別府由来、“ジョフウ”が題材のドラマでセラピスト演じて「“察する”癖を生かせたかな」2025/05/13

テレ東ほかで現在放送中のドラマ「ジョフウ ~女性に××××って必要ですか?~」は、ヤチナツさんの著書「真・女性に風俗って必要ですか?~女性用風俗店の裏方やったら人生いろいろ変わった件~」(新潮社)の実写ドラマ化。今、注目を集める女性用風俗店、通称「女風(ジョフウ)」のリアルを、裏方で働く主人公・藤崎アカリ(山崎紘菜)を軸に、明るく健やかに描くお仕事ヒューマンドラマだ。
アカリが内勤として働く「パラディーソ」には個性豊かなセラピストたちが在籍するが、“エロ頼もし過ぎる不動のナンバーワン”として君臨するのが、別府由来さん演じるリオだ。果たして別府さんはリオをどう演じているのか、新たな一面が見える第7話の見どころや共演者とのエピソードなどを聞いた。
――まず、本作のお話を聞いた時にどのような印象を持たれましたか?
「舞台が“ジョフウ”と聞いた時は、僕自身も最近よく耳にする言葉だったので、今の時代ならではの題材なのかなと思いました。最初は『どんな感じになるのだろう?』と少しだけ戸惑いも感じたのですが、いざ台本を読んだらすごくポップでコメディーなシーンが多く、どんな方にも楽しんでいただける内容になっていて。原作漫画も読ませていただいたのですが、脚本を読んだ時に感じた印象と同じで、最後まですごく面白かったです」
――ご自身の中で、新たな気付きはありましたか?
「これまで経験したことがなくても、ジョフウに興味があったり、癒やしを求めている方は意外とたくさんいらっしゃるのだろうなと。新たなことに一歩踏み出すには勇気が必要ですが、このドラマはどんなことに対しても寄り添ってくれる作品になっていると思います」

――別府さんはナンバーワンセラピストのリオを演じています。ビジュアルはもちろん、余裕のある立ち居振る舞いや客の本心を読み解ける力など、まさにナンバーワンですよね。
「僕自身は人生でナンバーワンになった経験があまりないので、リオを演じる上で、どういう振る舞いをすべきか悩んだ部分もあります。ただ、原作のリオはゆるさもありつつ、このお仕事へのやりがいや誇らしさをしっかり持っているキャラクターで、どんな時もお客さんを癒やす、お客さんファーストな部分は絶対に忘れないようにしようと思っていました。それは僕が美容師をやっていた時の感覚にも似ていて、その頃を思い出すことも。アシスタントとして働く中で『このお客さん、雑誌欲しいかな』とか『話したいことがあるんじゃないかな』とか、“察する”癖が身に付いたと思っていて、そこはドラマにも生かしたつもりです」
――ほかに、リオを表現するために意識的にやっていることはありますか?
「リオの落ち着きや余裕を表現するべく、なるべく動かないようにしています。僕自身はどちらかというと、こういうインタビューの時も普段話す時も身振り手振りが多いタイプなのですが、動きが少ない方がどしっとした雰囲気に見えるかなと思って。演じる中で、最初の頃は人の話を聞く時にうなずいたりしていたのですが、加藤(綾佳)監督から『そういうのもないぐらいの方がナンバーワンの風格が出るんじゃない?』とアドバイスをいただいて、あまり動かないことを意識しています」
――リオはこれまで別府さんが演じてきた役のイメージとはまた違ったキャラクターですが、演じる上で難しさはありましたか?
「以前『ハッピー・オブ・ジ・エンド』(2024年/フジテレビ)で演じた千紘はおしゃべりで太陽のようなキャラクターだったので、“千紘っぽくってこうかな?”と撮影の合間やプライベートでも普段より話すようにしたり、癖付けることを意識して過ごしていたんです。そういう意味では、リオは普段の僕に近いのかなと思っていて。僕自身、人と話すのは好きなのですが、人数が多い時は場の空気やそれぞれの人柄をつかもうと全体を見ている時もあって、リオも積極的に話すというよりは周りを見ながら動いているんですよね。そういう部分は通じているかもしれません」

――リオ的な今後のお薦めシーンを教えてください。
「リオはナンバーワンらしく、第1話からアカリに“セラピストとは”みたいなことを説いたり、第5話でもお客さんの本心をひも解く見せ場が展開しましたが、第7話ではコスモ(渋江譲二)と衝突するシーンが登場します。リオがどれだけこのセラピストという仕事に熱意を持ち、真摯(しんし)に取り組んでいるかが分かりますし、子どもっぽい部分やかわいらしさも見えて、リオも人間なんだなと親近感が湧くのではないかなと。第7話はまるっと通して見どころだと思います」
――セラピスト陣は別府さんをはじめ特撮出身者の方が多く、以前から親交のあった方も多かったと思います。皆さんと共演されていかがでしたか?
「世古口(凌)くんとは、お互いスーパー戦隊をやっていた頃に映画で共演させていただいたことがあるのですが、当時はあまりお話しする機会がなくて。クールな方なのかなと思っていたのですが、明るくフランクに話しかけてくださって、新たな一面が知れてうれしかったです。そして、(松本)大輝は同じ事務所なのですが、実はこのドラマの出演が決まったことを大輝からの電話で知るという…。別件で電話をしていた時に『由来、決まったよ。“ジョフウ”一緒だよ!』と教えてくれました(笑)。これまで事務所のコンテンツでは共演したことがあったのですが、ドラマでは初めてだったので、クランクイン前はそれも楽しみでしたね。僕の年齢的に最近現場では年上になることが多いのですが、今回は僕の年代が一番年下で、お兄ちゃんたちが優しくいろいろ話を聞いてくださったので、ありがたかったです」
――藤林泰也さんとはお互い特撮に出演する前からの知り合いだったそうで。
「そうなんです。ヤス(藤林)とは4~5年前にあるオーディションで初めて会って。普段オーディションで他の方と会話することはあまりないのですが、彼はそれが長所といいますか、たくさん話しかけてくれたんですよね(笑)。ただヤスは人柄もいいので、そこで仲良くなって連絡先を交換して、その後も『仮面ライダーのオーディション受けるんだ』とか、定期的に連絡を取り合っていたんです。なので、今回共演が決まった時には懐かしさも感じて。当時から彼のいい部分は変わらず、常に現場を盛り上げてくれていました」

――本作には個性豊かなセラピストの方々が登場しますが、別府さんの“推しキャラクター”を挙げていただくと?
「ゴコウさん(橋本淳)です。もうプライベートがすごく気になりますね…。ゴコウさんのあのキャラクターが実は全て作られたものだったらどうしよう、と考えてしまって(笑)。橋本さんのお芝居がすごく面白く、想像が膨らみやすくて、一番気になるキャラクターです。そして、ゴコウさんはもちろん、橋本さんご自身もすてきな役者さん。僕は(魔法戦隊)マジレンジャー世代なので、クランクイン時に『マジレンジャー見ていました!』とお話ししたら、『えっ、本当に?』とすごく喜んでくださいました」
――最後に、店名「パラディーソ」は「楽園」を意味する単語ですが、別府さんにとっての「パラディーソ」は?
「今年は僕なりにSNSの更新を頑張ろうと思っているのですが、投稿に対してコメントや反応をいただけることがすごく励みになっています。もちろん、お手紙を読んでいる時間もすごく幸せで…。皆さんが応援してくださるのは当たり前のことではないと、いつも自分に言い聞かせています。そして、プライベートでは最近なんと寄生虫にハマっていて。いろいろ調べていくと、めちゃめちゃその世界が面白いんです! 寄生虫に悪いイメージを持っている方もいらっしゃると思うのですが、彼らには彼らなりの生き方があって、それがカッコ良いなと思って。僕自身、今までは寄生虫なんていない方がいいだろうと思っていましたし、今も一概にいいとは言えないのですが、何事もうわべの情報だけで判断するのは良くないなとあらためて感じています。これはジョフウにも通じることですが、経験したことのないことに対してまずネガティブから入るのではなく、広い目で見ていただくと世界が広がるのかなと思います」

【プロフィール】
別府由来(べっぷ ゆらい)
1998年11月24日生まれ。東京都出身。O型。近作は「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(2022~23年/テレビ朝日系)、ドラマ「ハッピー・オブ・ジ・エンド」(24年/フジテレビ)など。ラジオ番組「FESTIVAL OUT」(TOKYO FM)にてパーソナリティーを担当。
【番組情報】
ドラマチューズ!「ジョフウ ~女性に××××って必要ですか?~」
テレ東ほか
毎週火曜 深夜0:30~1:00
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【締め切り】2025年6月10日(火)正午
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取材・文/片岡聡恵 撮影/徳永徹
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