「新プロジェクトX」カーリングに未来をかけた、40年の挑戦に迫る！ ロコ・ソラーレ誕生秘話も2025/03/01
NHK総合で3月8日放送の「新プロジェクトX ～挑戦者たち～」（午後7：30＝NHK札幌放送局制作）は「カーリング 極寒の町に熱狂を ～じっちゃんが夢をくれた～」。今や多くのカーリング日本代表選手を輩出する北海道・北見市常呂町を舞台に、1980年当時、未知の競技だったカーリングに町の将来をかけた町民たちの、40年に及ぶ挑戦の物語をおくる。
2023年1月、カーリングの世界最高峰「グランドスラム」で、アジア勢初の優勝を果たした日本。今、世界の強豪国となった日本代表選手の多くは、北海道・北見市常呂町の出身だ。名選手が続々生まれる背景には、オホーツク海に面した小さな町の切実な願いがあった。
すべては1980年、1人の酒屋の思いから始まった。小栗祐治（当時51歳）。「町に活気を取り戻したい」と、偶然知った冬の競技・カーリングに注目し、手弁当で道具を準備。地元の子どもたちに「やってみないか」と声をかけ続けた。人口減少の進むこの町で、人々が楽しめるように。ふるさとに誇りを持ち続けられるように。やがて小栗の夢に共感の輪が広がり、農家、漁師、寺の住職、医師、教員など、年代も職種も越えた町民が集い、カーリングの普及と強化に力を込めていく。
番組では、女子カーリング・チーム「ロコ・ソラーレ」の誕生秘話にも迫る。
インタビュー出演する北見市常呂町出身で、一般社団法人 ロコ・ソラーレ代表理事、平昌オリンピック銅メダリストの本橋麻里は「小栗さんや先人の皆さんがまいてくれた種。その後、芽を出し、花を咲かせる過程が、存分に詰まっています。より懐かしく、常呂とカーリングを知っていただける時間です」とコメントを寄せた。
番組MCの有馬嘉男は「面白いです。これまでになく面白い仕上がりになっておりますので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。『自分のふるさとには、何があったかな？』『高校の同級生たちは今何やっているかな？』『地元で頑張っているあいつら何やっているかな？』…そんなことを思い起こさせてくれるような力があるはずです。自分のふるさとを振り返ってみたくなる。地元の人に会ってみたくなる。そんな気持ちになると思います」と太鼓判を押す。
一方、同じくMCの森花子は「番組に出てくる街の皆さんがとっても魅力的です。地元の人にとって有名なおじちゃん、おばちゃんたち…その方たちの言葉の一つ一つにパワーがあって、自分のふるさとにもこういう人たちいるなと、とても温かい気持ちになる番組だと思います。有馬さんは実は試写で泣いていました！（笑）」と暴露する。
キービジュアルを制作したNHK札幌放送局メディアセンターデザイナーの長谷川皓平氏は「写真に写っているのは、昔、常呂町の町民たちによって作られた手作りのカーリングストーンです。ビール樽（たる）に砂と水を詰め取っ手を付けたものやボンベの一部を加工したものなど、その作りはさまざまです。今回番組のキービジュアルを制作するにあたり、物語を象徴するものは何かを考え、町民たちの思いのこもったこれらの手作りストーンたちの姿に行き着きました。ぜひこのビジュアルから、町とカーリングをめぐる40年の物語が描かれる本番組にご期待いただければ幸いです」と視聴者へメッセージを送る。
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