映画「正直不動産」岩﨑大昇、主演・山下智久が作詞した楽曲の歌唱に「ありのまま表現したい」2026/05/02 12:00

山下智久さんが主演を務め、痛快ビジネスコメディードラマとして大きな話題を集めた「正直不動産」が映画化され、5月15日に全国公開。ひょんなことから“うそがつけなくなってしまった”不動産営業マン・永瀬財地(山下)と、後輩社員で“カスタマーファースト命”の月下咲良(福原遥)が、元同僚である不動産ブローカーの謎の大規模開発計画、因縁のライバル会社・ミネルヴァ不動産が仕掛ける悪質で巧妙な地上げ戦略など、不動産業界に渦巻く数々の難題に、“正直”に立ち向かっていく。
そんな本作で岩﨑大昇さん(KEY TO LIT)が演じるのは、月下の幼なじみであり、賃貸トラブルに巻き込まれる、ミュージシャンの山口ヒロト。劇中で弾き語りシーンが待ち受けるのみならず、なんとその楽曲の作詞を山下さんが担当した。「優しい世界」と名付けられた同楽曲への思いや大先輩・山下さんとの交流を振り返ってもらったほか、撮影時の思い出やヒロトの見どころシーンなどを聞いた。
――「正直不動産」シリーズについて、これまでどのような印象をお持ちでしたか?
「連ドラがスタートした当時、“面白いドラマが始まったぞ”という感じで、話題になっていたことが今も印象に残っています。実際、そこには僕が知らなかった山下くんがいて、僕自身も“面白いな”と思いながら拝見していました。コメディードラマとしての魅力もそうですが、“不動産”に特化していて、見ているだけで知識が身に着くのもこの作品ならではの特色だなと。加えて、今回の映画ではいろいろなキャラクターにクローズアップしていて、ドラマシリーズよりも一つ深掘った魅力があると思います」
――主演の山下さんは大先輩に当たりますが、共演が決まった時はいかがでしたか?
「先輩方とご一緒できる機会が少なくなってきた中で、山下くんと映画で共演させていただけるというのは、すごくうれしかったです。以前も楽曲提供という形でお世話になったことはありましたが、お芝居の場でご一緒させていただくというのは新鮮でしたし、本当に楽しかったです」
――楽曲提供を受けた当時もコミュニケーションを取る機会はあったのでしょうか。
「ありました。ただ、当時はゆっくりお話しさせていただく機会がなくて。その分、今回は休憩中などもご一緒させていただいて、たくさんお話ができて幸せでした。作詞のお話もそうですし、僕の普段の活動のことなども、いろいろお話させていただきました」
――演じるヒロトの魅力をどのように捉えていますか?
「真っすぐで、素直なところが一番の魅力だと思います。それこそ、『優しい世界』という歌を書ける人間なので。いろいろな面を持ってはいるのですが、そこが基盤になっていると思います。時に心が病んだり、ふてくされることがあっても、根幹は変わらない。多くの方から愛していただけるキャラクターだと感じています」
――特に登場シーンなど、ヒロトは一見やんちゃな一面もあり、岩﨑さんご自身とは違うイメージのキャラクターです。
「自分と近いキャラクターは、演じながら共感できて楽しいのですが、違う人だからこそ面白くてワクワクする瞬間もたくさんあります。でも、それで言うと、ヒロトは僕自身とそんなに離れているとも思っていなくて。ビジュアル的にはだいぶ違いますが(笑)、歌が好きなところは一緒ですし、近しい部分もたくさんあるキャラクターなんです」
――山下さんが作詞を手がけた「優しい世界」の歌唱シーンも見どころの一つです。当初からそのお話を知った上での出演だったのでしょうか?
「いえ、出演のお話をいただいた時は、そのお話を知らなかったんです。歌唱シーンがあるということは聞いていたのですが、まさかその曲の作詞を山下くんがしてくださるとは思ってもいなくて。なので、お話を聞いた時はよりうれしかったですし、山下くんが僕への“プレゼント”と言ってくださったので、なんとかすてきなものにしようと気合が入りました。少しでも歌やお芝居でその恩をお返しできたら、と」
――「優しい世界」を歌唱する上で、どのようなことを心がけていましたか?
「ありのまま、歌詞そのままに歌うことです。山下くんが書いてくださったこの歌詞は、ヒロトの物語であり、この映画の大事なところが描かれているようにも感じて。それがこの楽曲の魅力だと思ったので、素直な気持ちで歌うことを大切にしました」
――弾き語りのシーンも登場しますが、事前に何か用意などはされたのでしょうか。
「たくさん練習しました。弾きながら歌うのはすごく難しいのですが、慣れていないとそれがお芝居に出てしまうなと思って。幸いこれまでもギターに触れたことはあったのですが、体になじむまでしっかりと、ある程度自由が利くくらいまで練習を重ねました」
――歌に関しては、岩﨑さんの強みの一つだと思います。今回の起用理由の一つにも、「歌がうまい」とありました。
「ずっと歌うことは好きでしたが、自分では得意だとか、上手だと思ったことはなかったんです。なので、事務所に入って、歌を褒めていただいた時には驚いたぐらいでした。それこそ、事務所に入ってすぐの頃に、メンバーの(井上)瑞稀くんとカラオケに行ったのですが、『君、歌うまいね』みたいなことを言われて、『えっ!?』と思ったことを最近思い出して(笑)。同時に、すごくうれしかったことを覚えています」
――弾き語りシーンの撮影時、「大変だった」「楽しかった」など、思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。
「季節柄もあって、とにかく寒かったんです。手がかじかむと、ギターを弾くのはなかなかつらくて。加えて、初日は緊張もあり、ドキドキもして大変でした。弾き語りのシーンは何度か撮影を行って、やっていけばいくほど緊張はほぐれていったのですが、どんどん寒くなっていくという(笑)。でも、貴重な経験で、すごく楽しかったです」
――山下さんから、感想などのお言葉はあったのでしょうか?
「はい。『すごく良かったよ』と褒めてくださって……。すごくうれしかったですし、心が救われました(笑)」

――今回、「正直不動産」の現場に初参加されて、どのような印象を受けましたか?
「たくさん刺激を受けました。ドラマシリーズやスペシャルを重ねての映画ということで、皆さんのチームワークの強さを感じましたし、いい意味でリラックスして臨まれている姿もすてきだなと。そして、一つ違う観点にはなりますが、山下くんのスーツの着こなしがとにかくかっこいいんです。やはり、体を鍛えた方がいいのだなと思いました」
――岩﨑さんもトレーニングをされているのでは?
「それが、最近全然できていないんです。忙しくなってくると、つい休んでしまいがちで……。なので、常にあの体を保っている山下くんは、あらためてすごいなと。スーツの下からあふれ出る肉体の圧を感じましたし、立ち姿からかっこいいんです」
――弾き語りのみならず、永瀬をはじめ、幼なじみである月下らとのやりとりも展開しますが、印象に残っているシーンを挙げていただくと?
「まずはやはり、序盤の永瀬とのシーンです。永瀬と出会い、いろいろな出来事が巻き起こる中で、『正直不動産だ。今。この世界にいるんだ』と実感が湧いて。そして、月下とのシーンはドラマチックな場面が多くて。いい意味で、『正直不動産』なのか、別の作品なのか分からなくなる瞬間もありました(笑)」
――確かに、月下とのシーンは多くの方の心を揺さぶると思います。
「ヒロトとして、一つ大きな節目となるので、難しさも感じつつ、福原さんが素晴らしいお芝居をしてくださり、僕もその時にできる精いっぱいのことをやったつもりです。スタッフさん方も、僕の心の整理がつくところまで、時間を取ってくださって……。皆さん優しく温かく、楽しんでモノ作りができる環境にしてくださったことを感謝しています」
――撮影を終えて、手応えは感じられていますか?
「どの作品においても、手応えを感じることはなかなか難しく、完成したものを見ては反省して落ち込むタイプなんです。でも、今回は山下くんや福原さんのすてきなお芝居で、僕のいろいろな部分を引き出していただけました」
――本作を通して、今後生かせるなと思った“不動産”にまつわる知識は?
「ヒロトは“定期借家”担当なのですが(笑)、僕自身も引っ越しをする時に見かけた覚えがあって。その時は、よく分からないし面倒くさいし……とやめておいたのですが、住める期間が決まってはいるけれど、その分賃料が安くて、場合によっては再契約できる、というのを知れたのはありがたかったです」
――今後、引っ越しをする際、部屋選びで重要視したいポイントは?
「広さと、虫が出ないことです(笑)。虫が苦手というのと、先輩のお家に行かせていただいた時に、広いお家っていいな、広いに越したことはないなと思って。あまりに広いと少し寂しくもなりそうですが、いつかは広々とした、階数の高いお家に住んでみたいです」
――ご自宅の中で、お気に入りの場所はありますか?
「ソファーです。最初は違うものを使っていたのですが、座っていると息が詰まる感じがして……(笑)。実家のソファーと似たものにしてみよう、と思い立って買い換えたら、すごくリラックスできるようになりました。心身共に休まる、お気に入りの場所です」
――永瀬は社長の登坂寿郎(草刈正雄)に恩返しがしたいと、登坂不動産で働いています。岩﨑さんが恩返しをしたい存在は?
「人生は恩返しの応酬だと思っています。家族をはじめ、僕に関わってくださった皆さん全員に恩を返せるように頑張るというのが、人生の一つのテーマです。舞台『Endless SHOCK~』でも、『オンの先に何が見えるのか』という(堂本)光一くんのセリフがありますが、活動を重ねれば重ねるほど、多くの方が自分のために動いてくださっていることを実感して。子どもの頃は自分のことで精いっぱいで、そういうことを考える余裕もなかったのですが、今はいろいろな方の支えがあって活動できていると日々感じています」
――最後に、映画を楽しみにしている皆さんに対して、本作のアピールをお願いいたします。
「もちろんどなたにも楽しんでいただけるのですが、夢に向かっている方、何か節目に直面している方には、より共感できる部分が多いのかなと思います。ヒロトも夢を追いかけているけれど、なかなかうだつが上がらずくすぶっている中で、さらには引っ越しを迫られて……。キャラクターそれぞれにさまざまな思いがあり、大切なものを抱えていて、それらとどう向き合っていくのかが描かれています。なので、道に迷っている方がいらっしゃったら何かヒントがあるのかな、とも思いますし、勇気をもらえるのではないかなと。そして、『優しい世界』が、その世界にハマっていると思います!」

【プロフィール】
岩﨑大昇(いわさき たいしょう)
2002年8月23日生まれ。神奈川県出身。O型。KEY TO LITのメンバー。
【作品情報】
映画『正直不動産」
2026年5月15日全国公開
<出演>
山下智久
福原遥
市原隼人 泉里香 長谷川忍 見上愛 松本若菜
西垣匠 伊藤あさひ 財津優太郎 馬場徹 松田悟志
山﨑努 吹石一恵 岩﨑大昇(KEY TO LIT) やべきょうすけ 福士誠治 吉澤健 市毛良枝
ディーン・フジオカ 大地真央 / 倉科カナ 高橋克典 草刈正雄
原作:大谷アキラ(漫画)夏原武(原案)水野光博(脚本)『正直不動産』(小学館「ビッグコミック」連載中)
監督:川村泰祐
脚本:根本ノンジ
音楽:佐橋俊彦
製作幹事:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作プロダクション:NHKエンタープライズ テレパック
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館 ©2026 映画『正直不動産』製作委員会
取材・文/片岡聡恵
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