渡邉美穂&東京ホテイソン・たけるが“謎解き”で世界の真相に迫る! Eテレ「真相の館」2026/07/03 12:00

NHK Eテレでは、昨年7月に特集番組として放送した「真相の館」(土曜午後8:30)が、7月4日から9月までの3か月間、定時番組として放送される。
この番組は、ニュースの背景にある真相を、“謎解き”形式で分かりやすく解説する。ターゲットは、将来を考える高校生や大学生、そして、先行きが見通せない今を生きる大人たち。世界の真相を読み解く基礎知識を身に付けることで、時事問題と日常生活の接点が見えてくる。
出演する渡邉美穂と東京ホテイソン・たけるは、視聴者と同じ目線で謎解きに挑みながら、ニュースの背景に隠された真相を探っていく。
特に注目したいのは、世の真相を読み解くカギが、“謎解き”から得られること。ほかのニュース解説番組と一線を画す同番組ならではの仕掛けだ。番組内で登場する謎解きを作成するのは、謎解きブームの陰の立役者と評される、クイズ放送作家の矢野了平氏。「謎解きは単なるクイズではなく“体験”なんです」と語る矢野氏。「真相の館」では、扱う問題の構造や関係性を体感的に理解できるよう、制作スタッフと検討を重ねながら、毎回、問題を作成しているという。番組制作と並行して、謎解きの細部にもこだわりと手間を惜しまない姿勢に、番組への期待が一層高まる。
初回放送を前に、先日行われた会見の模様をお届け。渡邉とたける、石川昌孝チーフプロデューサー(以下、石川CP)が、番組への思いや収録エピソードを語った。
――番組への意気込みをお願いします。
渡邉 「実は、どんなテーマを扱うのか、事前に教えてもらえないんです。毎回、台本もなく収録に臨んでいるので、私の中では一番怖い仕事……。それでも、本当にやる価値がある仕事だなと。というのも、若者として世界情勢に向き合っていく必要があると思っているんです。表面的には知っているけど、実際に何が起きているのか真相は分からない、と感じることが多くて。同じように考える人が多いんじゃないかと、ずっと思っていました」

渡邉 「この番組では、映像も交えて、謎解きもしながら楽しく学ぶことができます。私自身、ニュースを見ていても全然頭に入ってこなかった言葉が、すごく理解できるようになりました。幅広い年齢層の方に見ていただいて、興味を持つきっかけにしてもらえたらうれしいです」
たける 「ちょっと待ってくれ。全部言われた。もう俺が言うことないよ(笑)」
渡邉 「それも踏まえた上で、お願いします(笑)」

たける 「そうですね、ほんと、謎解きがすごく楽しいです(笑)。普通の謎解きだったら、答えが出て終わりだけど、この番組では、そこからもう一段掘り下げて学ぶことができます。僕らの世代は、SNSでいろんな情報を得ているけど、フェイク情報もある中で、自分で取捨選択をしなきゃダメな世代だと思うんですよ。だからこそ、この番組で知ってもらうというよりは、この番組を手がかりにして、深掘りしていただけたらなと思いますね」
渡邉 「大人の目線。かっこいいですね(笑)」
――お二人に台本やテーマを事前に伝えないのは、何か意図があるんでしょうか。
石川CP 「知ることには、発見とか気付きがすごく大事だと思うんですね。難しいテーマをやるとなったら、やっぱり少し調べたりしますよね。もちろんそれもいいとは思うんですけど、何も知らない状態で初めてその情報に触れた時の、新鮮な感覚や気付きみたいなことが番組に表れるし、視聴者も同じ気持ちになると思うんです。そういった意味で、テーマを教えないことは最初から決めていました。撮影時のエピソードなんですが、パートごとの撮影が終わった瞬間に、2人がものすごいため息をつくんですよ」

たける 「かなり2人が黙っている時間が長いです(笑)。自分はどんな意見を話そうか……と考えて」
渡邉 「そうですよね、VTRが明けたら……」
渡邉・たける 「うーん……どう? みたいな(笑)」
渡邉 「お互いに押し付け合うような、謎の時間(笑)」
たける 「でも多分、テレビを見ている方もそういう感じなんだと思うんです。だから、等身大でやれているのかなと。そういう意味では、テーマを事前に教えてもらわないのは、いいことなのかなと思いますね」
渡邉 「この番組では、テーマが何かを知らされないまま参加するから、知らないものは本当に知らないって言うしかない。知ったかぶりができないんです。知らないことを知らないっていうのは、別に恥ずかしいことじゃない。しっかりと知ることが大事なんだと気付けてよかった。これを機に勉強していこうと発信できたらいいなって、すごく思いました」
石川CP 「とても勇気のある出演者で、感謝しております(笑)」
――今回、番組の仕掛けとして謎解きがあると思うんですけど、実際に体験してみていかがでしたか?
渡邉 「謎解き、シンプルに楽しいです。謎解きがヒントになっていて、テーマに関係ある言葉が必ず入っているんです。ただ答えを与えるだけじゃなくて、そのワードから、『これはどういうことなんだろう』と想像をかき立てられる仕掛けがされている。すごく面白いと思います」

たける 「謎解きで導き出した答えを自分の中に落とし込むので、記憶に残るんだと思います。視聴者の皆さんも一緒に謎解きをやってもらうと、理解度が深まると思います。謎解きは、すごく大事なエンタメ要素です」
――7月4日の初回放送では「地球温暖化」、そして第2回は「憲法」をテーマに取り上げますが、特に高校生や大学生の皆さんには、どんなところに注目して見てもらいたいですか?
たける 「入口は簡単なところから入っていきますが、結論に向かって深掘りしていきます。さわりの部分だけでも何か感じ取っていただきたいなって思いますね。その意味を分かった上で他の番組やニュースを見ると、『こういうことなんだ』って分かってくると思います。入口の部分だけでもいいから、知識として入れていただきたいです」
渡邉 「遠い国で起きている出来事かと思いきや、自分たちの日常生活や商品の価格に直結していることもあって。最近だとガソリンの高騰ですね。学生の皆さんが社会人になって自分で使えるお金が増えたら、身近に感じることが増えてくると思うんです。この番組を見ていると、日常生活への影響についても考えるので、そういう目線で見てもらえると面白いかな」
たける 「大きい話から始まるんですけど、そこから、自分たちの生活にはどう影響してくるのか、というところに向かっていく番組です。最後まで見てもらったら分かると思うので、そんな点を中心に見ていただければと思います」
会見でも笑いの絶えなかった渡邉とたける。2人ともツッコミ気質のような印象だが、謎解きを楽しむ姿や世の真相を学ぼうとする好奇心は息ぴったり。軽快な掛け合いで番組を盛り上げる2人の存在も見どころの一つ。時事問題と聞くと身構えてしまいがちなテーマも、この2人がナビゲーターを務めることで、肩肘張らずに楽しみながら学べそうだ。

【番組情報】
「真相の館」
NHK Eテレ
7月4日 午後8:30~9:00
※NHK ONEで同時・見逃し配信予定
取材・文/K・H
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