唐十郎なき「劇団唐組」の歩みを柄本時生がナビゲート「唐組のすごさを感じてほしい」2026/02/18

BS12 トゥエルビでは、2月28日にBS12スペシャル「カリスマ亡きあとの僕たちは ~劇団唐組・テント芝居の日々~」(午後9:00)を放送する。
本番組は、1967年に東京・新宿の花園神社で赤いテントを張って演劇を上演し、演劇界に新しい風を吹き込んだ天才劇作家・唐十郎氏と、唐氏率いる「劇団唐組」にフォーカスを当てたドキュメンタリー。ナレーションは柄本時生が担う。

唐氏は、“アングラ演劇”として一世を風靡(ふうび)し、89年には「劇団唐組」を立ち上げる。劇団には日本全国の若者たちが集い、生活をともにしながら俳優修行と移動式テント公演を続けてきた。しかし、2024年5月、座長の唐氏が惜しくも逝去。残されたのは、カリスマの面影を胸に“唐演劇”を追求するベテラン俳優と、25歳以上離れた若手の役者たち。番組では、25年春から秋の公演までの7か月間、ステージ裏の彼らに迫る。

ナレーション収録の後に柄本は、「今回のナレーション収録は、これまで経験してきた中でも非常に楽しく取り組めたお仕事でした」とひと言。続けて、「唐組の稽古場や劇団員の姿を追った映像を通して改めて感じたのは、彼らが“劇場の時代”を今も生きている存在だということ。学生運動の余熱が残る時代に生まれた唐十郎さんの演劇が、世代を超えてアンチテーゼとして繰り返されながら継承されてきた。その歴史やエネルギーを、映像を通して強く実感しました」と、所感を示した。

また、「稽古場の空気や共同生活の濃密さを見ていると、自分が幼い頃から身近にあった劇団の風景を思い出し、どこか懐かしく感じる部分もありました。劇団というものは“見返りなく何かに向かい続ける人たち”で、その熱量はやはり特別だと思います。『表現を受け継ぐ』とはとても難しいことですが、長年唐組を支える久保井(研)さんの姿からは、続けることの尊さや葛藤の大きさが伝わってきました。そこにこそ演劇の面白さや時代性があり、僕自身、演じることへの“戦い続ける姿勢”の大切さを改めて感じました」と、“劇団唐組”団員の様子を見て感じたことを率直に告白。

最後に、「7か月にわたる唐組の歩みを“声”で伝えながら、こんなにすごい劇団が今も存在していることを、多くの方に知ってほしいと思いました。ぜひ番組をご覧いただき、できれば実際に足を運んで唐組の演劇を“体験”してほしいです。何が起きているのかすぐには分からない、その“得体の知れなさ”こそ、唐組の醍醐味(だいごみ)だと思います」と語り、視聴者へメッセージを寄せた。
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