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「下町ロケット」で米農家だった岡田浩暉がスナックのママに転身!?「米作りが難しくなってこっちに来ちゃったみたいな(笑)」2019/05/10

「下町ロケット」で米農家だった岡田浩暉がスナックのママに転身!?「米作りが難しくなってこっちに来ちゃったみたいな(笑)」

 朝倉あきさん演じる美鈴凛花が、東京・新宿歌舞伎町ならではのさまざまなトラブルを解決していくドラマ「歌舞伎町弁護人 凛花」(BSテレ東)。キャバクラ嬢や風俗嬢、ホストからの相談にとまどいながらも、依頼人に寄り添い、最後にはバシッと凛花が悪者を成敗するさまに、見ていてスカッとする方も多いのではないでしょうか?

 そんなドラマの中で、異彩を放っているのが凛花たち行きつけのスナックのママ・しのぶ。演じているのは、なんと「下町ロケット」(TBS系)で嫌な性格の米農家・稲本彰を熱演していた岡田浩暉さん!! 今回はガラッと雰囲気が変わって、しのぶになりきり女言葉で、メークや衣装へのこだわり、役づくりについてやプライベートでのお酒の飲み方を明かしてくれました!

──演じられたスナックのママ・しのぶは見た目がとてもインパクトがありますが、実際に出来上がった姿を初めて見た時の感想はいかがでしたか?

「プロのメークさんと衣装さんに仕上げてもらうと、やっぱり変わりますよね。化粧って“化ける”と書くように、本当に面白いなと思いました」

──岡田さんご自身のこだわりや、意識されている部分はありますか?

「毎回服とカツラを変えているところがポイントですね。植田尚監督がすごく面白がってくださって、そうさせてもらってます。自分のお気に入りは、キレイ系の髪形でシンメトリーのボブが結構似合っていたかな。今日はインパクト重視でこの髪形なんですけど(笑)。あと、足もムダ毛が全然なくてキレイでしょ? これ、この日のためにね…な~んて、うそ!!(笑)。そもそも毛が薄いので、そんなにお手入れはしていないんです。だから、この役は天職!! 農家の役ではこういうところは生かせないけど、この役ではフルスロットルで使えるわ(笑)」

「下町ロケット」で米農家だった岡田浩暉がスナックのママに転身!?「米作りが難しくなってこっちに来ちゃったみたいな(笑)」

──付けまつげもされていて。

「付けまつげ重いんですよ。さらに、うまく付けないと下がってきちゃうじゃないですか? でも、いろいろ研究していただいて上手に付けてもらってます」

──岡田さんご自身も回を重ねるごとに慣れてきて…。

「それもありますね。でも、撮影期間は3日間だったんですよ。もっと長くしのぶを演じたかった! 1話撮り終わったら、すぐ次の回の衣装に着替えて…っていう」

──めまぐるしい3日間ですね!

「そうですね、もっと長く演じて楽しみたかったなと思います。基本的に店内のシーンだから、1回しか外に出ていないんです。ずーっとお店に閉じ込められて、軟禁状態だったのよ(笑)。でも、撮影に使わせていただいたお店も本当にすてきで、とにかく楽しい時間でした。凛花役の朝倉さんや牛島連司役の武田航平さんをはじめ、キャストやスタッフの皆さんが素晴らしい方たちばかりで。ただ楽しいだけじゃなく、朝倉さんがすごく体当たりで演じられていたので、それに皆さんも触発されてどんどん前のめりになっていった感じで…話数を重ねるごとに加速度的に良くなっていると思いますね」

──最終回に向けて楽しみです! 今回岡田さんは、ママ役を演じるのが初めてとのことですが、役づくりはどのようにされたのでしょうか?

「いろいろ考えて、そこまでエッジを効かせなくてもいいかなと。要所要所で少しテンションを上げることはあるにしても、基本は普通にやるのがいいのかなと思っていました。あとは、実際に撮影に使わせてもらったお店が新宿にあるんですけど、そこが真っピンクで。お店に入ると、不思議とそんな感じになっちゃうんですよね(笑)」

──「下町ロケット」の稲本彰から、ガラッと変わりましたよね。

「そうですね! 稲本が、米作りが難しくなってこっちに来ちゃったみたいな(笑)。そう考えると面白いよね」

「下町ロケット」で米農家だった岡田浩暉がスナックのママに転身!?「米作りが難しくなってこっちに来ちゃったみたいな(笑)」

──演じる役の幅がすごいです! ドラマでは、しのぶは凛花の話を聞いてあげる役柄ですが、岡田さんご自身は人から相談を受けるのは得意な方ですか?

「得意というか、聞くのは苦じゃないタイプです。それに対して適切なアドバイスはゼロね(笑)。『あぁそうなんだ、困ったね~』とただ聞くだけで終わります」

──でも女性からすると、聞いてもらえたら満足できますもんね。

「そう! 女性って答えが出ているからね。(役の口調で)…本当にめんどくさいのよね、女って(笑)」

──「なんで聞くんだ?」って思います?

「思います(笑)」

──分かっているから聞き役に徹するという。

「そうそう。ただ、しのぶは凛花ちゃんと、父親の花ちゃん(美鈴花太郎/渡辺裕之)との確執をほぐしていく役も担っているんですよね。2人の状況をそれぞれ知っているので、そこを出しゃばりすぎず、ちょうどいい感じで仲に入って、2人に伝えてあげられたらなと考えていると思います」

──作中ではお酒も出てくると思いますが、岡田さんご自身はプライベートでお酒は飲まれるんですか?

「そこまでではないかな。たまに夜ビールを飲むぐらいで、外に飲みに行ったりはないです。20代の頃は、それこそ新宿二丁目に連れていってもらって遊んだりしていましたね」

「下町ロケット」で米農家だった岡田浩暉がスナックのママに転身!?「米作りが難しくなってこっちに来ちゃったみたいな(笑)」

──最後に、ドラマの見どころなども含め、読者にメッセージをお願いします!

「笑いあり、涙あり、お色気ありという3色も4色もエンターテインメントがそろったドラマになっていると思います。夜にお酒でも飲んでリラックスしながら楽しんでいただきたいですね。また、主役の朝倉さんをはじめキャスト全員が真剣に演じているので、毎話グッとくるセリフがしっかり皆さんに届くと思います。今期一番楽しんでいただけるドラマかもしれません。ぜひぜひ、他もやっていますけど、ひっそりとイチオシ!!(笑)。私もいろんなものを、これでもかってくらい着けて頑張っているので、そこも注目いただけるとうれしいです。プライベートでもやりたいぐらい(笑)」

【プロフィール】

岡田浩暉(おかだ こうき)
1965年10月26日生まれ。群馬県出身。ドラマ「下町ロケット」(TBS系)、「黄昏流星群~人生折り返し、恋をした」(フジテレビ系)、「マジで航海してます。」(TBS系)、映画「七つの会議」「たった一度の歌」「きょうのキラ君」などの話題作に出演。現在、ドラマ「高嶺と花」(フジテレビほか)、「ストロベリーナイト・サーガ」(フジテレビ系)に出演中。

【番組情報】

真夜中ドラマ「歌舞伎町弁護人 凛花」
BSテレ東 
土曜 深夜0:00~0:30

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 
撮影/蓮尾美智子



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