松村邦洋「豊臣兄弟!」第22回解説――家臣団総出の「クイズ秀吉くん」と官兵衛の恐るべきしたたかさ2026/06/10 20:00

6月7日にNHK総合ほかで、大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜午後8:00ほか)の第22回「播磨大誤算」が放送され、視聴率10.8%を記録した。YouTubeチャンネル「松村邦洋のタメにならないチャンネル」では、松村邦洋が恒例のものまねを交えながら、播磨攻略における過酷な現実と、物語の大きな転換点となった展開を独自の視点で解説している。
今回は、織田方に従っていたはずの別所長治(下川恭平)の突然の裏切りから幕を開けた。叔父たちの意見に流され、毛利方へと寝返った別所一族。松村は「毛利は小早川、吉川ら『3本の矢』が一丸となって輝元(濱正悟)を支えているが、別所は身内同士で意見が対立している。これでは家が滅びゆく流れになってしまう」と、一族の不協和音を鋭く分析した。
そんな中、抵抗を続ける西播磨の志方城に対し、軍師の竹中半兵衛(菅田将暉)が冷徹な見せしめを提案する。城兵たちが自害したことを利用し、あえて「われらが殺したことにする」として首をさらし、子どもたちを串刺しにするという凄惨(せいさん)な「鬼の作戦」であった。
松村は、自らの命が残り少ないことを悟っている半兵衛の焦りに注目し、「今回の半兵衛は実に非情な男として描かれている。戦わずして寝返らせる官兵衛(倉悠貴)と、力でねじ伏せようとする半兵衛の頭脳対決が非常にスリリングだった」と高く評価した。
一方、この非情な作戦に苦悩した羽柴筑前守秀吉(のちの豊臣秀吉/池松壮亮)は、精神的なストレスから頭を強打し、なんと記憶喪失になってしまう。小一郎(のちの豊臣秀長/仲野太賀)や家臣たちが過去の名ゼリフを再現して秀吉の記憶を呼び戻そうとするコミカルなドタバタ劇が描かれ、松村はこれを「まるで『クイズ秀吉くん』のようだ」と表現して笑いを誘った。
松村はこの騒動の裏で見せた官兵衛の動向に注目する。秀吉の記憶が戻らないと見るや、官兵衛は小一郎に対して「記憶が戻らなくても、小一郎さまが秀吉さまの代わりになればいい」と、非常に合理的かつ冷徹な進言をしたのだ。松村はこの官兵衛の恐るべきしたたかさに触れ、「秀吉がのちに官兵衛の知恵を最も警戒し、領地を広げなかった理由がよく分かる、深い脚本だ」と熱弁を振るった。
また、織田信長(小栗旬)が荒木村重(トータス松本)に謀反の疑いをかけ、刀に刺したまんじゅうを食うよう迫る緊迫の場面も話題に。松村はものまねを披露しつつ、「秀吉はおかゆが怖くなり、村重はまんじゅうが怖くなる。まるで落語のようだった」と絶賛した。さらに、毛利の外交僧・安国寺恵瓊役の立川談春についても「悪い男をやらせると日本一」とその存在感をたたえた。
結局、秀吉は母のなか(坂井真紀)が作った思い出の「おかゆ」を食べたことで無事に記憶を取り戻し、小一郎と再び手を取り合って苦労を分け合おうと誓い合う。松村は、尾張の方言を交えた兄弟の温かい絆に「やっぱり名古屋弁が出るとほっとする」と目尻を下げた。
動画の終盤、松村は半兵衛の体調が急変していく不穏な予告に触れ、播磨攻略の次なる激動への期待を語って解説を締めくくった。
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