最新DNA研究から人類のルーツに迫る「タモリ・山中伸弥の⁉」新事実にMISIAらも感嘆2026/09/02 19:35

NHK総合では、9月5日に、タモリと山中伸弥氏、MISIAがMCを務める知的探求エンターテインメント番組「タモリ・山中伸弥の!?(びっくりはてな)」(午後7:30)を放送。
今回は「人類史3.0 人間とは何者か?」をテーマに、最新のDNA研究から私たちのルーツに迫る。なお、進行役は吉村崇(平成ノブシコブシ)が担当。
番組では、ホモ・サピエンスがたどってきた人類史の常識を覆す最新のDNA研究を紹介する。未知の古代人類と私たち現代人との間に隠されたつながりをひもときながら、「なぜ地球上にいる人類はホモ・サピエンスだけなのか?」という問いや、「人類とは何者なのか?」という壮大な謎を解明していく。

南太平洋に暮らすある民族のDNAから、正体不明の古代人類の遺伝子が発見されたという。2022年のノーベル賞受賞で知られるペーボ博士の発見を皮切りに、台湾やチベット、中国での相次ぐ大発見によって、その謎が少しずつ解き明かされてきた。番組では、復元された古代人類の素顔も公開される。タモリはその姿を見て「高校の同級生に似ている」とコメント。“見知らぬ人類”かと思いきや、どこか見覚えのある面影を備えており、この古代人類こそが私たちのルーツを解き明かす重要な存在だという。
また、ホモ・サピエンスが高地から極寒の地まで、過酷な環境を生き抜き、世界中へ進出できた背景には、古代人類から受け継いだ遺伝子の存在があることが明らかになる。この遺伝子は、高地に暮らす人々、そして私たち日本人の体の中にも、今なお働いているという。何度も新天地を目指し、この力を受け継いできた祖先の歩みに、MISIAも「チャレンジ精神を感じた」と語る。
かつてはネアンデルタール人など複数の人類が存在していたが、現在生き残っているのはホモ・サピエンスのみ。ホモ・サピエンスは他の人類を滅ぼした“勝者”だったのか? 人類史最大級ともいえるこの謎に迫った最新研究の答えに、山中も「よかった」安堵(あんど)の表情を見せた。
収録を終えてタモリは、「私が学校で習った『人類の系統樹』が誤りだったということにまず驚きましたね。でも言われてみればたしかに、今までの図はあまりにも単純すぎますからね。ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が交雑していたという説が出てきたのは最近だと思いますが、長い時間をかけて移動を続けたことでいろいろな地でさまざまな種との交雑が行われ、中には絶滅した種も混じっていることにまた驚きました」と新たな知見に強い関心を示した。
さらに、「ホモ・サピエンスが、隙あらば脱出を試みて、落ち着きのない種だったおかげで多様な種が混ざり合ったんですね。行った先で出会った、違う種の人類を打ち負かして自分たちの種を増やしたのではなく、融和から始まり、それによって私たちが過去に生きた多くの人類の遺伝子を持っているということがすごいと思います。最初は、友好からだったんですね。明るく『どうもどうも!』という態度から始まったんじゃないかなと思っています(笑)」とユーモアを交えながら語った。

一方、山中は「なぜ地球上で私たちが唯一の人類なのかということに対しては、私も長年疑問に思っていたので、今回のテーマはとても興味深かったです」と話し、「ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の交雑は知っていましたが、デニソワ人は知らなかったですし、その交雑が今の私たちにつながっているというところまで研究が進んでいることにびっくりしました」と驚きを隠せない様子。
山中は続けて、「今までは、自分たちの中にもネアンデルタール人の遺伝子が何パーセントか入っているんだなという程度の軽い認識でしたが、もっと深い意味があったんですね。進化の過程で、私たち人類=強い勝者という説を自分の中で信じていたんですけど、今回はそれを覆すようなお話で、全然違いましたね。勝者ではなくて、良いリーダーですよね。押さえつけるリーダーではなくて融合していく。すごく考えが変わる回でした」と多くの学びを得たことをうかがわせた。

MISIAは「専門家の篠田先生が『ホモ・サピエンスは何度も何度もアフリカから旅立って、新たな地で絶滅したこともあるけど、それでも時間をかけて再び旅立ったからこそ交雑した』とおっしゃったのがすごく印象的でした。何度もトライして新しいところに行ってみようというチャレンジ精神があったから、それが今の私たちにつながっているのかなと思いますね」と人類の歩みに思いをはせた。
加えて、「今日教えてもらっただけでも20以上の人類がいた中で、たった1種だけの人類が勝ち残ったわけではないということには、愛を感じました。いわゆる『根絶やしに』という考えではなかったんですよね。人間は本来、融和して発展してきたんだということを知って、もう少しお互いを学び合い、学び直したいと思いました」と振り返った。

制作統括の白川裕之氏は、「『人類史の常識が変わりつつある』と聞くと、少し大げさに感じられるかもしれません。しかし取材を通して研究者の皆さんの驚きと興奮に触れ、その言葉も決して誇張ではないと感じました。人類進化の定説は、かつて『多地域進化説』から『アフリカ単一起源説』へと、大きく書き換えられた歴史があります。番組では、その先に見え始めた新たな物語を『人類史3.0』と呼ぶことにしました」と説明。
その上で、「次々と明らかになる事実に、スタジオでは何度も感嘆の声が上がり、人類を見るまなざしも変わっていきました。なぜ私たちは、いま、ここにいるのか。その問いの先に浮かび上がったのは、これまで私たちが思い描いていたものとは、確かに異なる人類の姿でした」と手応えを語った。
感動と好奇心の果てに見えてくる、私たちが思いもしなかった“人類のつながり”の物語。人類史の常識がひっくり返る、驚きと発見の78分だ。
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