していただけたらと思います」
志賀 「全部見逃してほしくないのですが…(笑)、一人一人の表情はもちろん、シーンごとにワンカットで撮っているシーンもあるので、そのことを頭に入れて見ていただいたら、撮影の裏側を想像しながら映像も考察も楽しめるかなと思います。しっかり聞いて理解して、一緒に考えながら見てもらうとより面白い作品になってくるので、ぜひぜひ何度も楽しく見ていただけるとうれしいです」

【プロフィール】
志賀李玖(しが りく)
2004年5月20日生まれ。福島県出身。B型。ダンスボーカルユニット・ICExのメンバーとしても活躍。近作はドラマ「スノードロップの初恋」(24年/フジテレビ系)、映画「PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」(24年)などに出演。Rakuten GirlsAwardにて単独ランウエーを果たすなど、多方面で活躍が注目される。
八神遼介(やがみ りょうすけ)
2008年8月11日生まれ。愛知県出身。A型。ダンスボーカルユニット・ICExのメンバーとしても活躍。「nicola」メンズモデル。近作は映画「フグとタコと僕らのミライ」(24年)、舞台「ソーセージ」(24年)など。
松本大輝(まつもと ひろき)
1999年3月29日生まれ。北海道出身。O型。近作はドラマ「ふったらどしゃぶり」(MBSほか/25年) 、映画「遺書、公開。」(25年)など。現在、ドラマ「ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜」(テレ東ほか)にも出演中。
【番組情報】
「六月のタイムマシン」
BS12 トゥエルビ
日曜 午後9:30~10:00
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【締め切り】2025年6月15日(日)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
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取材・文/松下光恵 ヘアメーク/松田陵(Y’s C) スタイリング/ホカリキュウ
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