【テレビ視聴率ランキング】
2023年2月6日(月)～2月12日(日)2023/02/24

「舞いあがれ！」好調持続で5週連続首位。「笑点」2位、「どうする家康」4位

今週も「舞いあがれ！」が好調をキープ。16.6％は、今年に入っての最高視聴率である。今週は、ここまでずっとクールなアウトサイダーのポジションを維持してきた主人公の兄・悠人（横山裕）が、インサイダー取引でつまずき東大阪へ舞い戻るというストーリー。雨の中、倒れている悠人を佳晴（松尾諭）と久留美（山下美月）の親子が助ける、というあたりの呼吸が朝ドラファンにはうれしい。一方、古書店「デラシネ」には貴司（赤楚衛二）のファンを名乗る史子（八木莉可子）が訪ねてきて不穏な空気を醸し出し…。終盤に差し掛かり、いい感じで物語が動いている。

そして、「笑点」が2週連続の2位。新メンバー・春風亭一之輔はさすがのきらめきで、桂宮治との丁々発止は早くも定番の見せどころになりつつある。たった2週で、番組の磁場がこの2人を中心に回り始めている。年長組の負担も減って、今後の勇退なども進めやすくなるだろう。まずは大成功の起用であった。「どうする家康」第6話は、前週から少し盛り返して13.3％の総合第4位（サブタイトルの「続・瀬名奪還作戦」には驚いたけど）。第5・6話は本多正信（松山ケンイチ）や服部半蔵（山田孝之）メインで話が展開するが、この「主人公があまり出てこなくても十分話が持つ」という周囲の人物の多彩さ（そしてキャストの豪華さ）が、どうやら「どうする家康」のミソらしい。家康が幕府を開くまで、まだまだ本当に数え切れない難題がある。みんなで乗り越えていくしかない。そういうドラマなのである。

映画部門では、珍しくプライムタイムに映画が3本。世帯視聴率でトップに立ったのはフジテレビの阿部寛主演「テルマエ・ロマエ」。僅差の2位が「金曜ロードショートムとジェリー」。2021年公開の実写とアニメの合成映画で、今回が地上波初放送。実写部分にはクロエ・グレース・モレッツらが出演した。3位は世界歴代興行収入第1位の記録を持つジェームス・キャメロン監督の「アバター」。現在続編「アバター：ウェイ・オブ・ウォーター」が公開中だが、これを記念してテレビ東京が水曜午後6：25から約3時間にわたって放送した。3位は午後7：00以降の2時間半分で、最初の35分は部門5位。映画を二つに分けて集計するのはどうかと思う。

音楽部門2位の「ミュージックステーション 2時間SP」には、25年ぶりの出演となった杏里が「CAT’S EYE」と「オリビアを聴きながら」を披露。アニメ部門首位の「サザエさん」では、放送初回から約53年半タラちゃんの声を担当し、今月5日に87歳で亡くなった貴家堂子（さすがたかこ）さんを追悼するテロップが流された。

文／武内朗

総合（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	連続テレビ小説・舞いあがれ！（2/8）	NHK総合	16.6%
2	笑点（2/12）	日本テレビ	15.1%
3	ザワつく！金曜日（2/10）	テレビ朝日	14.7%
4	どうする家康（2/12）	NHK総合	13.3%
5	ポツンと一軒家（2/12）	テレビ朝日	12.7%
6	ブラタモリ（2/11）	NHK総合	12.0%
7	ヒューマングルメンタリーオモウマい店（2/7）	日本テレビ	11.8%
8	相棒（2/8）	テレビ朝日	11.7%
8	踊る！さんま御殿!!（2/7）	日本テレビ	11.7%
10	プレバト！（2/9）	TBS	11.2%
10	ザ！鉄腕！DASH!!（2/12）	日本テレビ	11.2%

ドラマ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	連続テレビ小説・舞いあがれ！（2/8）	NHK総合	16.6%
2	どうする家康（2/12）	NHK総合	13.3%
3	相棒（2/8）	テレビ朝日	11.7%
4	日曜劇場・Get Ready！（2/12）	TBS	9.9%
5	木曜ドラマ・警視庁アウトサイダー（2/9）	テレビ朝日	8.9%
6	罠の戦争（2/6）	フジテレビ	8.7%
7	相棒［再］（2/10）	テレビ朝日	7.7%
8	金曜ドラマ・100万回言えばよかった（2/10）	TBS	7.4%
9	大病院占拠（2/11）	日本テレビ	7.1%
10	女神の教室～リーガル青春白書～（2/6）	フジテレビ	6.8%

映画（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	土曜プレミアム・映画「テルマエ・ロマエ」（2/11）	フジテレビ	6.8%
2	金曜ロードショー映画「トムとジェリー」（2/10）	日本テレビ	6.1%
3	メガヒット！シネマSP「アバター」（2/8 19:00～）	テレビ東京	4.2%
4	午後のエンターテインメント午後のロードショー「キャッシュトラック」（2/9）	テレビ東京	3.1%
5	メガヒット！シネマSP「アバター」（2/8 18:25～）	テレビ東京	2.6%
6	サタ★シネ「フェイク」（2/11）	テレビ東京	0.5%
7	アニメ映画「小さなバイキングビッケ」（2/12）	NHK Eテレ	0.3%

音楽（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	うたコン（2/7）	NHK総合	8.6%
2	ミュージックステーション 2時間SP（2/10）	テレビ朝日	8.1%
3	MUSIC FAIR（2/11）	フジテレビ	5.7%
3	NHKのど自慢（2/12）	NHK総合	5.7%
5	関ジャム完全燃SHOW（2/12）	テレビ朝日	4.2%
6	SONGS（2/9）	NHK総合	4.1%
7	題名のない音楽会（2/11）	テレビ朝日	3.3%
8	バズリズム02（2/10）	日本テレビ	2.0%
9	ハマスカ放送部（2/6）	テレビ朝日	1.9%
10	歌える！J-POP黄金のヒットパレード決定版！（2/10）	NHK総合	1.8%

スポーツ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	炎の体育会TV SP（2/11）	TBS	5.8%
2	サンデースポーツ（2/12）	NHK総合	5.4%
3	みんなのKEIBA・京都記念（2/12）	フジテレビ	4.7%
4	全日本実業団山口ハーフマラソン 2023（2/12）	TBS	4.5%
4	サンデーPUSHスポーツ・拡大版（2/12）	日本テレビ	4.5%
6	S-PARK（2/12）	フジテレビ	4.0%
7	Going！Sports＆News（2/11）	日本テレビ	3.8%
7	ゴルフの祭典!!おぎやはぎの「ナイスショットです。」（2/12）	日本テレビ	3.8%
9	ミライ☆モンスター（2/12）	フジテレビ	3.7%
10	FUJIFILM SUPER CUP 2023「横浜F・マリノス×ヴァンフォーレ甲府」（2/11）	日本テレビ	3.2%

アニメ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	サザエさん（2/12）	フジテレビ	9.9%
2	名探偵コナン（2/11）	日本テレビ	7.2%
3	ちびまる子ちゃん（2/12）	フジテレビ	6.7%
4	ワンピース（2/12）	フジテレビ	3.9%
5	僕のヒーローアカデミア（2/11）	日本テレビ	3.8%
6	ドラえもん（2/11）	テレビ朝日	3.4%
7	ひろがるスカイ！プリキュア（2/12）	テレビ朝日	3.3%
8	クレヨンしんちゃん（2/11）	テレビ朝日	2.8%
9	アニメおしりたんてい（2/11）	NHK Eテレ	2.1%
10	それいけ！アンパンマン（2/10）	日本テレビ	1.9%
10	転生したらスライムだった件（2/11）	日本テレビ	1.9%
10	機動戦士ガンダムサンダーボルト・TVエディション（2/12）	TBS	1.9%

その他の娯楽番組（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	笑点（2/12）	日本テレビ	15.1%
2	ザワつく！金曜日（2/10）	テレビ朝日	14.7%
3	ポツンと一軒家（2/12）	テレビ朝日	12.7%
4	ブラタモリ（2/11）	NHK総合	12.0%
5	ヒューマングルメンタリーオモウマい店（2/7）	日本テレビ	11.8%
6	踊る！さんま御殿!!（2/7）	日本テレビ	11.7%
7	プレバト！（2/9）	TBS	11.2%
7	ザ！鉄腕！DASH!!（2/12）	日本テレビ	11.2%
9	クイズ！あなたは小学5年生より賢いの？キャスターSP（2/10）	日本テレビ	10.9%
10	世界の果てまでイッテQ！（2/12）	日本テレビ	10.6%

武内朗（たけうちあきら）

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

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ビデオリサーチ社が実施する統計理論に基づいた標本調査によって集計された視聴率データで、正式なデータ名称は「関東地区・世帯視聴率」。TVガイドwebでは月曜日から日曜日までの7日間、東京都（島部を除く）、神奈川県、千葉県、茨城県、群馬県、埼玉県、栃木県のランダムに選ばれた 2,700世帯（＊）を対象に調査されたデータを、「総合」「ドラマ」「映画」「音楽」「スポーツ」「アニメ／特撮」「その他の娯楽番組（バラエティ）」の7ジャンルに分け、ランキング形式で掲載しています。より詳しい視聴率調査については、こちらから。　
＊2020年3月30日より変更／世帯数は2021年10月現在