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平昌冬季オリンピック・フィギュアスケート日本代表9選手が決定!! 激闘が繰り広げられた最終選考会「全日本選手権2017」をリポート!2017/12/26

KISS&CRY

 12月21日~24日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで、オリンピック最終選考会「全日本フィギュアスケート選手権2017」が開催され、男子シングルの宇野昌磨選手、田中刑事選手、女子シングルの宮原知子選手、坂本花織選手、ペアの須﨑海羽選手&木原龍一選手、アイスダンスの村元哉中選手&クリス・リード選手、そして、男子シングルの羽生結弦選手が平昌冬季オリンピックの日本代表に選出されました。おめでとうございます!

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 男子シングルは、宇野選手がジャンプのミスなどがありながらも、ショート・フリーともに1位の合計283.30点で優勝しました。大会連覇を達成した宇野選手ですが、自分で納得のいかない演技に「すごく悔しい。こういう(良くない)演技を何度も続けてしまって申し訳ない。人に勝つよりも、自分に勝ちたい」とコメント。そして、「毎回見つかる課題が違う、フリーは体力がもたなかった。次こそはという気持ちで、練習に励んでいきたい」と、決意を新たにしていました。

 銀メダルに輝いたのは、気迫あふれる演技を見せた田中選手。4回転ジャンプに加え、スピンやステップでも高い評価を獲得し、ISU非公認大会ながら合計267.15点と自己ベストを18点以上更新しました。「体が思うように動かない時期もあった。つらかったことが報われてよかった。成長を見せることができて良かった」(田中)。フリーの演技後に、同期である羽生選手の欠場について聞かれた田中選手は「さびしい。一緒に全日本に出たかった。大きな舞台で一緒に滑りたい」と話していましたが、その夢はオリンピックという最高の舞台で叶えられることになりました。

 今回が13回目の全日本出場となった無良選手は、意地の演技で銅メダルに。フリーでは、後半にコンビネーションを含む2本のトリプルアクセルを成功させました。宮原選手のフリーの演技を見て、「自分も人を感動させる演技をしたい」という気持ちで演技に臨んだという無良選手。「どん底からここまで来られた。歓声の中で『やっと、自分らしいスケートができた』と実感しました」と笑顔を見せ、オリンピック出場を目指して、駆け抜けてきた日々を「充実した4年間だった」と振り返りました。

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 女子シングルは宮原選手がフリーで貫禄の演技を披露し、147.16点を獲得。ショートとの合計220.39点で大会4連覇を達成しました。左足股関節の疲労骨折という大きなケガを乗り越えてきた宮原選手。演技後のキス&クライでは、二人三脚で歩んできた濱田美栄コーチと抱き合い、涙を流しました。「絶対にやるという強い気持ちで臨んだ。今までで一番うれしい優勝」(宮原)。“ミス・パーフェクト”の完全復活劇に、観客からも大きな拍手が贈られました。

 今季シニアデビューの坂本選手。ショートでは会心の演技で自己ベストの73.59点、重圧のかかる最終滑走となったフリーでも大きなミスなく滑りきり139.92点、合計213.51点で銀メダルと、大舞台で勝負強さを見せつけました。フリーを終えた坂本選手は「トップ選手たちを追いかけようと思って臨んだ。最後までやり切れたので良かった」と安堵の表情を浮かべました。天真爛漫なキャラクターと、ダイナミックなジャンプで大会を大いに盛り上げた坂本選手。ニューヒロインの誕生です!

 そして銅メダルに輝いたのは、15歳の紀平梨花選手。浅田真央さん以来となる、1試合3本のトリプルアクセル成功という快挙を成し遂げました! 「さらにレベルアップして、完璧な演技を目指したい」(紀平)。最大の武器であるトリプルアクセルはもちろんですが、豊かな表現力やダイナミックなステップ、のびやかなスピンなども魅力の紀平選手は、来年3月に行われる世界ジュニア選手権で世界の頂点を狙います。

 大会終了後、リンクで行われたセレモニーでは、代表選手たちがそれぞれ、オリンピックへの抱負を語りました。

須﨑選手 「オリンピックの舞台に立てることに感謝しながら、世界の選手に近づける演技をしたいです」

木原選手 「ソチ冬季オリンピックでの悔しい思いが残っている。悔いのない演技をしたいと思います」

村元選手 「夢の、夢の、夢の舞台、オリンピックの代表に選んでいただけて幸せです。満開の桜を咲かせたい」

リード選手 「3回目のオリンピックで、(村元)哉中と初めてのオリンピック。日本の代表になれてうれしいです」

宇野選手 「(全日本の演技に対して)今は悔しい。オリンピックでは、次はないという気持ちで頑張ります」

田中選手 「小さいころからの夢だったオリンピックの切符をつかめた。先輩たちのように心に残る演技をしたいです」

宮原選手 「今から、わくわくしている。ここまで来られた感謝の気持ちを、しっかり演技に出したいです」

坂本選手 「昨年のユースオリンピックで納得のいく演技ができなかった。本当のオリンピックでリベンジしたい。自分らしい、勢いのある演技を目指します」

 羽生選手はケガで全日本選手権を欠場しましたが、世界ランキング1位など数々の実績が評価され、代表入り。名前がコールされると、羽生選手の快復を祈るたくさんの応援バナーが、客席にはためきました。日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は「羽生選手個人の成績はもちろん、日本のエースとして、オリンピックを経験した選手として、ほかの選手を引っ張っていってほしいという思いで選びました」と選考理由を話し、心配されるケガの状態については「氷上練習も再開していると報告を受けている。逆算して間に合うと判断した」と話しました。

 平昌冬季オリンピックのフィギュアスケート競技は、来年2月9日の団体戦:男子ショートから開幕! すべての選手が万全の状態で最高の演技ができることを祈り、選手たちに精いっぱいエールをおくりましょう!

【「KISS&CRY」とは?】

「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターのみなさんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組TVオンエアスケジュールも掲載。TVの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。

Twitterアカウント:@TeamKISSandCry



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