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柳楽優弥、有村架純、三浦春馬出演「太陽の子」。「あらためて平和について考える時」2020/07/21

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬出演「太陽の子」。「あらためて平和について考える時」

 NHK総合、BS8K、BS4Kで8月15日放送の特集ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」(午後7:30)に出演する、柳楽優弥、有村架純、三浦春馬が、7月8日にNHK広島放送局で実施された完成試写会に登壇した。

 ドラマは、海軍から核分裂のエネルギーを使った新型爆弾の開発を命じられた、京都大学の研究者の苦悩を描く史実をベースにした悲劇の物語。純粋に実験に取り組もうとする研究好きな科学者の卵・石村修を柳楽、その弟で、陸軍の下士官・石村裕之を三浦、紡績工場で働く、兄弟がひそかに思いを寄せる幼なじみ・朝倉世津を有村が演じる。

 戦時下を描いた作品に臨むにあたり「とても重大な事実をベースにしたストーリーということで、撮影が始まる前は正直とても怖かったです」と胸の内を明かした柳楽は、「その中で、演出の黒崎(博)さんが勉強する機会を設けてくださったり、有村さんや春馬くんや、何度か共演させていただいたキャストの方々が多かったので、とても心強く感じました。スタッフ・キャストの皆さんと一緒になって、しっかり学びながら撮影に挑むことができました」と、周囲の助けを借りながら、撮影に向き合ったことを告白。

 「完成した作品を見た時に、今だからこそ見ていただきたい作品だと強く思いました」と語る有村は、「新型コロナウィルスなどの影響で世界中が変わりつつある中、国同士、人間同士の混乱も生じており、あらためて平和について考える時だと思います。構想から制作まで十数年と温められ、今このタイミングで『太陽の子』を見ていただけるのは奇跡だと思いますし、そこに参加することができてとても光栄です」と、自身にとって意義深い作品となった様子。

 三浦は「太平洋戦争を描いた作品は数多く存在しますが、『太陽の子』は当時を力強く生き抜いた科学者の視点を強く描いた作品であり、これまでとはまた違った側面・角度から見返すことができました」と振り返り、「このドラマは戦争、そして平和という大きなテーマが掲げられていると思います。僕たちの仕事は想像力を皆さまに届ける仕事ですし、この作品を通して皆さんが戦争というものを考える大きなきっかけになればと思っています」と思いを伝えた。

 物語の舞台は、太平洋戦争末期。京都帝国大学の物理学研究室で、原子の核分裂について研究している修は、海軍から命じられた核エネルギーを使った新型爆弾開発のための実験を続けていた。そんな中、空襲の被害を防ぐための建物疎開で家を失った幼なじみの世津が、修の家に居候することになる。そこに修の弟・裕之が戦地から一時帰宅し、久しぶりの再会を喜ぶ。爆弾開発の実験がなかなか進まない中、研究室のメンバーは研究を続けていくことに疑問を持ち始める。そして、裕之が再び戦地へ行くことになった矢先、広島に原子爆弾が落とされたという知らせが届く。研究者たちは広島に向かい、そこで焼け野原になった広島の姿を目撃する。


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