ドラマプレミア23「SHUT UP」2024/01/30

記者会見情報

テレ東系で放送するドラマ「SHUT UP」の取材会が行われ、主演の仁村紗和と、共演の莉子、片山友希、渡邉美穂が出席した。同作は、同じ寮で暮らす女子大生4人の復讐（ふくしゅう）劇が、周囲の人々を巻き込んで思わぬ方向に進んでいくクライムサスペンス。仁村は「3人があまりにも接しやすいので、ありのままでいられました」と感謝。シリアスな物語とは違い、その撮影現場は「ここでは言えない」というほどの“ぶっちゃけトーク”が繰り広げられる、明るい雰囲気だそうで、本読みは静かに進んでいたが、「そこからギュッと丸一日撮影でしたから、一気にすごく仲良くなりました」と片山が言うと、莉子は「本当に“女子”なんですよ、私たち。さっきも控室で、クリスマスソングを流しながら踊っていました（笑）」と明かし、渡邉も「仁村さんはご飯食べるのがめっちゃ早い（笑）」と暴露するなど、なごやかな空気感が伝わる取材会となった。

自分の感覚みたいものは大事にさせていただいています（仁村紗和／田島由希）

企画書のプロットには“クライムサスペンス”とありましたが、台本を読んでみたら、それだけではなく友情物語やジェンダー格差、経済的に苦しむ女の子たちの問題など、いろんなものがドラマの中に入っていて、すごくやりがいがありそうだなと思いました。監督は「あまり分かりやすくしたくない」とおっしゃっていて、私の表情や行動がどう見えるのか、またそれをどう理解してもらうのかを監督とお話して、自分でも考えながら演じています。田島由希は、正義感が強くて心（しん）があって仲間思い。この4人だと、私の年齢が上だからかもしれないですが、由希自体も精神年齢は一番高そうだと感じます。監督は「等身大の仁村でいてほしい」と言ってくださったので、自分の感覚みたいものは大事にさせていただいています。初日の寮のシーンでは、実際にそこに行ったのは初めてだし、初めて触る家具ばかり。自分の手や肌になじむまでに時間がかかるし、4人での空気感もつくらないといけないという難しさを感じていたんです。でも、3人があまりにも接しやすい人たちだったので、ありのままでいられました。それがありがたいなって感じています。

この4人だからこそ伝えられるような内容になっています（莉子／川田恵）

みんなが知っていることだけれど、映像としては世の中に出てこなかった題材だなと思いました。私たち4人が苦学生という状況下で、女性というだけでなかなか言えないこと、逆に言われたりすることが、この4人だからこそ伝えられるような内容になっていると感じました。それを映像にすることで伝えられるものがあるというのが、今回のドラマなんだなと。私が演じる川田恵は、この4人の中では女の子らしいかわいらしさがある子です。自分の意見を言う前、に一旦自分の心の中で留めるような子でもあるんですけど、ドラマの後半にかけては、思っていることを言うようになっていくので、そことのバランスが難しいです。私自身のラフな素の部分が出てしまうと、監督から「ちょっと抑えめにして」と言われるので、なるべくうまく保てるよう、頑張っています。ここにいるお三方は、これまでお芝居だけど、お芝居っぽくない作品に出ているイメージを持っていたので、今回はすごく勉強になるだろうなと思っていました。ともすれば固定されがちな中で、どれだけ自然体で毎回新鮮な気持ちでやれるかというのが、私の課題でもあるので、新しいチャレンジができそうです。

女性4人という組み合わせが、このドラマの大きなポイントです（片山友希／工藤しおり）

私はこれまで“女子たちの友情”というものを演じたことがないので、やってみたいなと思いました。それから個人的な話ですが、私が上京して初めにオーディションで受かったレギュラーのドラマがテレ東だったんです。テレ東が作るドラマにはこれからも関わっていきたいなと思っていたので、お話をいただけてすごくうれしかったです。私が演じる工藤しおりは、すごく恵に寄り添っているイメージが強いです。しっかりしている中にも、端々にしおりの優しさを感じます。あと、普通に友達としゃべっているのに敬語になったりして、その話し方とかがすごく面白いなと思っていて、それもお気に入りです。やっぱり、女性4人という組み合わせがこのドラマの大きなポイントで、もしここに男性がいたらみんなちょっとかしこまるというか、どうしても意識したりすると思うんです。けれど、女性4人だとそういう意識がなくなるんだろうなと。例えば座り方であったり、ご飯の食べ方であったりが、男の人の目線を気にしない、リアルな女性になるんだろうなと思うんです。そういうことを気にしながら、お芝居をしています。

ムードメーカーで仲間思いの子。その優しさを忘れないように演じたい（渡邉美穂／浅井紗奈）

社会派のドラマだなと思いましたが、決して暗いイメージではなくて、リアルな温度感のある4人の女子大生が出てきて、どんな会話が繰り広げられるのか楽しみでした。私が演じる浅井紗奈は、すごく素直で一生懸命な子なんですが、感情が表に出やすいタイプで、その一生懸命さが裏目に出て暴走してしまったりするんです。この4人の中では一番のムードメーカーで、彼女の明るさでどんよりした空気がパッと明るくなったり、気持ちの切り替えのきっかけにもなるような言葉を発する仲間思いの子なので、その優しさを忘れないように演じたいです。企画書に、私の役は「マイルドヤンキー」と書いてあったんです（笑）。これまで、不良とかヤンキーの役をやる機会が多くて、誇張したお芝居を求められることもあったんですが、リアルにやんちゃなギャルっぽい子だと、そこまでいき過ぎてないよね!?と、思いました。私は、普段からナチュラルにラフなしゃべり方だったりするので、それをそのまま反映させて、やんちゃな若者言葉にしてみました。フィクションとノンフィクションのはざまっぽい感じがいいと、お褒めの言葉をいただけたのがうれしかったですね。