東京オリンピックの競技を解説【バスケットボール】男女ともにアメリカが本命。NBA選手の八村塁&渡邊雄太の活躍にも注目2021/07/15
28m×15mのコートで5人対5人で試合を行い、パスやドリブルでボールをつなぎ、3m5cmの高さに設置された直径45cmのリングにボールを上から下へ通過させることで得点を競うバスケットボール。得点は、3ポイントライン外側からのシュートは3点、内側は2点。相手の反則などで与えられるフリースローを入れると1点。ボールを保持したチームは24秒以内にシュートを打たなければいけないため、試合はスピーディーに展開され得点の奪い合いになる。その攻防の中で放たれる豪快なダンクシュートや、正確な3ポイントシュートなどが見どころだ。
1891年、アメリカ・マサチューセッツ州の国際YMCAトレーニングスクールに在籍していたジェームズ・ネイスミスが新しいスポーツとして考案。彼が考えた試合形式、ルールが現在の競技の原型になった。バスケットボールと名づけれた競技はすぐに世界に広まり、オリンピックでは1904年セントルイス大会で公開競技として実施。男子は1936年ベルリン大会から、女子は1976年モントリオール大会から正式種目になった。
今大会は男女とも12チームが出場。4チームずつ3組に分かれて総当たりの予選ラウンドりを行い、各組2位までの6チームと3位のうち成績上位2チームが決勝トーナメント(準々決勝)へ進む。試合は1クオーター・10分の4クオーター制。第4クオーターを終えて同点の場合は、決着がつくまで5分の延長戦を繰り返す。
男子はプロの出場解禁前も、NBAのトッププロが出場するようになってからも一貫してアメリカが強い。参加した19大会でメダルを逃したことは1度もなく、そのうち金メダルは16個。今大会も3大会連続出場となるケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)らNBAのオールスター級の選手をそろえ、4連覇を狙う。2019年ワールカップでは準々決勝で敗退したが、主力に見込まれた選手が次々参加を辞退した影響が大きかった。やはり地力はNo.1だろう。アメリカに対抗するのは、2019年ワールドカップ優勝のスペイン、準優勝のアルゼンチンなど。女子もアメリカが金メダルの本命。大会6連覇中と頭一つ抜けた強さを誇る。追うのはオーストラリア、スペインなど。
日本は男子が1976年モントリオール大会以来11大会ぶりに出場する。スペイン、スロベニア、アルゼンチンと対戦する予選ラウンドは厳しい戦いが続きそうだが、NBAでプレーする八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)らの活躍で食らいついてほしい。2大会連続出場の女子は、予選ラウンドでフランス、アメリカ、ナイジェリアと対戦。前回リオデジャネイロ大会で8強に進出し、今大会をそれ以上が目標に。メダル争いに食い込めるか見ものだ。
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