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笑いあり!真剣勝負あり! バスケの祭典「Bリーグオールスターゲーム」を徹底リポート2024/01/29

笑いあり!真剣勝負あり! バスケの祭典「Bリーグオールスターゲーム」を徹底リポート

 日本中を熱狂させた「バスケットボールワールドカップ2023」の開催地である沖縄アリーナに、Bリーグのトッププレーヤーと未来を担う若手選手たち、そして、全国のブースター、ファンが大集結。1月12~14日に、バスケの聖地で行なわれた夢の祭典「B.LEAGUE ALL★STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」を徹底リポートする。

笑いあり!真剣勝負あり! バスケの祭典「Bリーグオールスターゲーム」を徹底リポート
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 1日目は、沖縄市陸上競技場のPARKエリアで、ライブや各種イベントが行われたほか、多くのキッチンカーが出店しフードコーナーが軒を連ね、“お祭り感”を体感。ライブには、きいやま商店、D-51、PUFFY、ORANGE RANGEが登場し、番組「熱血バスケ」(NHK BS)コラボレーション企画や、選手たちのトークショーも開催され、会場を大いに盛り上げた。

 フィナーレでは花火とともに、比江島慎選手(宇都宮ブレックス)や富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)、琉球ゴールデンキングスのマスコット・ゴーディー、そのほかにも、シーサーや首里城など沖縄の名所や名物を形どったドローンショーも行なわれ、会場に集まった老若男女のファンが大いに沸いた。

 また、PARKエリア内の「B+ PLAYGROUND」では、バスケ関連のスペシャルイベントも多く行なわれた。通常ゴールの高さの約2倍=6mのゴールへのシュートを狙う「20 FEET SHOOT CHALLENGE」には、岸本隆一選手(琉球ゴールデンキングス)、今村佳太選手(琉球)、辻直人選手(群馬クレインサンダーズ)が登場。辻選手が「沖縄、意外と寒いです! このイベントで熱気を伝えることができたら。僕の思いはあのゴールへ♡」と語り、2回シュートのゲームがスタート。

 1投目、辻選手が「どれだけ届かなかったか分からない…」と失敗すると、今村選手は「先輩がみっともなかった姿を全沖縄県民が見ている」と強気に挑むが、これまた失敗。3番目に登場した岸本選手は「いい踏み台になったと思います(笑)」と言いつつ、リングに当たるが失敗…と、勝負は2投目へ。

 会場には琉球ゴールデンキングスのマスコット・ゴーディーのほか、ジャンボくん(千葉ジェッツ)、ロウル(川崎ブレイブサンダース)、ブレッキー(宇都宮ブレックス)、ルーク(アルバルク東京)の5クラブのマスコットのスペシャルユニット・MASCOT DREAM 5が応援にかけつけるも、3選手とも失敗。琉球のアリーナアナウンサーも務める、会場MCのドン・パーディ氏が「チャンピオンはいません!」と宣言すると、会場は笑いの渦に。

 隣接するコートでは(一社)Arch to Hoop沖縄が運営協力したクリニック「Molten B+ Clinic」などが行なわれ、バスケットボールを通じて子どもたちがシュートを楽しみ、ゴールする非日常を体験してもらうコーナーも。ゴールが決まるたびに、子どもたちからは笑顔があふれていた。

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 そして、2日目。まずはBリーグの未来を担う若手日本人選手で結成された「B.LEAGUE RISING STARS」とアジア特別枠選手で構成された「B.LEAGUE ASIA ALL-STARS」が激突する「B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME」が開催。ムードメーカーで、日本代表でも活躍した川真田紘也選手(滋賀レイクス)が3ポイントシュートやダンクで盛り上げ、ASIA ALL-STARSは、身長226cmのチュアンシン・リュウ選手(アルティーリ千葉)ら、ビッグマンを前面に押し出して対抗する。結果は、115-127でASIA ALL-STARSが勝利を収めた。

 オールスターイベントの目玉企画の一つでもあるコンテストでは、バスケットボールの魅力が詰まった3種目が実施された。ドリブル、パス、シュートのスキルとタイムを争う「G-SHOCK SKILLS CHALLENGE」では、篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)がノーミスで22.9秒の好タイムで盛り上げるも、昨年の覇者・河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)がそれを上回る21.2秒をたたき出し、連覇を達成した。

 3ポイントシュートの得点を競う「3 POINT CONTEST」では、8人の選手が争う中、昨年の王者・齋藤拓実選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)を抑えて、岸本選手が見事に初優勝。沖縄アリーナ名物であり、岸本選手の代名詞でもある“ココナッツスリー(コートに描かれたヤシの木の位置から打つディープな3ポイントシュート)”は残念ながら失敗に終わったが、地元沖縄のファンの期待に応えた。

 2日目を締めくくるのは、バスケの花形プレー“ダンク”の王者を決める「DUNK CONTEST」。優勝した千葉Jのディー・ジェイ・ステフェンズ選手が魅せた2本のダンクはどちらも超絶難度のスペシャルダンクなので、ぜひ検索して動画をチェックしてほしいが、この日のハイライトと言えるのは、吉井裕鷹選手(アルバルク東京)が魅せたパフォーマンス。「マツケンサンバ」の衣装で踊り、そのままの格好で決めた“ヨシケンダンク”はコンテストの歴史に残る名場面として語り継がれるだろう。

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 「B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME」とコンテストの間には、翌日のメインイベント「B.LEAGUE ALL-STAR GAME」の前日記者会見も行われた。会場では、観客も見守る中で女優の坂井真紀をゲストに迎えて、試合に出場する選手が全員集まり、終始和やかなムードで進行。篠山選手が沖縄の言葉であいさつをしたり、沖縄出身の岸本選手、並里成選手(群馬)、山内盛久選手(三遠ネオフェニックス)が仲のいいやりとりを見せたり、そして辻選手がBEGINの「島人ぬ宝」を熱唱するなど、選手たちの個性が爆発した内容で、アリーナにも大きな笑いが巻き起こった。

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 イベント最終日は、いよいよメインイベント「B.LEAGUE ALL-STAR GAME」が開催された。オープニングでは、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の主題歌「第ゼロ感」を10-FEETがサプライズ演奏。会場に詰め掛けた7357人のファンが一つになった。そして、選手入場。Bリーグの“お祭り男”こと篠山選手が、山内選手、藤井祐眞選手(川崎)、辻選手と共に登場し、沖縄民謡の踊り・カチャーシーを披露。篠山選手はけがで欠場となったニック・ファジーカス選手(川崎)のユニフォームを身につけ、今シーズンで引退を表明しているレジェンドに敬意を表した。

 河村選手と岸本選手のジャンプボールで始まったゲームは、開始早々に比江島選手が3ポイントシュートを決め、“マコポーズ”でセレブレーションを見せたり、今季限りで引退する桜井良太選手(レバンガ北海道)にボールを集めて見せ場をつくったり、オールスターゲームならではのシーンが続出。前半は、67-61でB.BLACKがリードしてハーフタイムへ。

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 沖縄アリーナ(ARENA会場)では、B1の23クラブを代表するチアリーダーがSPユニット「ALL-STAR CHEERLEADERS」を結成し、会場を美しくダイナミックに彩った。このイベントでしか楽しめないダンスパフォーマンスが行なわれ、ハーフタイムではYOASOBIの「アイドル」に合わせて、極上のパフォーマンスでアリーナの観客をくぎ付けにした。

笑いあり!真剣勝負あり! バスケの祭典「Bリーグオールスターゲーム」を徹底リポート
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 選手、チアリーダーのパフォーマンスで会場の熱気が高まる中、第3クォーターには辻選手がオールスター史に残る珍場面を演出。3ポイントシュートを狙った辻選手に対して、B.BLACKの選手が代わる代わるブロックショットで跳び続ける。辻選手はシュートフェイクを連発し、最後には手を上げ続けるだけになり…。ここで審判の笛が鳴って、5秒バイオレーションで相手ボールに。選手、審判を含めた“団体芸”に、会場は大きな笑いと拍手に包まれた。

 92-92の同点でスタートした勝負の第4クォーター。両チームともに3ポイントシュートが立て続けに決まりだす。徐々にB.WHITEがリードを奪い、B.BLACKが岸本選手の3ポイントシュートなどで追う展開。あと一歩まで迫るが、最後は河村選手が大ブーイングの中、フリースローを決めきり、123-128でB.WHITEが激闘を制した。

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 オールスターゲームのMVP候補には、ジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)、岸本選手、河村選手、ペリン・ビュフォード選手(島根スサノオマジック)が選出。SNSのファン投票の結果、85%の支持を得たB.BLACKの岸本選手が初のオールスターMVPに輝いた。また、バスケットLIVEで応援ポイントを最も多く獲得した選手に贈られる「B.LEAGUE ALL-STAR GAME バスケットLIVE On Fire賞」は比江島選手が受賞した。

 来年のオールスターゲームは、千葉ジェッツの新しいホームアリーナで開催されることが決まっている。セレモニーの最後には琉球の岸本選手から千葉Jの富樫選手へボールリレーも行われた。富樫選手は沖縄に集まったファンへ感謝を伝えるとともに、「来年は今年以上の雰囲気をつくっていきたい」と、抱負を述べた。

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 琉球ゴールデンキングスに所属する岸本選手、今村選手はもちろん、沖縄出身で、かつて琉球にも所属した並里選手、山内選手のプレーには、会場からひときわ大きな声援が送られていた。沖縄アリーナはバスケの聖地ということ、そして沖縄のバスケ熱の高さをあらためて感じる3日間だった。ありがとう沖縄!

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