東京オリンピックの競技を解説【陸上/フィールド】男子走り幅跳び・橋岡優輝、女子やり投げ・北口榛花の決勝進出に期待2021/07/14

陸上競技で「より速く」を目指すのがトラック種目なら、「より高く、より遠くへ」を目指すのがフィールド種目。トラックの内側や外側で行われ、「跳躍」と「投てき」に大別される。跳躍は、走り高跳び、棒高跳び、走り幅跳び、三段跳びの男女各4種目で、跳ぶ高さや距離を競う。投てきも男女各4種目。砲丸投げ、円盤投げ、ハンマー投げ、やり投げがあり、各種目用の投てき用具を投げ、その距離を競う。フィールドはトラック種目は一斉にスタートして順位を競うが、フィールド種目は1人ずつ試技を行い、記録によって順位が決まる。走り高跳びと棒高跳びの決勝は、パスを除いて3回続けて失敗すると敗退に。そのほかの種目は、決勝でまず3回試技を行って上位8人までが4回以降に進み、さらに3回の試技を行い、6回の最高記録で順位が決定する。
フィールド種目は、長年世界記録が更新されていない種目が多い。跳躍では男女棒高跳び以外の世界記録が、1980年代後半から1990年代なかばに樹立されたもの。今大会では各種目で世界記録に迫るレベルの競り合い、あるいは世界新誕生の瞬間が見たいものだ。日本勢では男子走り幅跳びの橋岡優輝に注目。6月に自己ベストを更新する8m36を跳び、今季世界7位にランクされている。
男子棒高跳びの世界記録は、昨年、アルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が26年ぶりに更新。デュプランティスは今季も6m10をマークするなど好調で、大跳躍を見せてくれそう。女子は、ともに世界歴代3位の記録を持つアンジェリカ・シドロワ(ROC=ロシア・オリンピック委員会)、ケイティ・ナゲオット(アメリカ)がメダル争いの軸に。
投てきも、比較的歴史が浅い(オリンピック正式種目になったのは2000年シドニー大会から)女子ハンマー投げを除くと、30年以上世界記録が更新されていない種目が多かった。しかし、6月にライアン・クラウザー(アメリカ)が男子砲丸投げの世界記録を31年ぶりに更新。男子やり投げも昨年、歴代2位の記録が生まれている。今大会で歴史が動く瞬間が見られるかもしれない。日本からは女子やり投げに日本記録保持者の北口榛花が出場。決勝進出に期待したい。
トラック、フィールド両種目のほかに、その両方を2日間にわたって行う混成種目がある。男子の10種競技と女子の7種競技がそれで、ともに短・中距離、ハードル、跳躍、投てきをこなして総合ポイントを競う。今季男子はカナダ勢とアメリカ勢、女子はアメリカ勢が好記録をマークしているが、2日間を戦い抜き、「キング・オブ・アスリート」「クイーン・オブ・アスリート」と称えられる勝者が誰になるか、注目したい。
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