【Bリーグ】SR渋谷×横浜BCの試合をリポート！ 表参道駅から徒歩5分で体験できるエンターテインメント・ショー2023/11/20
ワールドカップでの日本代表の快進撃を受けて、Bリーグの会場もチケットが完売になるなど、各地で盛り上がりを見せている。このたび、11月11・12日に開催された第8節「サンロッカーズ渋谷×横浜ビー・コルセアーズ」のゲームを取材。共に日本代表で大活躍を見せたジョシュ・ホーキンソン選手（SR渋谷）と河村勇輝選手（横浜BC）が対決するとあって、両日ともにチケットは売り切れ、4000人以上（第1戦／4044人、第2戦／4088人）のファンが、会場の東京・青山学院記念館につめかけた。
10月25日以来の対戦となる「SR渋谷×横浜BC」。前回は、SR渋谷がアウェーで横浜BCに圧勝（83-60）。モチベーションを高く持って挑んでくる横浜BCに、SR渋谷はどう対応するのか？ そんな予想の下、始まった第1戦。序盤から横浜BCがゲームを有利に進め、SR渋谷を寄せつけずに勝利。59-80で前回対戦の雪辱を果たした。注目の河村は35得点、4アシスト。これで河村選手は3試合連続の30得点オーバーを記録し、エースの名にふさわしい活躍を見せた。
前日の敗戦を受けて、SR渋谷の巻き返しに注目が集まった第2戦。序盤からハードなディフェンスからリズムをつかみ、第1クオーターからSR渋谷がリードする展開をキープ。河村には25得点を許すも、渋谷は5人が2桁得点をマーク（アンソニー・クレモンズ16得点、ライアン・ケリー16得点、ジョシュ・ホーキンソン12得点、ベンドラメ礼生11得点、ジェフ・ギブス10得点）し、81-69で渋谷が見事な勝利を収めた。
第2戦の試合後、今季からチームを率いているルカ・パヴィチェヴィッチHC（ヘッドコーチ）は、「リーグ開幕からけがなどで選手を欠いて戦ってきた中で、今日の勝利は本当に重要な1勝だった。開幕から応援を続けてくれているファンの前で勝利を届けられたことをうれしく思っています。私たちは集中してソリッドに、またエナジーをもってアグレッシブにプレーすることを目標に掲げています。昨日の試合から特別何かを修正をしたということではなく、自分たちのやるべきことをしっかり遂行できたことが今日の勝利につながりました。オフェンスでも昨日はシュートが入らなかっただけで、いいシチュエーションはつくることができていました」と振り返った。
12得点、6リバウンド、3ブロックと奮闘したホーキンソン選手は、「今日の試合はまずチームのエナジーが素晴らしかった。河村選手には25点取られたものの、重要な場面や必要なところでは彼を抑えることができた。チーム全体として昨日よりしっかり守れたことが、今日の勝ちにつながる大きなキーポイントでしたね」と語り、日本代表ではチームメートだった河村選手との対戦については、「本当に楽しかったよ。河村選手はすごく仲のいい友達で、あらためてマッチアップしてみて、彼がどれだけすごい選手なのかをしっかり確認できました。3ポイントシュートも鋭いドライブもある中で、自分は手足の長さを生かして、なるべく悪いシュートを打たせようと心掛けていました」と笑顔で述べた。
また、昨日の試合でできた額の傷に関して記者から問われると、チームメートから『ハリー・ポッターみたい』といじられたことを明かし、「でも（自分の顔は同作の登場人物の）マルフォイの方に似ているんだけどね（笑）」とジョークを交えつつ、傷はプレーに影響がないことをアピール。第8節が終わって、次のリーグ戦・第9節は12月2日。3週間程度試合が行われないBYE WEEK（バイ・ウイーク）に入る。ワールドカップから休みなくプレーし続けるホーキンソン選手は「今季は代表活動もあったので、本当に長い間、稼働し続けていたと感じています。この休みはまずはしっかりと体を休めること、それと同時にメンタルも休ませることが大事です。しっかり休んで、シーズン残りの試合に貢献できるように」と、先を見据えていた。
一方、横浜BCの河村勇輝選手は、敗退を受け入れながらもすでに次戦に目が向いていた。「これが今の自分たちの現在地。土日に2連勝する力がまだないということが、開幕してこの14試合を通して分かったこと。土曜日にできたことが日曜日にできない、相手がアジャストしてきた時に、それを上回るような戦術、もちろん気持ちも。そういったところをもっと突き詰めないといけないです。ただ、悪いことばかりではなく、ここ数試合は自分たちのバスケットをやれていて、徐々にチームの成長も感じています。バイ・ウイークでチームとしていい練習を重ねながら、次の宇都宮戦に臨みたいと思います」とコメント。
ポジションは異なるが、ディフェンスがスイッチする中で、マッチアップする場面もあったホーキンソン選手について、河村選手は「ワールドカップを一緒に戦ってきた戦友でもあるので、感慨深いものがありました。仲間の時はすごく頼りになりますが、相手になるとすごく厄介な選手で、本当に素晴らしい選手だとあらためて思いました。マッチアップする機会もありましたが、彼のディフェンスは本当にスマート。その中で、ドライブでファウルをもらったり、3ポイントを打ったり、的を絞らせないことを心掛けていました」と心境を明かしてくれた。
バスケットボールの試合は、スピーディーな展開やダンクやブロックなどの迫力あるプレーが何度も見られるところが面白さの一つ。青山学院記念館は観客席とコートの近さもあり、ゲームの迫力を間近に感じられる。試合開始直前の光の演出などもあって、単なるスポーツ観戦を超えたエンターテインメント・ショーを見ているような気分になれる。そんな会場の盛り上げに一役も二役も買っているのが、マスコットのサンディーやチアリーダー・サンロッカーガールズだ。タイムアウトやハーフタイム時に見られるサンロッカーガールズのクールで美しいパフォーマンスは見応え十分。そして、愛らしいルックスと抜群の運動神経で魅せるキレキレのダンス。ちょっといたずら好きなサンディーを見るだけでも、子どもたちは楽しめるかもしれない。
第1戦のハーフタイムショーでは、フリースタイル・バスケットボーラーのBUG!?（バグ）が見事なボールさばきで会場の視線をくぎ付けにし、第2戦のハーフタイムでは渋谷区で活動しているシニアダンスチーム・Shibuya Iris（シブヤ・アイリス）が登場。65歳～86歳とは思えないメンバーの元気な踊りに、会場は大いに沸いた。
試合はもちろん、それ以外の時間も楽しめる工夫が随所に散りばめられている試合会場。キッチンカーなどで味わえるスペシャルグルメやグッズなどを楽しむために、少し早めに行って満喫するのをお薦めしたい。会場の青山学院記念館は、表参道駅から徒歩5分。抜群のアクセスを誇る会場で、エンターテイメント・ショーをぜひ体験してもらいたい。会場に行けない方は、放送や配信で楽しむことができる。
【放送・配信情報】
「B.LEAGUE 2023-24」
【CS放送】
J SPORTS https://www.jsports.co.jp/
【配信】
バスケットLIVE
https://basketball.mb.softbank.jp/
バスケットLIVE for Prime Video
https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront?benefitId=basketlivejp&ref
J SPORTSオンデマンド
https://jod.jsports.co.jp/
Hulu
https://www.hulu.jp/
【関連商品】
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