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東京パラリンピックの競技を解説【シッティングバレーボール】幅広い技術を備えた選手たちによるスピード感あふれるプレーに期待2021/08/15

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パラリンピック シッティングバレーボール 写真:Press Association/アフロ

 シッティングバレーボールは、下肢障がいなどがある選手を対象とし、臀部(お尻)を床につけた状態で競技を行うバレーボール。パラリンピックでは、男子が1980年アーネム大会から、女子は2004年アテネ大会から正式競技として行われている。

 1チームは12人で構成され、一度にコートに立つ人数は6人。VS1、VS2の2クラスがあり、障がいの程度が軽いVS2の選手はチーム12人中・2人、コート上の6人中・1人入ることができる。1チーム6人でネットをはさんで対戦する点や、5セットマッチで1セットは25点先取、第5セットのみ15点のラリーポイント制といったルールは、オリンピック競技である6人制室内バレーボールと同じ。ただ座位でプレーする関係上、ネットの高さは男子が1.15m、女子が1.05mで、オリンピック競技用(男子は2.43m、女子2.24m)よりも1m以上低く設定されている。また、コートのサイズも10m×6mと、18m×9mよりも狭い。

 プレー中に臀部が床から離れると反則になる。レシーブの際に短時間であれば離床が許されるが、立ち上がったり、歩いたりすることは禁止。選手は臀部を床につけたまま、腕の力などで滑るようにコート内を移動する。素早い移動は見ものだ。それでも選手個々のプレー範囲には限界がある。守備専門のリベロも導入されているが、コート全域をカバーするのは困難。コート上の6人全員に守備能力が要求される。また、一般的なバレーボールであれば、少しレシーブが乱れてもセッターが素早く移動してトスを上げ、アタッカーが連動してスパイクを打つことが可能だが、シッティングバレーボールではそれが難しい。そのため全員が状況に応じてトスを上げ、スパイクを打てる選手であることが求められる。さらにサーブブロックが認められているため、ブロックされない速さでサーブを打つパワー、あるいはコースを読まれないように打つ技術が重要に。幅広い技術を備えた選手たちによる攻防と、ネットの低さ、コートの狭さから生じるスピード感が、シッティングバレーボールの特徴であり魅力だ。

 出場は男女各8チームが出場。4チームずつ2組に分かれて総当たりの予選リーグを行い、各組2位までが準決勝に進む。前回2016年リオデジャネイロ大会の男子は、イランが連覇を狙っていたボスニア・ヘルツェゴビナを破って優勝。両チームは男子シッティングバレーボール界の2強であり、2000年シドニー大会でイランが優勝、ボスニア・ヘルツェゴビナが2位になって以来、常に決勝で対戦し、2004年アテネ大会、2012年ロンドン大会はボスニア・ヘルツェゴビナが、2008年北京大会、リオ大会はイランが優勝した。今大会も決勝対決が確実視されている。女子はリオ大会で3連覇中だった中国を破って金メダルに輝いたアメリカと、雪辱を期す中国がメダル争いの軸になりそうだ。日本は男女とも2大会ぶりの出場。まずは予選リーグ突破が目標になる。

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