“瓦屋の陣八郎”遠藤憲一が「必殺仕事人」を卒業2022/12/13
ABCテレビ・テレビ朝日系で2023年1月8日放送されるスペシャルドラマ「必殺仕事人」（午後9：00）において、2015年から7年間にわたって仕事人・瓦屋の陣八郎を演じてきた遠藤憲一が、シリーズから卒業することが発表された。
1972年の「必殺仕掛人」スタート以来、藤田まこと演じる中村主水をはじめとする、さまざまなキャラクターたちが悪を成敗する痛快さで、長きにわたって愛され続けている「必殺シリーズ」が2022年で50周年。また、藤田からバトンを受け継いだ東山紀之が主演を務め、2007年にスタートした「必殺仕事人」も、老若男女を問わず幅広い世代から支持される長寿シリーズに。座長である東山と共にスタート時から出演している松岡、和久井も、今年で15周年を迎える節目を迎えている。
遠藤は、85年放送の「必殺仕事人Ⅴ」の最終回で、仕事人に成敗される徳川宗孝役としてゲスト出演。その30年後の15年、現在の体制となった「必殺仕事人」から仕事人・瓦屋の陣八郎としてレギュラー出演している。夫婦の仕事人として裏稼業を行なっていた陣八郎だが、妻を亡くして、小五郎たちの仲間に。勝手気ままな日々を送る風来坊で、博打好きの女好きというキャラクターだ。
遠藤は「地に足が着いていない状況だったので、初出演のことはよく覚えていないんですが、30年経って仕事人の一員になれた時はすごくうれしかった！ そして、ついに今回で卒業…。すごく悲しかったです」と語る。しかし、最後の撮影を終えた際には、「『寂しいなぁ』という思いはずいぶん前に乗り越えたので、あまりしんみりせずに終わることができたと思います」と笑顔をのぞかせた。
7年に渡って瓦屋の陣八郎を演じてきた遠藤だが、東山が演じる渡辺小五郎と絡む芝居をするのは今回が初めてだという。「これまで小五郎とはアジトでもちょっとぶつかり合うくらいで、日常生活で関わることがほとんどなかったので、今回が初めてじゃないかな？ 最後にヒガシくんとがっつり組んでお芝居ができてよかったです。ヒガシくん、愛しています（笑）！」と満足げ。実はプライベートでも仲がいいということもあり「ご一緒することになった当初は、真面目な顔でセリフを言うのが照れくさかったんですけど、徐々に慣れていって、今ではそれが普通になりましたね」と意外なエピソードも明かした。
今回は、江戸を襲う原因不明の流行り病「鬼面風邪（きめんかぜ）」の猛威と、患者を救うために奔走しながら特効薬の開発に尽力する町医者たちの姿が描かれる。人から人に感染、咳や発疹に加え、鬼のように真っ赤な顔になるほどの発熱が続き、多くが死に至るという原因不明の恐ろしいこの病には、特効薬もなく感染者が増加する。一方で、この病を悪用して“お助け金詐欺”をくわだてる悪人たちが現れ、江戸の町は混乱を極める。そんな中、陣八郎は幼なじみの酒井東庵と再会を果たすが、人の命を救う町医者の東庵と、人の命を奪う仕事人である自分との落差に思い悩む。そんな陣八郎が葛藤するさまに小五郎が気付く。
「鬼面風邪」の猛威が仕事人にも襲いかかる中で、陣八郎がどのようなラストを迎えるのか？ 経師屋の涼次（松岡昌宏）、リュウ（知念侑李）、花御殿のお菊（和久井映見）を含めた5人の仕事人たちの、壮絶な戦いが展開する。
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