最高視聴シーンにM!LK×宝塚歌劇団 花組コラボ「好きすぎて滅!」【大型音楽番組調査】2026/07/10
今回のトピックスは「夏恒例! 大型音楽番組のリアルタイム視聴分析」。各局、この時期に大型の生放送音楽特番が編成されることが定着して随分たつ。そこで今回は、テレ東・フジテレビ・日本テレビの音楽特番のリアルタイム視聴の推移グラフを見ながら、それぞれの視聴傾向を迫って行きたいと思う。
テレ東音楽祭2026夏
まずは6月28日の日曜午後6:30~10:54に放送され、Snow Man・深澤辰哉と松本若菜のフレッシュなMC起用も話題を集めた「テレ東音楽祭2026夏」のリアルタイム視聴推移グラフである。
オリジナリティーという点でいえば、この「テレ東音楽祭」は群を抜いていた。午後6時台後半から30分以上ノンストップで歌い継がれた「伝説のドラマ超名曲メドレー」では、歌っている歌手の横にかつての出演者がただ寄り添っていたり、ドラマの出演者が主題歌を初披露したりと、“サプライズ”と“やりたい放題”のブレンド感が絶妙だった(この「あえて説明しないサプライズ感」は、結局最後まで番組全体を支配していた)。表内でも酒井法子の「碧いうさぎ」の小さなピークを挟んで、ポイントがどんどん上昇しているのが分かる。
午後8時前のピークは、坂井泉水の歌唱映像と直筆歌詞に当時のZARDのライブバンドのメンバーが生で音を合わせるという趣向で行われた「ファンが選ぶZARDリクエスト」のベスト3発表。1位は1996年のシングル「心を開いて」だった。
そして瞬間最高視聴ベスト3は、大河ドラマ「豊臣兄弟!」終了後の約30分間に集中している。観月ありさ、TRF、鈴木亜美、篠原涼子などが大集合した「小室哲哉SPメドレー」が第1位。2位は、元ZOOのボーカルSATSUKIがJuice=Juiceをバックに「Choo Choo Train」を歌ったシーン。そして3位はDA PUMPメドレー中の1曲「If…」の歌唱シーンとなった。
2026FNS歌謡祭 夏
続いて、7月1日の水曜午後6:30~9:54放送の「2026FNS歌謡祭 夏」。MCは7年連続で相葉雅紀が務めた。
「FNS歌謡祭」といえば、コラボの楽しさ。今回も郷ひろみがJuice=Juiceとコラボした「GOLDFINGER’99」や、SUPER BEAVERの渋谷龍太とアイナ・ジ・エンドの「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」など多くのコラボ楽曲が披露されたが、中でも、M!LKが宝塚歌劇団・花組とコラボした「好きすぎて滅!」は瞬間最高視聴ランキング堂々の1位となった。
また、島袋寛子とSPEEDの「STEADY」をコラボしたのも話題となったNiziUの「Make You Happy」が2位、そして3位には、ゴージャスで個性的な衣装で「FNS歌謡祭」に初出場した、のんの「荒野に立つ」がランクイン。妖艶(ようえん)かつりりしいその姿が「FNS歌謡祭」ならではの豪華なセットとベストマッチングを見せて、強い印象を残した。
THE MUSIC DAY 2026 音楽の物語
そして最後は7月4日土曜に9時間半にわたって放送された「THE MUSIC DAY 2026 音楽の物語」。メイン会場は幕張メッセ。総合MCは14年連続で櫻井翔が務めた。まずは午後1:30~4:30分の第1部の視聴推移グラフである。
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昼過ぎの時間帯の放送だったということもあり、瞬間最高視聴は番組終盤に集中した。長時間の番組ということで、さまざまなコーナーが設けられたが、番組全体にわたってたびたび登場したのが、高嶋ちさ子の「教えてちさ子先生!音楽人生相談」という企画。午後4時前後には音大を目指したこともあるというほどの腕前を持ち、ピアノ力士として名高い友風関のシーンが第1部のトップとなった。
高嶋のファンだという友風関の母へのサプライズとして高嶋が登場。友風が右ひざの負傷で長期欠場し、復帰どころか歩けるかどうかも分からない状況の中、「病院内のピアノに触れた時、怪我をして初めて息子が笑ったんです」と語るお母さんの笑顔と、母への感謝を込めた友風関の「Summer」のピアノ演奏が胸を打った。
続いて午後4:50分~10:54分に放送された、第2部の視聴推移グラフである。
第2部は約6時間に及ぶ長丁場で見どころも多岐にわたり、ポイントのピークはいくつもあるが、瞬間最高視聴ベスト3ということになると、午後8時台から9時台にかけての1時間ほどに集中している。
その中核を担っているのが「THE MUSIC DAY」恒例、STARTO ENTERTAINMENTアーティストによるシャッフルメドレーである。今回は総勢42名12組が歌い継いだが、第2部の第1位はそのPART2。Coming Centuryの「夏のかけら」から嵐の「ハダシの未来」まで、なかなか通好みの6曲が後輩メンバーによって披露された。
2位はシャッフルメドレーの後に放送された渡辺直美とHANAのニューヨークからのコラボ。3位はブルーノ・マーズの歌唱シーンだった。
そして今回の「THE MUSIC DAY」最大のサプライズとなったのは、午後9:50前後に放送された亀梨和也×山下智久の「青春アミーゴ」ということになるだろう。会場では悲鳴のような歓声が轟き、その盛り上がりの大きさがテレビ越しにも伝わった。グラフでも視聴ポイントが急激な上昇カーブを描いているのがよく分かる。
3番組を見渡してみると、それぞれ工夫を凝らし、独自の方法で音楽の素晴らしさを伝えようとしていることが見えてくる。楽しみにしていた音楽ファンも十分満足できる内容だったのでないか。個人的には、3番組すべてに島袋寛子が登場し、SPEEDの楽曲(特に「STEADY」)を披露していたのが印象的だった。
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文/武内朗(たけうちあきら)
TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。
◆視聴データとは?(ランキングのポイント表記について)
TVガイドWebのランキングデータは、関東 166万台(公開日現在)を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人の視聴など)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※ポイント表記の数値は1位を100とした場合の比率(%)です。
※各ランキングデータは、地上波放送番組とBS放送番組を合わせて集計したものです。
※ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
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出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”
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