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香川照之と「ハゲタカ」原作・真山仁のタッグが実現!「当確師」が今冬放送2020/11/03

香川照之と「ハゲタカ」原作・真山仁のタッグが実現!「当確師」が今冬放送

 テレビ朝日系では今冬に、香川照之主演によるドラマスペシャル「当確師」(日時未定)を放送することが分かった。原作は、金融の世界を舞台に弱肉強食の頭脳戦が描かれた大ベストセラー「ハゲタカ」シリーズで知られる人気作家・真山仁氏の同名小説。真山氏が新たに放った“怪物”=聖達磨を香川がパワー全開で演じる。

 圧倒的な存在感と見る者を引き込む濃厚な演技で、出演作すべてに強烈な印象を刻んできた香川が新たに挑むのは、すご腕選挙コンサルタント・聖達磨(ひじりたつま)。彼は、当選率99%を誇ることから“当確師”の異名を持つ、百戦錬磨の人物。まさに“現代の軍師”というべき存在だ。

 敗色濃厚な選挙戦でも必ず当選させる聖は、“聖”という名とは裏腹に、依頼者に莫大な報酬を要求し、勝利のためならどんな手段もいとわない切れ者。そんな聖が請け負ったのは、日本中から注目を集める政令指定都市・高天(たかあま)市長選だ。その大本命で、3期目を目指す現職市長・鏑木次郎を阻止するというのが、聖に課せられたミッション。鏑木は“日本一有名な市長”としてその知名度は全国区、絶大な支持を市民から取り付けていた。

 聖がその対抗候補として選び出したのは、市内で保育園を経営する女性・黒松幸子。もちろん知名度は雲泥の差。圧倒的に不利な状況で、聖に勝つ公算はあるのか!? 誰もが鏑木の再選を確信する中、聖は情報戦はもちろん、時に“奇襲攻撃”を仕掛け、大胆不敵に選挙戦を進めていく。さまざまな人物の思惑、策略、裏切りが入り乱れ、サスペンスの要素も含んだ物語が二転三転する。知っているつもりでいた選挙戦の裏側で繰り広げられる激しいバトルロワイヤル。人々の度肝を抜くような、勝率0%からの大逆転劇が幕を開ける。

 香川は「選挙の裏側にさまざまな根回しが存在することは分かっていたつもりだったのですが、それを“生業”とされている方がいることに驚きました。また、羽原大介先生の脚本がしっかりと“一本道”で書かれていたので、セリフを覚えてそのまま演じれば、それだけで素晴らしい作品になると確信しました」と本作への印象を語った。

 そして、怪しげな人物像の主人公を演じるにあたって「当確師はスーツを身に着け、政治家という重い立場の人たちの横で仕事をしています。でも、決して政治家には見えないよう、若干のうさんくささというものを出すべきではないかと考えて、しゃべり方から“謙虚さ”を引いています。表舞台で謙虚さを前面に出してしゃべらなければならないのが政治家だとすると、当確師はだいぶ謙虚さを抜いた方がいいんじゃないかと思ったので…。引くというより、“ちょっと雑に言う”感じを心がけています」と役づくりについて明かす。

 さらに、聖と自身との違いや共通点について「ドラマの中で、聖はさまざまな出来事を予見したり、見破ったり…と、かなりスーパーマン的に描かれています。もちろんそこは僕自身と全然、違います。だからこそ、そういった聖の優れたところを視聴者にうまく伝えたいという思いがあります。似ているところは…実は、監督から『飲みものや食事が出てきたらすぐ口をつける人にしてください』と言われました。聖は、出されたものをそのままにして帰るのが非常にもったいないと思っている人物なんです。僕自身も“きちんといただく”ことは礼儀だと思っているので、そういう意味では同じような人間性かもしれません」と分析。

 原作者の真山氏は「選挙とは、血を流さない戦争と言われています。史上希に見る異常な米国大統領選挙が行われたこのタイミングで、『当確師』がドラマ化されるのは、運命なのでしょうか。『当確師』を見れば、選挙を見る目が変わります」と今回のドラマ化へのコメントを寄せている。

 また、聖を取り巻く多彩な登場人物たちに扮(ふん)するキャストは今後発表。豪華共演陣の続報に注目しよう。


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