不適切にもほどがある！2024/04/01

記者会見情報

TBS系の連続ドラマ「不適切にもほどがある！」のプレミア試写会＆制作発表会見が行われ、主演の阿部サダヲをはじめ、共演の仲里依紗、磯村勇斗、河合優実、坂元愛登、吉田羊、脚本を手掛ける宮藤官九郎が登壇した。1年ほど前から本作の構想を練っていたという宮藤は、「いろんなことが駄目って言われる今の時代。駄目って言葉だけで終わりにして、なんで駄目なのか考えなくなっているなと思って。第1話のタイトルは『頑張れって言っちゃダメですか？』で、各話に『ダメですか？』が付いています。僕らは『頑張れ』と言われて育ってきた時代で、なんで今は『頑張れ』って言っちゃ駄目なのかって。なんで言っちゃ、やっちゃ駄目なのか考えるドラマにしたいなという思いがありました」と作品のテーマについて説明。「ドラマを見て、続きをみんなで話し合ってもらえたら、新しいドラマの楽しみ方になると思います」と発信した。

昭和のおじさんは小指の爪を伸ばして便利に使っていたんですよ（笑）（阿部サダヲ／小川市郎）

自分たちは、楽しいドラマが出来上がったんじゃないかなと思っています。（宮藤脚本のドラマで主演を務めるのは意外にも初めてだが）宮藤くんの作品に出るのは10年ぶりぐらいで、それを主演でやらせていただけるのがすごくうれしかったし、台本を読んだらすごいなと。最初のセリフでびっくりして、さすがだなと思いましたね。役づくりとして、小指の爪を残していたものの、ドラマ上は必要ないなと思ってもうやめました（笑）。当時のおじさんは、小指の爪を伸ばして耳をほじったりと便利に使っていたんですよ（笑）。

阿部さんのお芝居を至近距離で見られてうれしい（仲里依紗／犬島渚）

金曜日にこの作品を見て、来週から仕事を頑張ろうと思えるドラマです。（演じる）渚はシングルマザーで、私は共働きですが、1人でやることも多いので、渚と同じように負けないぞー！という気持ちで働いています。昭和と比べると、今は周囲と協力しながら育児をするのがベターだけど、昭和は母親が中心にやっていた。私は子育てはみんなでするものだと思っているので、スカッとしました。（阿部とは同局の「恋する母たち」以来約3年ぶりの共演となるが）阿部さんのお芝居を至近距離で見られてうれしい。本番とテストで違うことをされるので、それも楽しみですね。（披露される予定の歌について）昨日、お風呂に入りながら練習していたら、旦那さんから「また歌っているの？」と言われました（笑）。

あるアイドルを日々研究しています（磯村勇斗／秋津睦実）

あっという間に時間が過ぎる、本当に楽しい作品になっています。絶対に名前は言うなって言われていますが、あるアイドルに寄せたビジュアルをしています。そのアイドルの動画を見て、こういう口をするんだな、こういう目をするんだなと日々研究しています。（歌唱にも挑戦しており、「歌の練習を苦情が来るぐらいしたらしい」と阿部にばらされ）ほかの人に迷惑をかけるぐらい練習し過ぎてしまって…。でもそれぐらい気合が入ったシーンでもあるし、民放のドラマでは珍しいシーンになっています。

80年代の知らない言葉は全部検索しました（河合優実／小川純子）

ドラマに登場する1980年代の知らない言葉は、全部ググり（検索）ました。いろんな世代の人が言ってほしかったことを、ドラマの登場人物たちが言ってくれるので、すっきりしながら見てもらえる作品だと思います。私は令和らしくエゴサーチするので、皆さんつぶやいてくださいね。

80年代はみんなで同じ話題で盛り上がれるのがいい（坂元愛登／向坂キヨシ）

毎日すごく緊張して、自分がここにいていいのかと思っています。でも、皆さんが優しくて、自分が演じやすいように道を作ってくださっている気がして、いつも助けられています。（80年代にあった）ケツバットをされたり、丸刈りを強要されたりするのは嫌だけど、娯楽が少ない分、みんなで同じ話題で盛り上がれるのはいいなと思いました。今はそれぞれに好きなものがあるという感じなので。

論破するセリフが多くて、相手に申し訳ない（吉田羊／向坂サカエ）

（宮藤脚本について）とにかく面白くて魅力的。登場人物がちょっとずつへんてこなんですが、ゲラゲラ笑いながら読んでいると、グッとくるセリフがあって、ハッと気付かされる言葉があったりして。市郎と純子が言い合っている言葉は乱暴だけど、お互いを大切に思っているのが伝わってくるのがいいなと思います。演じるサカエは頭の回転が早く、まくしたてるようなセリフが多いキャラクター。完璧にセリフを覚えていても、現場に入ると飛んじゃうことがあって、緊張感を持って撮影に臨んでいます。相手を論破するセリフが多くて、相手がおびえた子犬みたいな顔をしているのが申し訳ないなと思っています。