香川照之が3年ぶりにドラマ出演! 異色のサイコ・サスペンスで“6役”に挑む2024/11/29
WOWOWでは、3年ぶりのドラマ出演となる香川照之を主演に迎え、「連続ドラマW 災」(読み:さい)を2025年春に放送・配信することが決定した。
完全オリジナルの本作は、葛藤を抱えながら現代を生きる罪なき6人の登場人物のもとに香川演じる“男”が現れ、ある“災い”が無慈悲に降りかかるさまを描く。“男”は何者なのか、“災い”とは何なのか、いつ誰に“災い”が降りかかるのか…。多くの謎が鑑賞者の心理を揺さぶり、“男”の存在がこれまでにない恐怖をもたらす。
22年に放送された「六本木クラス」(テレビ朝日系)以来3年ぶりとなるドラマ出演で香川が演じるのは、人に“災い”をもたらすある“男”。姿を変え、口調を変え、顔つきを変え、性格や所作まで変えて、まったくの別人となって6人の登場人物たちの前に現れる。本作で、香川は6人の異なる人間に扮(ふん)することになるが、役柄の詳細やストーリー設定などはすべて謎に包まれている。
監督・脚本を務めるのは、監督集団「5月」の関友太郎氏、平瀬謙太朗氏。両監督は、東京藝術大学大学院の佐藤雅彦研究室から生まれた映画制作プロジェクトとして活動を開始。初作品となる短編映画「八芳園」がカンヌ国際映画祭 短編コンペティション部門に正式招待され、その後も、短編映画「どちらを」で再びカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に招かれる。さらに、短編映画「散髪」でもクレルモン・フェラン短編映画祭から正式招待を受けたほか、香川が主演を務めた初の長編映画「宮松と山下」では、サン・セバスティアン国際映画祭New Directors部門に正式招待された。
今回の発表にあたり、関氏は「現場で目の当たりにした6人の香川さんの姿が、撮影を終えた後もずっと脳裏に焼き付いている。香川さんが持つ無数の引き出しの中から現れた別人格の男たちは皆、慈愛に満ちていながら怪しげで、時に鬼気迫る表情を宿していた。今は、その6人の男たちを1カットずつ、大切につないで編集している。奇天烈な物語であるため、どんな形のドラマとして完成するのかまだ判然としない。けれど、香川さん演じるこの主人公が他に類を見ない恐ろしいキャラクターになりそうだ、ということだけは確かな手応えを得ている」と自信をのぞかせる。
平瀬氏も、「意味もなく、前触れもなく、慈悲もなく、悪意すらなくわれわれの人生を壊すものを、人は『災い』と呼びました。それは、何もかもを一変させてしまうほどの大きな力でありながら、いざ相対するまで、一体、どこに潜んでいるのか感じ取ることすらできません。実は、常に私たちのすぐ近くにあるにも関わらずです。この目に見えぬ恐怖を“今までにない形”で表現しようと思い、6人の人生と6つの災いを映像に収めました。期待してお待ちください」と、アピールした。
そんな本作について、香川は「『宮松と山下』という奇妙な本編映画で出会った『5月』というユニットの奇妙な3人組の監督のうち、若手の2人がタッグを組んでこれまた奇妙な話を思い付き、私に6人のさまざまな男を演じさせて一つのおどろおどろしい物語を紡いでいくのだという」と説明する。
続けて、「脚本を一読して思うことは、過去の男である私にはまさにふさわしい仄暗い陰と濃密な湿度がそこにじっとりと練り込まれ、どの役にも『この人間の裏に一体どんな過去が潜んでいるのか…』と思わず想像してしまわずにはいられない行間が随所に潜んでいる。WOWOWで放映されるに実に願ったりかなったりのドラマである」と、期待を高めるコメントを寄せた。
関連リンク
この記事をシェアする
ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season
【2025年冬】TVドラマガイド
2025年の冬(1月・2月・3月)にスタートする連続ドラマを曜日別で特集!
大河ドラマ「べらぼう」、奈緒×松田龍平W主演「東京サラダボウル」、黒木華や佐藤大樹らが出演する「風のふく島」、山田杏奈主演「リラの花咲くけものみち」のほか、深夜ドラマやBS放送の新着ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポート情報などを順次公開!
【2024年秋】TVドラマガイド
2024年の秋(10月・11月・12月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で大特集!
朝ドラ「おむすび」、月9「嘘解きレトリック」、柳楽優弥×坂東龍汰「ライオンの隠れ家」、松本若菜×田中圭×深澤辰哉「わたしの宝物」、菊池風磨主演「私たちが恋する理由」、現代版「若草物語」や「ザ・トラベルナース」など注目作のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなど、最新情報を随時更新☆