松山商業を率いた元監督・澤田勝彦の野球哲学に迫る! 書籍「日本一のボール拾いになれ」が発売決定2024/01/19
愛媛県立松山商業高等学校野球部の元監督・澤田勝彦氏の野球哲学が詰まった書籍「日本一のボール拾いになれ」が、3月6日に発売される。本書では、澤田氏の野球人生を振り返りながら、厳しい指導で“鬼の澤田”と恐れられた彼の指導の神髄に迫る。
1957年生まれの澤田氏は選手時代に、松山商業では読売ジャイアンツなどで活躍した西本聖氏と、駒澤大学では西武ライオンズなどで活躍した石毛宏典氏とチームメートだった。しかし、プロ野球でも活躍した2人とは違い、ずっと補欠としてチームの仲間を鼓舞する現役時代を過ごす。西本氏は「選手として控えを経験したこともあって、忍耐力のある指導者だと思う」と澤田氏について話し、石毛氏も「澤田は高校、大学と裏方の仕事が多くて、気付きのある人間だった。裏方の立場でしっかりとものを見る目、それが彼の強み」と選手時代の澤田氏について語っている。
澤田氏は大学卒業後に母校・松山商業のコーチになり、88年に監督就任。90年に初めて甲子園出場を果たした。それから、92年春のセンバツ、95年夏の甲子園、96年春のセンバツの出場したものの、いずれも初戦負けが続いていた。しかし、96年夏の甲子園で、現在でも名シーンとして高校野球ファンの中で語り草となっている“奇跡のバックホーム”を経て、27年ぶりの全国制覇を達成した。澤田氏はその当時のことを「松商では、伝統を守る大変さを感じていました。コーチ8年、監督18年。26年間は毎日が針のむしろで…でも、プレッシャーがあるから指導者も選手も成長することができた」と振り返る。
最後に指導した愛媛県立北条高等学校の監督を退いて1年が経過し、現在は松山商業の顧問として古豪復活に尽力する日々を送っている澤田氏。1000人を超える教え子に「日本一のボール拾いになれ」と言い続けてきた彼が、自らの指導者人生を回顧し、今何を思うのか? 高校野球の指導者として40年以上のキャリアを持つ澤田氏の野球哲学が詰まった1冊だ。
【著者プロフィール】
元永知宏(もとなが ともひろ)
1968年、愛媛県生まれ。立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。著書に「期待はずれのドラフト1位」「レギュラーになれないきみへ」(岩波ジュニア新書)、「殴られて野球はうまくなる!?」(講談社+α文庫)、「トーキングブルースをつくった男」(河出書房新社)、「荒木大輔のいた1980年の甲子園」「近鉄魂とはなんだったのか?」(集英社)、「補欠の力」(ぴあ)、「プロ野球を選ばなかった怪物たち」「野球と暴力」(イースト・プレス)、「プロ野球で1億円稼いだ男のお金の話」(東京ニュース通信社)、「まだまだ仕事を引退できない人のための50代からのキャリア戦略」(翔泳社)など。愛媛のスポーツマガジン「E-dge」(愛媛新聞社)の創刊編集長。
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