松村邦洋「豊臣兄弟!」第35回解説 山田涼介の初陣と松村が読み解く「秀長」に込められた意味2026/09/18 17:00

NHK総合ほかで放送された大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜午後8:00ほか)の第35回について、YouTubeチャンネル「松村邦洋のタメにならないチャンネル」で松村邦洋が独自の視点から解説。今回は視聴率9.9%と惜しくも1桁となったが、松村は裏番組のスポーツ中継の影響に触れつつ、物語の熱い展開を高く評価している。
今回の物語は、織田信長の次男・織田信雄(山脇辰哉)と、秀吉(池松壮亮)の甥(おい)である三好信吉(後の豊臣秀次=山田涼介)という対照的な2人の若者に焦点が当てられた。信雄は徳川家康(松下洸平)を後ろ盾に秀吉打倒の兵を挙げる。一方の秀吉陣営では、宮部継潤(ドンペイ)の養子となった後、三好康長(妹尾正文)の養子となった信吉が総大将として初陣を飾る「小牧・長久手の戦い」が描かれた。松村は、端正な顔立ちの山田が、おなかが弱く甘やかされた「ダメな若武者」を見事に演じている点に注目し、そのキャスティングの妙をたたえた。
劇中、信吉は手柄を焦って敵の背後を突く「中入り作戦」を提案するが、道中で悠長に休憩をとるなど緊張感を欠き、井伊直政(阿久津仁愛)ら徳川軍の奇襲を受けて大敗を喫してしまう。この戦いで池田恒興(堀井新太)親子が討ち死にする悲劇が起きた。惨敗して逃げ帰った信吉を秀吉はかばうものの、松村は「秀吉は身内には甘いが、裏では戦の引き際を見極めるよう厳しく陣頭指揮を執っていた」と、池松演じる秀吉の底知れない人物像を絶賛した。
一方、家康と結んだはずの信雄は、陣中で下働きのような扱いを受けて不満を募らせていた。秀吉はこの隙を突き、信雄の居城である伊勢長島城を包囲して単独講和を迫る。交渉の場では、小一郎(仲野太賀)が信雄を力強く一喝し、心を折られた信雄は講和の書状をくしゃくしゃに丸めて投げ捨てる。しかし、秀吉はその丸まった紙を丁寧に伸ばし、「さあ、押してください」と迫る。松村は、この秀吉のしたたかさと、大義名分を失って悔しさに爪をかむ家康の対比を「見事な演出だ」と称賛した。
動画の終盤、松村は小一郎がのちに名乗る「豊臣秀長」という名前について、独自の鋭い考察を披露した。「秀吉の『秀』に加えて、丹羽長秀の『長』をもらったとされるが、実は信長の『長』でもあり、『信長を超えろ』という秀吉の強い思いが込められているのではないか」と推測。弟という心強い存在がいる秀吉の強さを強調し、これからますます加速する兄弟の快進撃と四国攻めなどの今後の展開に期待を寄せて、解説を締めくくった。
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