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「仮面教師」浅香航大と杢代和人が語る“復讐劇”の見どころ「水戸と拓実の成長物語でもある」2026/11/04 12:00

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「仮面教師」浅香航大と杢代和人が語る“復讐劇”の見どころ「水戸と拓実の成長物語でもある」

 浅香航大と杢代和人がダブル主演を務める、水曜プラチナイト「仮面教師~妻を亡くしたその日から」(水曜深夜0:24=中京テレビ制作)が、日本テレビ系で放送中。名門私立男子校・萬海学院を舞台に、最愛の妻の死の真相を追う元俳優の教師・水戸祐介(浅香)と、ある事情を抱えて同校に転校してきた高校生・遠山拓実(杢代)が、学園に隠された闇へ迫っていく“劇場型リベンジサスペンス”だ。

 それぞれに難しい役どころを2人はどう演じたのか、また互いにそのキャラクターをどう感じたのか? 互いにリスペクトし合う2人の関係性に迫ったほか、ハードな撮影現場での穏やかな裏側、個性あふれる登場人物の中から“推し”のキャラクターなども語ってもらった。

「ただの復讐劇ではなく、水戸も拓実も成長していく物語」

――本作は完全オリジナル脚本です。先の読めない展開で話題を集めていますが、当初お二人はどのような部分に面白さを感じましたか?

浅香 「“劇場型リベンジサスペンス”と銘打っていますが、突飛な設定で……台本を読んでいる段階では“一体どう見せていくのだろう?”と。皆さんがどう演じ、一つの作品になっていくのか、最初はなかなか想像ができなかったです。ただ水戸の二面性の表現もそうですが、いろいろな化学反応が起きるのだろうなとワクワクして。監督の河原(瑶)さんとは他の作品でご一緒したばかりですが、作品の展開や仕上がりの予想がつかず、そこにも面白さを感じました」

杢代 「水戸先生は元俳優ということを生かし、お芝居を使いながら学園で復讐(ふくしゅう)を進めていきますが、視聴者目線としても、水戸先生の本心なのか芝居なのかが分からない瞬間があるんです。気付くとだまされていて、復讐が進んでいる。そこに面白さを感じました。僕が演じる拓実は、そんな水戸先生に協力する中で、徐々に人として成長していきます。2人で事件の真相を探っていきますが、水戸先生によって物語が動く場面が多く、そのキャラクターにひかれた部分が多かったです」

――水戸は亡き妻のために復讐を企てる元俳優の教師、拓実は転校生であり過去にいじめを受けた傷を抱えています。それぞれにどう演じていこうと考えていましたか?

浅香 「水戸は本当の自分の顔、評判のいい先生としての顔、復讐者としての顔……と、いくつもの表情を持っていて。基本的には“演じている”中で拓実や生徒たちと関わり、人とのつながりや絆を感じて、少しずつ変わっていきます。なので最初の頃はどんなキャラクターなのかつかみにくいかもしれませんが、時に彼の本心や人間味を織り交ぜています」

杢代 「拓実は以前通っていた高校で、自身の正義感を理由にいじめられた経験があって。それ故に人に対して期待をせず、あまり関わろうとしない。ただ話すことは不得意ではなく、いじめられたトラウマから、人に自分のことを知られたくないんです。そういう人に対する恐怖心などを視線でも表現できたらいいなと考えていました。特に第1~3話あたりは人と話す時にあまり目線を合わせず、水戸先生のことも信頼していないのが伝わればいいなと。大事なシーンでのみ視線を合わせるなど、特に視線の動きは意識しました」

浅香 「拓実とはそれこそあまり心を開いていない状態で出会いますが、彼も過去のトラウマや家族との確執など、いろいろなことを乗り越えていく。決して言葉をたくさん交わしたわけではないけれど、その視線やちょっとした表情の変化から、どんどんつながりが強くなっていくことを感じられました」

杢代 「拓実は水戸先生が復讐する時に立ち会うことが多いんです。なので、一番熱量の高い姿を目の当たりにしていて。その中で水戸先生が“先生”としては言ったらいけないような言葉も言うのですが、それによって悪いことをしている人たちが変わっていく。そういう時にこそ、水戸先生の本心が垣間見えて……先生自身も時に葛藤しつつ、段階を踏んでいるのだなと」

浅香 「生徒にどこまで協力させるか、という葛藤もあるんです。自分だけでやり遂げるべきで、周りを巻き込んではいけないという思いもある。なにより妻を亡くした水戸にとっては復讐が心の支えになっていて、いざ果たしてしまったらどうなるのだろうと。そこからも目を背けているんです。そういう葛藤を常に抱えていて、ただの復讐劇ではなく、水戸も拓実も成長していく物語だと思います」

「仮面教師」浅香航大と杢代和人が語る“復讐劇”の見どころ「水戸と拓実の成長物語でもある」

共に務めたダブル主演、撮影を経て互いの印象は?

――お二人は同じ作品への出演経験はありますが、向き合ってお芝居をするのは本作が初めてかと思います。撮影を経て、お互いの印象はいかがでしょうか。

浅香 (数十秒考え込む)

杢代 「めちゃくちゃ考えるじゃないですか。僕、悪いことしちゃいました?」

浅香 「あっ、あれでしたね。好きな飲み物が一緒でした」

杢代 「お互いにルイボスティーが好きで……って、そういう話じゃないです!(笑)。最初の頃はもちろん緊張感があったのですが、後半になるにつれて、徐々にかみ合ってきた実感があります。お芝居の話はあまりできなかったのですが、浅香さんのセリフの言い回しが、カットを重ねるごとに少しずつ変化していくことに気付けたり。俳優として学ばせていただく機会が多かったです」

浅香 「ありがとう。でも、杢代くんは本当にしっかりしていて。最初にごあいさつした時にも、『生徒は僕が引っ張るので、任せてください』と力強い言葉をくれたんです。実際に生徒みんなを引っ張ってくれて、現場にいると安心感がありましたし、一緒に作り上げていけた感覚がありました。心強いバディです」

――すてきな関係性ですね。時を経て、印象が変わった部分、新たに発見した一面などはありましたか?

浅香 「合間にもたくさんお話しさせてもらって、いろいろ意見を交換できたのも楽しかったですし、日を追うごとにお芝居のシンクロ率が高まっていって。心の底から笑い合える関係になったと思います」

杢代 「うれしいです。ただ、最初にごあいさつさせていただいたのがポスタービジュアルの撮影日だったのですが、浅香さんの趣味が虫捕りで、最近はカブトムシを捕っていると聞いて、当初は“分かり合えないかも”と……」

浅香 「いやいや、なんでだよ(笑)」

杢代 「僕は虫が苦手なのと、暑い中で捕りに行くのがすごいなと思ったんです。でも、そのお話のおかげでユーモアがある方なのだなと、気さくにお話ができるようになりました。ほかにも山登りのことなど、お芝居以外にも僕が知らないことをたくさん知っていて。年は離れているけれど、僕の目線に合わせながら、同じテンション感で話してくださるんです。すごくありがたいですし、そういう部分も含めて尊敬しています」

浅香 「カメラが好きなのは一緒じゃん」

杢代 「はい。山登りにも興味がありますし、分かり合える部分も多いんです。ただ、虫捕りに誘われたらどうしようと……(笑)」

――浅香さんから見た杢代さんの第一印象はいかがでしたか?

浅香 「先ほども話したのですが、最初からしっかりしている印象でした」

杢代 「それ、全然面白くないじゃないですか、僕。しっかりしているって、面白くない人みたいで嫌です!」

浅香 「あはは。この感じが面白くて、トークに関しては正直甘えているところがあります。でも彼、すごく忙しかったんですよ。撮影中も『この後、ライブに行ってきます』と言っていて」

杢代 「そうなんです。撮影期間中に『EBiDAN THE LIVE 2026』があって……」

浅香 「寝る間もなかったと思うのですが、疲れた顔は一切見せず、一生懸命現場に立っていて。その姿が本当に素晴らしくて、僕も尊敬しています」

「仮面教師」浅香航大と杢代和人が語る“復讐劇”の見どころ「水戸と拓実の成長物語でもある」

“和気あいあいとしていた”撮影現場の雰囲気を告白

――制作発表時は和気あいあいとした雰囲気でしたが、撮影現場はどんな空気感だったのでしょうか。

杢代 「本当に殺伐としていて……」

浅香 「そんなことない(笑)」

杢代 「はい(笑)。シリアスなシーンが多かったので、浅香さんの笑っている顔を忘れちゃいそうでした。笑っているシーンもあるのですが、水戸先生の笑顔は怖さもあるので」

浅香 「笑うシーンがないんです。特に、僕らのシーンではほぼないよね。先生方が皆さん個性的なキャラクターだったので、皆さんに合間に笑わせていただいたり、お話しすることはありましたが」

杢代 「それで言うと、僕も演劇部のメンバーとは結構話しました」

浅香 「そうだよね。実はあまりおしゃべりする間もないぐらい、ハードな撮影でした」

杢代 「そんな中、浅香さんは毎日お昼にゆで卵を食べるんです。しかも、お気に入りのとてもおいしいお塩で」

浅香 「塩にはこだわっています。各地から取り寄せていて。杢代くんは、逆に中空きがあると外にご飯を食べに行っていたよね」

杢代 「僕は外に出ることが切り替えにもなっていて。なので、撮影期間中はラーメン、パスタ、ラーメン、カフェ、ラーメン……」

浅香 「何をしに来ているの?(笑)」

杢代 「めちゃくちゃ働いていたじゃないですか! 毎テイク、毎テイク、一生懸命やりました」

浅香 「あはは。でも、うらやましいよ。僕はもうお昼からあまり炭水化物を食べられないので。若さかな」

杢代 「増量中なんです。なので、食事とか筋トレとか、体作りの話もしましたよね」

――先生役の浅香さんから見て、杢代さんをはじめとする生徒役の皆さんの雰囲気はいかがでしたか?

浅香 「若手がバチバチとやり合って……と言いたいところですが、本当に和気あいあいとしていて。共演経験のある方々も多くて、お互いに刺激を受け合いながらやっている印象でした。僕も負けていられないなと改めて背筋が伸びましたし、一緒にお芝居ができて楽しかったです」

――実際に、現場でも浅香さんは先生のような立ち位置だったのですね。

浅香 「劇中でもそうですが、基本的にはみんながお話ししている姿を見守っていました。生徒たちの間で絆が生まれていくのを見られてうれしかったですし、僕ら教師も教師で楽しんでいて。観月ありささん(萬海真美子役)、ひょうろくさん(萬海茂一役)、袴田吉彦さん(十川剛役)が一緒にいらっしゃることが多かったのですが、お三方がそろうと絵がすごくて……。皆さんすてきな方なのもあって、笑いが止まらなかったです」

「仮面教師」浅香航大と杢代和人が語る“復讐劇”の見どころ「水戸と拓実の成長物語でもある」

杢代和人、同世代が集結した生徒キャストでは“ツッコミ担当”

――杢代さんは同世代の方、共演経験がある方も多いですが、生徒の皆さんとどのように過ごしていたのでしょうか。

杢代 「仲がいい人、久しぶりに会う人もいたので、成長したところを見せられたらいいなと。みんな仲良くやっていましたが、心のどこかで“戦わなくては”という気持ちもあったと思います。それぞれが責任を持ってお芝居をしていましたし、相乗効果でどんどん良くなっていって。すごくいい温度感で、仲がいいだけではなく、ライバルとしてもきちんと向き合うことができました」

――今回のメンバーの中だと、杢代さんはどのような立ち位置に?

杢代 「静かに見守っていました。ボケの人が多かったので、ツッコむことが多くて。拓実が人が苦手で、どちらかというと“陰”の要素が多い役なのもあって、そこから離れ過ぎないようにしていたのもあります。フラットに淡々とツッコんでいた感じです」

――生徒役の方だと、特にどの方とお話しする機会が多かったでしょうか。

杢代 「簡秀吉(四村健役)くんです。『仮面ライダーギーツ』で1年半ぐらいずっと一緒にお芝居していたので、思い出話も含めて、簡くんとはよく話しました。今でも『共演してほしい』という声をよくいただきますし、このタイミングでまた共演できたこともご縁を感じます」

「仮面教師」浅香航大と杢代和人が語る“復讐劇”の見どころ「水戸と拓実の成長物語でもある」

カブトムシ、洋服……2人の最近のニュースを告白

――教師・生徒いずれも、個性あふれるキャラクターが続々登場するのも本作の見どころです。ご自身のキャラクター以外で“推し”を選ぶなら?

浅香 「ひょうろくさん演じる茂一です。もう、ずるいですよ。あの空気感は出そうと思っても出せないので。扱うテーマは重いのですが、茂一と真美子に関してはコミカルなシーンもあるので、ぜひクスっと笑っていただけたら。しかも茂一にも裏があって、奥深いキャラクターだなと感じます」

杢代 「荒木飛羽くん演じる萬海栄一でしょうか。真美子の孫かつ生徒会長ですが、彼も実は葛藤やコンプレックスを抱えていて……。最終回で栄一が気持ちをぶつけるシーンがあるのですが、その姿にすごく心打たれました」

――最後に、タイトルの「仮面」に反して、お二人の最近の「素」のニュースを教えてください。

浅香 「僕は、捕まえたカブトムシが残念なことに亡くなってしまったのですが、生前に産んだ卵がふ化しまして。なので、いま芋虫を10何匹と懸命に育てています。無事に成虫になったら……近所の子どもたちに配ろうかな(笑)」

杢代 「僕は洋服が好きなのですが、春頃に買った秋服が最近届き始めました。幸せなのと同時に、『こんなの買ったっけ?』と驚くものもあって……(笑)。この秋は色を使いたいなと思っていて、黒はあまり選ばないようにしています。昨日も厚手のレザージャケットが届いたのですが、黒ではなく、赤みがかっていて、ビンテージ加工が施されているデザインのものを選びました」

「仮面教師」浅香航大と杢代和人が語る“復讐劇”の見どころ「水戸と拓実の成長物語でもある」

【プロフィール】
浅香航大(あさか こうだい)

1992年8月24日生まれ。神奈川県出身。近年の出演作は、ドラマ「身代金は誘拐です」(日本テレビ系)、「産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ」(テレ東系/ともに2026年)など。現在、ドラマ「俺たちの箱根駅伝」(日本テレビ系)にも出演中。12月20日スタートのドラマ「告解」(WOWOW)にも出演。

杢代和人(もくだい かずと)
2004年5月20日生まれ。東京都出身。原因は自分にある。のメンバーとしても活躍。近年の出演作は、日曜劇場「GIFT」(TBS系)、ドラマ「介護スナックベルサイユ」(フジテレビ系=東海テレビ制作)(25年)、「君は夏のなか」(テレ東系/26年)など。現在、ドラマ「俺たちの箱根駅伝」(日本テレビ系)にも出演中。

【番組情報】
水曜プラチナイト「仮面教師~妻を亡くしたその日から」

日本テレビ系
水曜 深夜0:24~0:54

取材・文/片岡聡恵 撮影/尾崎篤志

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