中島健人、愛する「遊☆戯☆王」から受けた影響と軌跡とは?「青眼の白龍」同担拒否の過去も2026/09/28 12:00

テレ東系では、中島健人がMCを務める特別番組の第2弾「アニメが地球を喰っている」(午後11:06)を、9月29日に2部構成で放送。それに先駆け、収録後の中島が囲み取材に応じ、同回で特集する「遊☆戯☆王」への愛を熱く語った。
昨年に続き、第2弾となる今回は、声優の梶裕貴と畠中祐、宮下兼史鷹(宮下草薙)がゲストに登場。第1部では、世界中のアニメに“喰われた=夢中になった”人たち、名付けて“アニ喰わさん”に多数インタビュー。第2部(深夜0:00)では、中島が愛する「遊☆戯☆王」に特化した企画「遊☆戯☆王 世界中でオレのターン!SP」をおくる。
今回の情報解禁時、「日本のアニメが世界中に愛されていると、あらためて認識できるのですごく幸せ」と第2弾の決定に大喜びだった中島。特に、今回特集する「遊☆戯☆王」に関しては中島自身が長きにわたって“喰われて”いる作品でもあり、「僕の人生」と力を込める。その言葉どおり、収録中もまるで子どものように目を輝かせながら、エンジン全開でその魅力を伝えていた姿が印象的だった。
収録後、中島はあらためて「遊☆戯☆王」に感じる魅力として、「創造性に満ちあふれているところです。これまで『遊☆戯☆王』からたくさんのヒントをいただき、いろいろなものを作ってきました」と述べた。近年のその成果の一つが中島のライブグッズであり、「IDOLICの魔法」と名付けられたペンライトだ。
ハートや羽根を模したかわいらしいデザインのみならず、好きなカードを格納できるユニークな仕掛けが大きな話題を呼んでいるが、「このペンライトには、僕の名前やライブタイトルを印字していないんです。それは、僕のファンの方だけではなく、アイドルを愛するすべての方に使ってほしかったから。海馬瀬人がデュエルディスクを生み出し、バトルシティを通じて広めていったように。設定図を描いている段階から、日本中のみならず、世界中のアイドルファンの方に届いたらいいなと考えていました」とディテールに込めた思いを語りつつ、「深い話になるので、ご理解できないところは無視してください」と記者陣を気遣う場面も。
なお、「IDOLICの魔法」の設計図はちょうど1年前、同番組の第1弾が放送された頃に描いていたそうで、「何度も描き直した上、締め切り前日に『これじゃダメだ!』とちゃぶ台返しをして、もう1回作り直して……みたいな。もう、制作陣は大騒ぎでした(笑)」と振り返りつつ、「裏にうっすら『KENTY』とだけ入れているのですが、それがある種、僕のブランドのポイントとして広がればいいかなと。『KC』と書いて、海馬コーポレーションのようにね。……僕はこういう脳みそで生きているヤバい男なんです」と、いたずらにほほ笑んだ。
そんな中島は自身のSNSやメディアを通して、「遊☆戯☆王」の魅力を日々発信しているが、これには“恩返し”の意図もあるという。「半年前、ジュニアに『アイドルになった日』という曲を書いたんです。これは、自分が育ってきたジュニアという環境に対して恩返しをしたかったから。自分が中堅に、会社を引っ張っていく世代となった今、後輩に何か継承したい、何かこの会社の力になれたら……という思いも含めて書きました」と前置きしつつ、「同時に、僕は『遊☆戯☆王』で育ってきたんです」と声を上げる。
出会いは5歳頃だったそうで、「お祭りで、おみこしを担ぎ終えたらノーマルカードをもらえる機会があって。今考えたら雑魚カードばかりだったのですが(笑)、当時の中島少年からしたら『なんなんだ、このカードは!』と夢が広がって。そこから漫画を買って、アニメを見て……『遊☆戯☆王』で友達が増えたし、けんかもした。僕の青春時代を彩ってくれた存在の一つが『遊☆戯☆王』でした」と、当時をまぶしそうに懐かしむ。そして、連載開始から30年がたった今、「恩返しをするべきタイミングが来たと思っています。世にたくさんのカードゲームがある中で、やっぱり自分が愛してきた『遊☆戯☆王』を一番にしてあげたい。仕事でもなんでもなく、ただ好きなだけなんです。『遊☆戯☆王』を広げていくことも自分の使命」と、真っすぐに前を見据えた。
なお、幼少期に「遊☆戯☆王」にひかれた理由としては、「僕、子どもの頃から絵画を見ることが好きなのですが、『遊☆戯☆王』はまさに“小さな絵画”だと思っていて。僕が人生で最初に手に取った絵画でした。さらにはそれを陳列できるし、手札にもできるし、身に着けることもできる。それもあって、すごく好きになった」とのこと。今も絵画には大きな関心があるそうで、「特にクリムトの作品がお気に入り。『接吻』はもちろん、ニューヨークのノイエ・ギャラリーに展示されている『アデーレ ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ』なども好きで。絵画からもインスピレーションをもらっています」と、中島が生み出す世界観のピースを明かす。
それだけでなく、自身の祖父の影響も大きいそうで「祖父母の家に歴史の本がたくさんあって、その影響で歴史も好きなんです。祖父が元々役者で、宮沢賢治さんの作品などをやっていたのもあり、いろいろな書籍があって。加えて、木彫りの作品など、いわゆるアンティークな物も並んでいたり。その中で、『遊☆戯☆王』には石板が登場するのですが、それに3000年前の記憶が記されているんです。それがすごく魅力的と言いますか、祖父母の家でもらった価値観と、石板の美しさが重なった」と懐古する。
続けて、「1冊の本から昔の日本、例えば戦国時代の様子を想像できるのと同じで、1枚の石板から3000年前の想像を膨らませることができる。昔を想起するって、尊いことだと思うんです。最近の僕は幕末を探っているのですが、“もし僕が新選組だったら? 新政府の人間だったら? どういうふうにこの時代を生き残ったのかな”と、自分に重ね合わせるのも好きで」と、声を弾ませた。
ちなみに、現在アジアツアーを開催中の中島だが、ここでも「遊☆戯☆王」の存在は欠かせず、「一つ仕掛けている点として、その国、その都市に合ったカードを持って行っているんです。まず、華やかで晴れ晴れしいツアースタートの場所として、台北には太陽神である『ラーの翼神竜』。バンコクは雨が降ることも多いので、それを晴らしてくれと『オシリスの天空竜』。こうなると、最後ソウルは何を持って行くかですよね」とニヤリ。
すでに自身のファンがカードを予想していることも把握しており、「みんな予想していますが、もう正解です(笑)。“神”の中で、一番お気に入りのカードを持って行きます。『ソウルエナジーMAX!!』という技があったりする……ソウルにふさわしいカードを」と答えをにおわせる。さらに、「ファンの方が“これは中島違うだろ”と思うような、お門違いのカードを持っていかないように気を付けていました。例えば、『翻弄(ほんろう)するエルフの剣士』などは絶対に持っていかないように(笑)」と、カード選定の裏側も明かした。

中島と言えば、「遊☆戯☆王」では海馬瀬人のファンであることも広く知られているが、あらためて“推しポイント”を聞くと「『青眼の白竜』に対する執着です。執着って実は結構いいことで、何か一つのことを好きになれるって素晴らしいですし、ご縁でもあるなと」と語りつつ、「海馬が双六(遊戯の祖父)の店で『青眼の白竜』を見つけた瞬間のショッキングなシーンが衝撃的で……。なぜかというと、海馬はそのカード1枚を手に入れるために、彼に『このカード全部と交換してくれ』と懇願するんです。そのカードというのが、もう何百枚とアタッシュケースにそろえられていて。何もかも捧げてしまってもいいくらい『青眼の白竜』の魅力に取りつかれている、一つのカードを愛する深さに共鳴したんです」と息もつかずに熱弁。なお、この“何もかも捧げてしまってもいいくらい”というワンフレーズは、中島がキタニタツヤと結成したGEMNの楽曲「ファタール」にも入れ込んでいる。
この海馬との“共鳴”については「僕も昔から何か一つの物を愛する性格で、家族と旅行に行く時や1人で遊びに行く時なども何かを持って行っていたんです。その中で、カードゲームで一番最初に出会ったのが『青眼の白竜』だった。それもあって、自分を海馬に投影しちゃったんだと思う」とのこと。それ故に「当時は“同担拒否”でしたね(笑)。言っちゃうと、自分以外の『青眼の白竜』を持っている人間が許せなかった。今となってはもう全然同担ウエルカムなのですが、当時は自分以外で『青眼の白竜』を使っている人がいると腹立たしくて、デュエルで一人ずつ潰していました。……つまり、もはや性格まで海馬になっていて、これは良くないなと途中から気付いて(笑)」と、まさかの“同担拒否”な過去も告白した。
もはや「遊☆戯☆王」の取材と化していたが、最後はしっかり同番組の見どころにも言及。「知らないアニメをたくさん知れたのでうれしかったですし、元々知っていたアニメはすごくテンションが上がって、視聴者の皆さんと同じ感覚で楽しむことができました。ただし、『遊☆戯☆王』のパートはその先に行って突き抜けているので、皆さんのことを置いて行ってしまっていたら申し訳ないのですが……。中でも、女性同士でデュエルしている姿がすごくすてきだなと思いました。全世界にこの放送が広がってほしい」と、今後の進化にも思いをはせた。

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