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イケメンブローカーから木の役まで!?テレ東3番組同時出演の村上淳を直撃!「今後やらせていただく仕事が全て挑戦だといいな」2017/03/04

 うだつの上がらない青年が、億の金を手に入れるべく裏社会で心理戦を展開するドラマ「銀と金」(テレビ東京系)。今回、主人公の森田鉄雄(池松壮亮)をサポートするブローカー・船田正志役を演じる村上淳さんを直撃! なんと村上さんは「銀と金」だけでなく、現在同局で放送中のドラマ「バイプレイヤーズ」とドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」にも出演されるということで、それらの裏話を伺ってきました!

──「銀と金」「バイプレイヤーズ」「山田孝之のカンヌ映画祭」と1クールで3番組に同時に出演される感想をお聞かせください。

 たまたま重なったんですけど、本当にラッキーだなって思います。テレビ東京さんの深夜番組って、ゴールデンタイムではできない、深夜枠ならではの内容ですごく面白いじゃないですか。だからこそ、ずっと出演したいと思っていました。

──「銀と金」の撮影現場では、共演者の皆さんととても仲良さそうにされていましたね!

 森田鉄雄を演じる池松くん、平井銀二を演じるリリー・フランキーさん、安田巌を演じるマキタスポーツさん、巽京子を演じる臼田あさ美さんという素晴らしい方々と出会えました。『ドラマを生む』ということを目指して、いろんなジャンルで活躍するいろんな人生の人たちが集まっているなあと感じました。池松くんが座長で、リリーさんがどしっといてくれて、マキタさんは役を構築して一番俳優らしくふるまっていたようなイメージでした。臼田さんは素晴らしい感性の塊で、皆さん本当に素晴らしかったですね。

── 池松さんのどういう所に座長らしさを感じましたか?

 監督がいて、脚本があり、その向かう方向が微妙にずれるじゃないですか。その部分を池松くんが瞬時に察して、まとめてくれていましたね。リリーさんは、一番楽しまれていたように感じました。それにマキタさんと僕がのるという(笑)。すごく幸せな時間でしたね。楽しく、和気あいあいとするのが素晴らしいということではなくて、ピリっとした緊張感の中、待ち時間にお互い背を向けていてもいいくらいの時もあるんですよね。ただ今回は、主に池松くん、リリーさんの人柄のおかげで、現場の雰囲気がすごく良かったです。僕もみんなに『ムラジュンさんってそんなに現場でしゃべるんですね!』って言われたくらいでした。池松くんは『僕はほとんど現場でしゃべりません』って言ってましたけど、あとでリサーチしたら結構しゃべってるらしいです(笑)。僕はほかの現場でも楽しそうにしていますけど、ここまで楽しめたのはなかなか無いですね。ちょっと特別感はありました。

── その中で、臼田さんは紅一点という感じですよね。

 やっぱりね、みんなおじさんでしょ? おじさんが集まると、女性に近づきたいんです(笑)。臼田さんが結婚したのは軽くショックでしたもん(笑)。『あの現場で僕のこと好きになったんじゃないの!?』『なんだ勘違いだったのか、おかしいな』って(笑)。

── それは直接臼田さんに言われたんですか?

 言ってないですよ(笑)。僕は現場で会えればいいと思っていたので、静かにショックを受けてましたね。びっくりしました!

── Twitterの反応を見ていると『とにかく船田がかっこいい!』というつぶやきがすごく多いですよね。

 本当ですか? 僕も見ていますけど、2~3件しかないですよ(笑)。それは監督とカメラマンがかっこよく撮ってくれたんですよ。2話目で、銀二がバーに集まって仲間の悪党どもを紹介するというシーンがあったんですね。銀二が船田を紹介するセリフが『根暗だがクールなやつだ』みたいな感じだったんですけど、その前に撮ったシーンで、監督から『すごくはじけてください」という演出があったんですね。 それが全部カットされてましたから(笑)。監督に『どうぞ!やってみてください』と言われたんで『本当にいいんですか? やりますよ?』と楽しく汗だくになって演じたら、見事にカットされていましたね。最終的にかっこいい船田になりました(笑)。

── 汗をかくほどはじけた船田はお蔵入りになってしまったんですね。その船田も見てみたかったです(笑)。

 実は、DVDの特典映像に収録されているので、ぜひそちらでご確認ください(笑)。リリーさんも、そのシーンでせりふを変えてくださったんですよ。もとは『軽率で思ったよりバカだ!』みたいなせりふでしたね。

── はじけた船田を撮りましたからね!

 完成してみたらクールになってるんで(笑)。

── 船田は割と冷静にギャンブルを進めるタイプですが、村上さんご自身はドラマに出てくるような心理戦や駆け引きは得意ですか?

 僕は、駆け引きは得意じゃないですね。こういう取材を受ける時も、余計なこと言っちゃうので、あとでカットするんですよ(笑)。インタビューの中で記事にはできない話もあると思うんですけど、まずは、僕と記者さんの関係性で話さないと、書く時に大変じゃないですか? だから、僕はこういう時に正直に話したいと思うんですよね。ちなみに、取材の話を少しさせてもらうと、僕は10代の頃から一人称が『僕』なんですよ。でも、インタビューを受けて、原稿があがってくると『俺』になっているんですよ、8割ぐらい(笑)。

── 完全にイメージですね!(笑)

 でしょ!?(笑) 今も僕の写真を撮ってもらってるじゃないですか? 何枚かはクールな写真があるはずなんですよ。で、その写真を見ると『俺』って言いそうっていう(笑)。もしくは、皆さんが僕に『俺』って言わせたいとか。

── それですね!(笑) 確かに、一般的なイメージだと村上さんは『俺』って言われるのかなって思っちゃうんでしょうね。

 一人称が『俺』だろうが、『おいどん』だろうがなんでもいいんですけど、『僕』が意図的に『僕』にした理由は、語尾にもかかわるからです。語尾を考えた時に、逆算すると『僕』にした方が好みなんですよ。『俺がね、今日パン食べたんですよ』ってならないじゃないですか? 『俺さあ、今日パン食べたんだよね』っていうのがスムーズなんですけど、すごい違和感がある(笑)。汗かいちゃってますもん(笑)。

── そんなに!?

 そういう役が多いんです(笑)。

── 今日は『僕』で書かせていただきますね(笑)。それでは、「銀と金」の最終回(3月25日放送)に向けて見所を教えてください。

 僕もまだ最終回は見ていないんですけど、現場にいた限りで言うと、原作の持つパワーがとにかくすごいと思います。突き刺さるせりふが非常に生かされていますよね。心理戦や、それぞれの目線の動きなども含めて、この30分という枠の中の緊張感を楽しんでもらえればと思います。あとは、やっぱりキャスト陣がとても魅力的なので、そこも改めて見てほしいですね。

── 「バイプレイヤーズ」についてもお伺いします。遠藤憲一さんから「村上さんが『バイプレイヤーズ』への出演を熱望されていた」とお聞きしたのですが。

 熱望どころじゃないです! プロデューサーに詰め寄るぐらい(笑)。もう懇願でしたね! とにかく『お願いします!』と。

── ずっと憧れだった遠藤さんに実際にお会いした印象はいかがでしたか?

 吹っ切れすぎていました。僕が緊張して現場に入ったら、遠藤さんが『よろしくな、むらじゅん』って言ってくださったんですね。で、ふと見ると、アニメ「キャンディ・キャンディ」みたいなカツラが楽屋に置いてあるんですよ。『あれ? 今日ってキャバ嬢の役の人はいないよな?』と思っていたら、『あ、これ遠藤さんがかぶるんだ!』って分かったんです。メークの方に聞いたら、遠藤さんが『俺、女装するならキャンディ・キャンディがいい』っておっしゃったらしいんですよね(笑)。その後、実際に遠藤さんの女装姿を見させてもらったんですけど『僕、あの域まで行けるかな』って思いました(笑)。本当に素晴らしかったですね。

── 破壊力ありそうですもんね! 私もそのシーンがある第9話(3月10日放送)がすごく楽しみです。

 僕も、俳優として、人間としてのキャパシティーや受けの強さをこれからもっと開きたいんですよね。だから、世間一般的なイメージで『村上淳は、これやらないよね』っていうのを極力無くしたいんですよ。

── それこそ「山田孝之のカンヌ映画祭」では番組の中で首をくくったり、木の役をやれって言われたりしていましたよね? あれは大丈夫だったんですか?

 全然大丈夫でした! 順番でいうと「カンヌ」が最初だったんですよ。まさかそれがこの1月クールに三つも重なると思っていなかったので、それは本当に偶然で「ありがとうございます」という感じだったんですけれど。オファーが来たものを実際に引き受けたら楽しいものでした。

── 最後は、木の役すらクビになっていましたもんね。

 もちろんそこに至るまでの経緯がありますけど、それぞれのポイントの通過の仕方がぐわんぐわんしてましたからね。でも、そういうの大好物なんですよね。なんでもやりたいです。今後やらせていただく仕事が全て挑戦だったらいいなって思いますね。

── 最後にファンの方へメッセージをお願いします。

 ファン…僕のファン…いますかね?

── いやいやいや!多いですよ!!

 そうだと本当にありがたいです…。けど、みなさん表立って言わない風潮ありませんか?

── そんなことないですよ(笑)。

 みなさんもっとアピールしてください。そうすれば僕ももっと仕事が増えるんで(笑)。なんで言わないんだろうね?

 終始笑顔でいろんな話を聞かせてくれた村上さん。記者もずっと笑わされていました。写真撮影時には、カメラマンからの「じゃあ、『俺』バージョンで!」「今度は『僕』バージョンで!」という無茶な指示にも丁寧に応えてくださる神対応ぶりでした。
「山田孝之のカンヌ映画祭」の村上さん出演回は放送が終わってしまいましたが、「銀と金」「バイプレイヤーズ」では全く違う村上さんが堪能できます! 潜在的なファンの方はもちろん、皆さんでドラマを見て村上さんに声を届けましょう!!(笑)

【プロフィール】

村上淳(むらかみ じゅん)
1973年7月23日生まれ。大阪府出身。
ドラマ「拝啓、民泊様。」(MBS)、「植物男子ベランダー」(NHK BSプレミアム)、「ナイトヒーローNAOTO」(テレビ東京系)、映画「新宿スワン」シリーズ、「太陽」、「グラスホッパー」などに出演。3月25日より映画「PとJK」が公開、4月14日からドラマ「バウンサー」(BSスカパー!)がスタートする。

【番組情報】

土曜ドラマ24「銀と金」
テレビ東京系 
土曜 深夜0:20~0:50

ドラマ24「バイプレイヤーズ もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら」
テレビ東京ほか
3月10日 深夜0:12~0:52
※地域によって放送日時が異なります。

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当記者) 撮影/蓮尾美智子
衣装協力/WACKO MARIA

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