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コラム

「レコード大賞」「ガキ使SP 笑ってはいけない」年末年始注目番組は録画視聴も合わせるとこう見られていた!!

「FLASH」2/6号に東芝テレビ レグザの視聴データによる「第68回NHK紅白歌合戦」の分析記事が掲載されていた。ライブ視聴に再生視聴数を加えると、内村光良と欅坂46のコラボダンスシーンが、安室奈美恵の歌唱シーンに匹敵する視聴数を集めていた点など、大変興味深い結果で、レグザのビッグデータの面白さが改めて浮き彫りになった。そこで、インターネットTVガイドでも年末年始の注目番組を解剖してみたいと思う。視聴率だけでは分からない番組の視聴状況がみえてくる。

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 まず12月30日に放送された年末恒例の音楽プログラム「第59回輝く!日本レコード大賞」(TBS)。21時過ぎのライブ視聴率のピーク、および終了間際の21時50分過ぎのピークは、ともに大賞受賞の乃木坂46の歌唱シーンなのだが、その2場面を凌いで「ライブ+再生(延べ)」の視聴者数でトップに立ったのが、20時20分前後の荻野目洋子と大阪府立登美丘高等学校ダンス部のコラボレーションによる「ダンシング・ヒーロー」の歌唱シーンであった。昨年の夏高ダンス(日本高校ダンス部選手権 夏の公式全国大会)以降大きな注目を浴びた登美丘高校ダンス部のバブリーダンスだが、10月31日放送の「うたコン」(NHK)で荻野目本人との初コラボレーションを果たし、結果、シンガー・荻野目洋子復活を促すリバイバルヒットにつながった。ライブ視聴では乃木坂46や欅坂46、あるいはピンクレディーの復活ステージの方が高い数字だったが、録画視聴数が大きくポイントを稼ぎ、ぐんと視聴者数を伸ばした形だ。

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 続いては12月31日に放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」(日本テレビ)。紅白歌合戦の裏という激戦区で12年間放送され続けている超人気番組である。例年録画視聴ランキングでは強さを発揮する「笑ってはいけないシリーズ」だが、昨年末もぶっちぎりの強さで、ざっと「紅白」の3倍以上のポイントを挙げている(インターネットTVガイドの地上波録画視聴ランキング2017年12月25~31日参照http://www.tvguide.or.jp/ranking/timeshift_td/20180115/index.html)。

 このグラフを一目見て特徴的なことが二つある。一つは、約6時間という長い時間帯のすべてでライブ視聴と録画視聴のポイントが高い水準で拮抗していること。コーナー等による目立った数字の上下がなく、すべての時間帯で常に一定数が見ているという安定感もすごい。後半息切れするものの、前半に限れば「ライブ+再生」を合わせた視聴者数は「紅白」に拮抗している(逆に言えば22時30分を過ぎると紅白が圧倒的に強い。あと安室奈美恵歌唱の23時15分過ぎと年またぎの瞬間のライブ数がガクンと下がるが、分かる気がする)。そしてもう一つの特徴が、録画視聴だけでなくライブ視聴でもCMに入った時のポイントの落ち方が顕著なことである。録画視聴でCMを飛ばすのはまあ普通といえば普通だが、ライブ視聴でもCMに入った瞬間直角に近い形でグラフが下がっており、大みそか激戦区のザッピングっぷりがよく分かる。ちなみにライブ+再生(延べ)視聴者数のピークをあえてあげれば、紅白スタート前のバス車内部分と21時45分過ぎのベッキー登場シーン。こちらも納得である。

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 そして大みそか深夜=元旦早々の「ぐるナイ おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP」(日本テレビ)。昨年ブルゾンちえみwithBがこの番組の出演をきっかけに大ブレークを果たしただけに、今年も!と期待した向きも多かった。結果、女装する相方をひたすら褒めるレインボーが優勝。「キレイだ!」の決めゼリフが耳に残るが、ブルゾンちえみほどのインパクトはなかったというのが正直なところ。データを見ても目立った盛り上がりはほとんどないのが残念。

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 最後に取り上げるのは、年明け1月3日に満を持して地上波初放送された映画「君の名は。」(テレビ朝日)である。ビデオリサーチの世帯視聴率でも17.4%の高視聴率を獲得、録画視聴数でも「笑ってはいけない~」を抜いて、年末年始の地上波録画視聴ランキングのトップに立った。ライブ視聴ではザッピングもほとんどなく、スポンサーにとってはありがたい番組だ。録画再生ではさすがにCMを飛ばす人が多かったようだが、21時22分に最初のCMとして流れたZ会の「クロスロード」は、脚本・監督の新海誠、キャラクターデザイン・作画監督の田中将賀コンビが2014年に作ったオリジナルCMで、監督自ら「君の名は。」の原点の一つとなったと語る作品。120 秒フルバージョンの地上波放送は今回が初めてということで、他のCMより手を止めた人が多かったかもしれない。

 こうしていくつかの番組についてレグザの視聴データを見てみると、ライブ視聴にも録画視聴にも数字が上下するにはそれぞれにさまざまな理由があることがわかる。何気なく見ている番組に多種多様な魅力があることに改めて気づく。テレビの未来にはまだまだ新しい面白さが隠れている。レグザのみるコレなどのサービスを活用して、そんな魅力を再発見してみてはいかがだろうか。


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武内朗(たけうちあきら)
TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TVBros.」編集長ほかを歴任。現在株式会社ニュース企画代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。
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