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矢吹奈子×飯島寛騎「私がひとりで生きてくなんて」インタビュー前編「正反対だからこそ面白い」2026/10/28 17:00

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矢吹奈子×飯島寛騎「私がひとりで生きてくなんて」インタビュー前編「正反対だからこそ面白い」

 10月29日よりCBCテレビほかで放送がスタートするドラマ「私がひとりで生きてくなんて」(木曜深夜0:58)で、ダブル主演を務める矢吹奈子と飯島寛騎。

 本作は、ハルノ晴氏による同名漫画『私がひとりで生きてくなんて』(講談社「シリウス」刊)を実写化。

 夫から突然離婚を告げられた専業主婦・高田愛菜(矢吹)が、税理士・岸本諒(飯島)との出会いをきっかけに、自分の人生を見つめ直し、一歩ずつ前へ進んでいく姿を描く。やがて愛菜は、それまでとは全く違う世界にも足を踏み入れていく。

 明るく感情豊かな愛菜を矢吹、現実的で論理派の税理士・岸本を飯島が演じる。性格も考え方も正反対な2人だが、関わるうちに少しずつ互いの見え方や距離感が変化していくのも見どころの一つだ。

 今回が初共演となる矢吹と飯島に、前後編でインタビュー。前編では、原作や役作りの話や、お互いの第一印象、愛菜と岸本の関係性について、じっくり聞いた。さらに、撮影を終えてそろって“ロス”になるほど楽しかった現場の思い出にも触れてもらった。

原作から見つけた、愛菜の表情と岸本の“目”

矢吹奈子×飯島寛騎「私がひとりで生きてくなんて」インタビュー前編「正反対だからこそ面白い」

――まずは、出演が決まった時のお気持ちから教えてください。

矢吹 「うれしいと同時に、『この役、できるかな』という不安もすごくありました。愛菜は結婚しているところから始まって、離婚を告げられてどん底に落ち、そこから新たな世界に飛び込んでいく。全話の中で、これだけ大きく変化する人物を自分に表現できるかなという不安はありました。でも、それ以上に『挑戦してみたい』とすぐに思いました」

飯島 「僕も素直にうれしかったです。お話をいただいて原作を読ませていただいたのですが、世界観に没頭して、一瞬で読み終えたような感覚がありました。岸本は今まで挑戦したことのない、少しお堅めな税理士のキャラクターなので、どう演じていくかはかなり考えました。クランクイン前も撮影に入ってからも、愛菜との距離の詰め方などを相談しながら、自分が感じたことを真っすぐ向き合っていました」

――原作や台本から、役作りのヒントになった部分はありましたか。

矢吹 「原作では、愛菜の繊細な気持ちが表情に細かく表れているのが印象的でした。そうした部分を映像でも出せたらいいなと思いましたし、漫画では成立する表現を実写で不自然に見せないための言い方や言い回しも意識しました」

飯島 「岸本は普段のたたずまいや言葉遣いもそうですし、原作を読んで特に印象的だったのが“目の座り方”でした。序盤は笑顔もかなり少ないので、頬をどの段階から緩めていくかも細かく調整して。『ここで出したらやりすぎかな』と考えながら、少しずつ変化をつけていきました」

初共演で知った、お互いの意外な一面

――今回が初共演ですが、お互いの第一印象と、撮影を経て変わった印象を教えてください。

飯島 「最初は本読みでしたよね」

矢吹 「第一印象は『真面目な方だな』でした。撮影が進んでいくにつれて……ギャップがあったというか。現場ではいつもニコニコされていて、包容力のある、穏やかな方だなと思いました」

飯島 「僕は最初、ものすごく言葉遣いが丁寧で、大人な方だなと思いました。年齢は僕の方が少し上ですが、本読みの時からしっかりされている印象で。撮影が進むにつれて、持ち前の明るさや、誰からも応援されるような人柄も感じました」

矢吹 「飯島さんも、話しかけやすすぎるオーラが出ていますよ」

――そんなお二人ですが、それぞれ演じる役とご自身にリンクする部分はありますか。

矢吹 「どこかあるかな……」

飯島 「矢吹さん自身がすごく表情豊かな方なので、僕は岸本目線で愛菜をずっと見ていましたけど、矢吹さん自身と愛菜はリンクする部分があるなと勝手ながら思っていました。ちょっとわちゃわちゃした感じだったり(笑)」

矢吹 「愛菜を演じる時は、どこまでコメディーチックに、漫画っぽい要素を入れるか迷ったんです。でも、『自然に出てくるものはやっちゃおう』と思って。少し漫画っぽい動きも、自分から出てきたものならありかなと、自分らしさも出しながら演じていました。アドリブも多かったですよね」

飯島 「うん。結構入っていたと思う」

矢吹 「あまり細かく決まっていないところは、そのまま自然にアドリブを続けていました」

飯島 「僕は岸本とは多分、ほぼ真逆です」

矢吹 「確かに。ずっと笑っていますもん!」

飯島 「岸本は最初、すごく不器用で真面目なキャラクターなので、現場でも、僕自身があまりしゃべりすぎない方がいいのかなとは考えていました。愛菜から見た時に、飯島としての余計な要素が入りすぎると邪魔になる気がして。ただ、物語が進むにつれて2人の距離も変わっていくので、その関係性に合わせて、現場での距離感も少し意識していました。あえて距離を取っていた時期も実はあったんです」

矢吹 「そうだったんですね。全然気付かなかった(笑)。愛菜は最初、岸本先生に対して圧倒的に立場が下という感覚なのですが、物語が進むにつれて少しずつ同等になっていって。後半になると先生のことを『かわいいな』と思う瞬間も増えていきました。そういうかわいらしい一面は、たくさん見させてもらいました」

“論理派”と“感情派”だからこそ起きる化学反応

矢吹奈子×飯島寛騎「私がひとりで生きてくなんて」インタビュー前編「正反対だからこそ面白い」

――愛菜と岸本は、互いに影響を与えながら変わっていきます。相手との関わりによって、それぞれどんな変化が生まれていくと感じましたか。

飯島 「2人は全く正反対のキャラクターなんです。岸本は幼い頃から親の教育を受けて、『こうすれば学校のテストで必ず100点を取れる』というような、一定の合格ラインを絶対に超えるための自分なりのルーティンを作って生きてきた。でも、そこに“感情モンスター”みたいな愛菜がやって来る(笑)。そこでいい意味の化学反応が起きて、岸本自身が一度破壊されて、また構築されていく。僕は愛菜との関係の中に、そんな変化を感じました」

矢吹 「確かに、論理派と感情派みたいなところがありますよね。愛菜も最初は先生からかなり影響を受けています。離婚してすぐの頃に、私が好きなセリフで『自分にいい呪いをかける』という言葉があるんです。ネガティブに考えていると本当にそっちへ行ってしまうから、自分にいい呪いをかけることで明るくなれる、みたいな。その言葉は愛菜だけでなく、自分自身にも使えるなと感じました」

――後半になると、愛菜から見た岸本が“かわいく”見える瞬間も増えていくとのことですが、具体的にはどんな部分にかわいさを?

矢吹 「嫉妬しているところですね。その気持ちの表し方はちょっとどうかと思いましたけど(笑)。やきもちを焼いたり、素直になれなかったりするところはかわいらしいなと思います。LINEを何回も書いては消して、最終的に『おやすみなさい』だけ送ってくるようなところも愛らしいです」

――序盤の2人のやりとりで、「いいシーンになったな」と特に記憶に残っているところはありますか。

飯島 「助言というほどではないのですが、愛菜が仕事を始めなければいけないタイミングで、岸本が『うまくいっていないけど、こうなんじゃないですか』と伝える場面があるんです。決して多くを語るタイプではないのですが、ああいう不器用な優しさには男のロマンを感じますし、僕は結構好きでした。愛菜が一つずつ壁を乗り越えていく姿は、僕個人としても応援したくなりますし、見てくださる方も勇気づけられるんじゃないかなと思います」

矢吹 「序盤は旦那さんとのシーンから始まって、どん底に落ちて、感情がぐちゃぐちゃというか……本当に打たれまくりの愛菜なんです。なので、みんなで愛菜を応援しながら見てもらいたいです」

飯島 「岸本も超マジレスするから、シンプルにかわいそうだよね(笑)」

矢吹 「事実を言われているだけではあるのですが……」

飯島 「もうちょっと優しい言葉を、って(笑)」

矢吹 「オブラートに包んでよって(笑)。でも、あれくらい強く言われるからこそ、逆に『頑張ろう』という気持ちにもなれるのかなと。第1話の最後もそう感じました。岸本先生は、かなり冷たい言葉遣いをしますが、その冷たさの中に勇気づけられる部分がある。それは多分、飯島さんのお芝居のおかげです」

飯島 「もちろん、伝えるべきことはきちんと伝えますが、ただ見放すわけではなくて。岸本には、人としてアドバイスをするようなセリフが結構あるので、2人の関係性にかかわらず、きちんと相手に伝えることは意識していました」

矢吹 「私が特に印象的だったのは“ため息”でした。最初は『なんでそんな態度とるの?』と思うようなため息だったのに、ある場面では温かく感じたんです。『愛菜のことを考えてくれているんだな』というため息に聞こえて。ため息をそんなふうに受け取ることもあるんだ、と不思議でした。台本を読んでいるだけでは分からなかった部分なので、すごく印象に残っています」

かき氷と温かいご飯、“ロス”になるほど楽しかった現場

――撮影現場で、特に思い出に残っていることはありますか。

矢吹 「江ノ島で撮影した時に、スタッフさんがかき氷を差し入れしてくれたんです。お祭りで見るような機械と大きな氷が用意されていて、撮影前からみんなで食べていました」

飯島 「段取りをして、割り打ちが終わったら“かき氷時間”が始まって(笑)。全然撮影が進まない」

矢吹 「めっちゃ楽しかった!」

飯島 「本当に青春でした!」

矢吹 「そのおかげで、その日も頑張れました」

――矢吹さんからの差し入れもあったそうですね。

飯島 「お昼ご飯を差し入れしてくださって、現場が盛り上がりました。温かいご飯やおみそ汁があって、ちょっと泣きそうになりました。おいしすぎて(笑)」

矢吹 「畳の部屋で、ちゃぶ台を囲んでみんなで食べたんです。それもすごく良くて、幸せな時間でした。撮影もラスト2日くらいの時だったので、『もうすぐ終わっちゃうんだな』とちょっと切なくなりながら食べました」

――撮影の合間も、よくお話を?

矢吹 「そもそも合間があまりなかったんですけど(笑)、ずっとしゃべっていました。終わるのが寂しくて、寂しくて」

飯島 「普通なら、クランクアップしてから『ちょっとロスだな』くらいだと思うのですが、今回は1週間くらい前から『あと1週間で終わっちゃう』『あと3日、2日、もうやばい』ってカウントダウンしていました。朝は早かったのですが、現場に行くのが楽しみでした」

矢吹 「私はクランクアップして家に帰ってから、喪失感がすごすぎて。『どうしよう、もう台本読まなくていいの?』みたいな(笑)。それがずっと続いていて、今もロスです」

飯島 「僕は次の日がオフだったのですが、マジですることがなさすぎて、1時間くらい空を見ていました。『本当にやることないな』って(笑)」

矢吹奈子×飯島寛騎「私がひとりで生きてくなんて」インタビュー前編「正反対だからこそ面白い」

 役柄同様、タイプは違いながらも、撮影を通してすっかり距離を縮めた2人。後編では、5項目の自己採点チャートで見えてきた意外な性格の違いや、人生を変えた出会い、履歴書には書けない“得意なこと”など、矢吹と飯島自身をさらに深掘りする。

【プロフィール】
矢吹奈子(やぶき なこ)
2001年6月18日生まれ。東京都出身。2013年にHKT48の3期生として活動を開始し、18年から21年までは日韓合同グループ・IZ*ONEのメンバーとして活躍。主な出演作は、ドラマイズム「君がトクベツ」(MBS・TBS/25年)、「御上先生」(TBS系/25年)、「サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜」(テレ東系/26年)、など。27年2月6日に東京公演が開幕する舞台「組曲虐殺」への出演も控える。

飯島寛騎(いいじま ひろき)
1996年8月16日生まれ。北海道出身。「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、2016年に「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系)で主演を務める。近年の主な出演作は、ドラマ「御社の乱れ正します!1、2」(BS-TBS/24、25年)、「ディープリベンジ-顔を捨てた家政婦-」(ytv/26年)、映画「アオショー!」(25年)など。

【番組情報】
ドラマトリップ「私がひとりで生きてくなんて」

CBCテレビほか
10月29日スタート
木曜 深夜0:58~1:28

MBS
10月29日スタート
木曜 深夜1:59~2:29

HBC北海道放送
10月29日スタート
木曜 深夜1:26~1:56

TOKYO MX
10月30日スタート
金曜 深夜2:00~2:30

RKB毎日放送
11月3日スタート
火曜 深夜2:00~2:30

BS-TBS
11月5日スタート
木曜 午後11:30~深夜0:00
※TVer・FODで見逃し配信あり。

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【締め切り】2026年11月25日(水)正午

取材・文/斉藤和美

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